公共サービス・地方創生

自治体による情報発信にまつわる
よくある課題とは? 
解決策をご紹介!

インターネットやSNSが普及したことで、住民や他の自治体との接点を作るために、自治体においてもインターネットを通じて情報発信をする機会が増えました。積極的にホームページやSNSなどで情報を発信している自治体も多くあります。

しかし、情報発信においていくつかの課題に直面しています。今回は、SNSをはじめとした情報発信にまつわる課題を複数ご紹介し、それぞれの解決策を探ります。また、解決策となる具体的なサービスもご紹介しますので、ぜひ参考にされてください。


SNSによる情報発信に関する課題と解決策

自治体のSNSによる情報発信に関する課題には、次のことが挙げられます。

●DX化推進により発信メディアが増え、情報コンテンツの集約がむずかしい
●自治体ホームページだけでは住民に知ってほしい情報がなかなか伝わらない
●ホームページなどプル型の情報発信だけでなく属性にあわせてプッシュ型のメディアも用意したい
●住民からのお問い合わせ対応業務が理想的ではない

情報コンテンツの集約がむずかしいといった課題を解決するには、SNSやホームページ、アプリ、メルマガなどのさまざまな情報元となるメディアの情報を一元管理することがおすすめです。

TOPPANの自治体情報発信支援ツール「Con:tegration®」(コンテグレーション)では、自治体メディアの配信情報を一元管理することで、情報コンテンツの管理・運用作業の負荷軽減を支援します。新規システムの導入は不要で、既存のシステム運用のまま、コンテンツの更新を一度に行うことができるため、作業負荷を軽減します。

また自治体ホームページだけの情報発信に留まっている場合に、メディアを増やしたい、プッシュ型も取り入れたいという課題もあるでしょう。その場合には、自治体オリジナルアプリを構築し、独自の情報発信メディアとして利用する方法はいかがでしょうか。

自治体情報発信|TOPPAN

TOPPANの「クラシラセル®」は、属性情報などをもとに住民へパーソナライズ配信を行える自治体のオリジナルアプリを簡単に構築できるサービスです。コンテンツを作成し、住民であるユーザーが登録した情報をもとにパーソナライズを行い、スマートフォンにおけるプッシュ配信が可能です。導入事例では子育てや福祉、イベント、防災・防犯などのお知らせを届けています。

クラシラセル®をご利用の際には、Con:tegratio®と接続することで、API連携している情報元となるメディアの掲載情報を「クラシラセル®」で配信することが可能になります。

住民からのお問い合わせ対応業務が理想的ではないという課題の中身として、電話による情報提供では住民の状況が目に見えないので不十分になりがちであるといったことや、お問い合わせ内容の緊急性が判断できない、住民から提供された情報の正確な位置がわからないなどが挙げられます。

これらを解決するには住民と自治体をつなぐTOPPANのまちの情報集約・発信サービス「PosRe®(ポスレ)」がおすすめです。

本サービスは、住民がLINEや住民向けアプリなどを利用して自治体に道路や施設に関する気になっている情報をLINEから気軽に投稿。自治体はPosRe®の管理画面から一括で住民からの投稿の管理および情報発信が可能になります。

導入事例として、PosRe®利用により、住民からの災害や道路の破損、不法投棄などの情報を管理する仕組みを構築した自治体があります。住民は写真と位置情報付きで投稿できるため、電話対応に比べて迅速に対応できるようになりました。また、センシングした河川水位・雨量・獣害の情報も、あわせてPosRe®で閲覧・管理しています。

自治体ホームページからの情報発信に関する課題と解決策

自治体情報発信|TOPPAN

自治体ホームページ(Webサイト)からの情報発信に関する課題としては、次のことが挙げられます。

●電話問い合わせ対応の負荷が高い
●AIチャットボットを導入したいがメンテナンスにリソースが割けない
●コンタクトセンターのデジタル化を推進したい

近年、住民のニーズが多様化しており、人員不足であることもあり、自治体職員による住民からの電話への問い合わせ対応業務は、負荷が高まっています。そうした中、AI(人工知能)を活用したチャットボットを自治体ホームページに設置することで、一次対応を行う自治体が増えてきました。AIチャットボットが代わりに一次対応することで、解決することもあるため、職員が対応せずに済むこともあります。

TOPPANでは「AIチャットボットサービス」をご提供しております。通常、ツールのみの導入で自治体職員が運用していくのが一般的ですが、本サービスは事前設計・導入設計・デザイン制作・FAQメンテナンス運用まで一括でサポートいたします。AIチャットボットのUIやキャラクターなどのデザイン制作から、導入後の回答率向上を目指したFAQメンテナンス運用までご支援することで、メンテナンスの負荷が減ります。

また自治体におけるコンタクトセンターを、電話だけでなくメールやチャットなどによってデジタル化を推進したいという課題については、TOPPANの「コンタクトセンター BPOサービス」が解決の一助となります。

本サービスでは、電話やメール、チャット、企業ホームページやECサイト、SNSに至るまでマルチチャネル対応が可能です。また本サービスは、顧客情報の一元管理体制の構築によりデータ管理から活用を可能にするツール選定・シナリオ業務設計、オペレーションまで目的に伴走します。最適化に関するコンサルティングも可能です。

高齢者への情報発信に関する課題と解決策

高齢者への情報発信に関する課題と解決策をご紹介します。

●緊急時の要支援者への情報伝達方法が現状不十分
●緊急時の情報が屋外のスピーカーでは室内まで届かない
●情報が一方通行で、設置された側からの意思の発信ができない
●平常時にも高齢者とのコミュニケーションを継続したい

高齢者とのコミュニケーションは、特に密に保ち、「見守り」をしたいという課題もあるでしょう。しかし、要支援者に対しては緊急時の情報伝達が不十分であり、一方通行であるケースもあります。

課題を解決するには、高齢者とのコミュニケーションのために一工夫することがポイントです。

TOPPANの自治体向け住民見守りサービス「あんしんライト」を利用すれば、自然災害などの緊急時も平常時も見守ることができます。高齢者の自宅に小型の時計のような戸別送受信機を設置するだけで、災害時にLEDのライトの発光やサイレン、音読などを通じて緊急の連絡が可能です。平常時はお知らせや天気予報などを文字で表示します。

また住民側も「確認」ボタンを押すことで、自治体に安否情報を手軽に伝えられます。

双方向のコミュニケーションが可能になるため、自治体も高齢者側も安心感が得られます。

公的施設・交通機関での情報発信に関する課題と解決策

自治体情報発信|TOPPAN

公的施設・交通機関における情報発信に関する課題と解決策をご紹介します。

●観光施設・大型施設において多くの情報を効果的に発信できない
●多種多様なコンテンツ(画像・動画)を持っているが見せ方が決められない
●サイネージが手持ち無沙汰になっている

観光情報や展示物などはデータ量も種類も多く、利用者に伝えたい情報にあふれているのではないでしょうか。発信方法がわからず、課題を感じているケースも多いでしょう。

解決策としては、コンテンツのデジタル化によるサイネージへの表示に集約することです。そこでTOPPANの観光促進デジタルサイネージ「CONBO®」が役立ちます。一度にたくさんのコンテンツを美しいビジュアルを映せるサイネージに表示し、注意を惹いて、興味を掻き立てることによって、興味を持ったユーザーに対して効果的に情報を発信できます。

コンテンツを登録する際には、画像を指定フォルダに入れて、各画像に付随する情報をExcelファイルに記載するだけで手軽に登録可能です。その他、動画やPDFの掲載のほか、URLを登録すればQRコードの表示も可能なので、ユーザーの手持ちのスマートフォンにてWebサイトへと誘導も可能です。

タッチ機能により、拡大縮小も自由に行ってもらえる仕組みもありますので、ユーザーに楽しく主体的に情報を取得してもらえます。

効果的にコンテンツをユーザーに見てもらえる上に、情報を一元的に登録できる新しい仕組みを導入することで、管理の手間も削減できるでしょう。

まとめ

自治体における情報発信の課題と解決策をご紹介しました。さまざまな課題があるかと思いますが、TOPPANでは細かな課題やニーズに応じたサービスをご提案し、必要に応じてカスタマイズも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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2024.11.06