メタバース完全ガイド
~基礎的な内容から業種別の活用方法まで一挙ご紹介
IoTや5Gといった技術が発展し、大きな変化を社会へもたらしている中、注目をされているのが「メタバース」という概念です。
メタバースというキーワードを目にする機会は増えていますが、まだ概念自体の意味や、どういったものなのかを理解できていない方も多いのではないでしょうか?
今回はメタバースがどういったものか、基礎的な内容から、実際の企業での活用事例まで紹介していきます。
より詳しい内容を確認する場合は、バナーをクリックした遷移先の記事をご覧ください。
メタバースとは
メタバースとは、バーチャルリアリティの仮想空間で、アバターと呼ばれる分身を操作して仮想空間内を移動し、他の参加者と何らかの行動をともにしたり、コミュニケーションをとったりすることができるものを指します。
メタバースは、ゲームやSNSのような機能を持ち、仮想通貨やブロックチェーンの技術を用いて活用されています。
NFTとメタバースの関係性
NFTとメタバースの関係性は深く、NFTはメタバース内での所有権を証明し、交換する手段となります。これにより、メタバース内でNFTや仮想通貨を用いて資産を売買できるプラットフォームが多く生まれ、活発に取引されることで新たな経済圏が生まれています。NFTとメタバースの進化はデジタル世界の未来を切り開く鍵となるでしょう。
Web3.0とメタバースの関係性
Web3.0ではブロックチェーンを活用した仮想通貨も取り扱いますが、メタバースにおいても仮想通貨が使用され、現実世界と同様に商品やサービスの取引を行えます。
Web3.0は、メタバースにおいて現実世界とのつながりをより強化するための重要な概念といえます。
メタバースとVRの違いとは
メタバースは、「仮想空間そのもの」を指し、VR・ARはそうした仮想空間を体験するための「手段・技術」であるという違いがあります。つまりメタバースを体験するために、VRやARといった「技術」を用いるということです。メタバースであってもVRやARを使わないケースもありますが、現状、ほとんどのケースでVRやAR技術が用いられています。
メタバースのアバターとは
メタバースでは、アバターと呼ばれるユーザーの分身を利用することがあります。ユーザーは、仮想空間上で性別や年齢、容姿などを自由に設定したキャラクターを操作して、意思表示や行動をします。アバターも進化を遂げており、顔の表情を豊かに作ったり、人にものを渡したりするなど、リアルな人間の動きをつけることや意思表示をすることも可能になっています。
メタバースアバターの作成方法と活用例
メタバースアバターは、写真やビデオから作成することができます。まず、写真を撮影し、それを基にアバターを作成します。作成後、表情やポーズなどを自由にカスタマイズすることができます。具体的な活用例としては、ビジネスやエンターテイメントの分野での使用が昨今増えています。ビジネスでは、バーチャル会議やプレゼンテーションでアバターを使用することで、リモートワークのコミュニケーションを活性化させることができ、エンターテイメントでは、ゲームや仮想世界で自身のアバターとして使用することで、より没入感のある体験を提供することができます。
メタバース不動産とは
メタバースの不動産とは、メタバース内の土地や建物を指します。例えば土地を購入したら、その仮想空間上にある地面を所有する権利と、地面の上にある仮想空間を利用する権利が得られます。つまり、メタバース不動産は現実世界の不動産と同じような価値を持つとされています。
メタバースがビジネス活用される背景
メタバースの市場規模は、この先数年の間に急速に拡大すると予想されており、ビジネス分野での活用も加速度を増しています。近年のコロナ禍やリモートワークの普及により、対面でのコミュニケーションが難しくなったことで、多くの企業がバーチャル空間でコミュニケーションを行うメタバースに参入しています。
社内におけるメタバース活用例
社内におけるメタバースの活用例として、リモートワーク下におけるバーチャルオフィスがあげられます。従来のオフィスを再現し、社員がバーチャル空間のオフィスに集まることでコミュニケーションやミーティングが簡単に行えるようになります。また社内研修や教育プログラムをバーチャル空間で実施することで、場所や時間に制約されずに効率的に学習ができます。その他にも、商品やサービスのデモンストレーションや展示会もバーチャル空間で行うケースが増えてきているため、ビジネスの拡大につながると予想されています。
企業がメタバースビジネスを始めるには
メタバースを利用するにあたり、PCやスマートフォンなどの対応デバイスやVRゴーグル・VRコントローラーなどの機器の準備が必要となります。またメタバースサービス内では、仮想通貨が採用されている場合が多いため、仮想通貨取引口座の開設も必要です。他にもメタバースビジネスの検討や安全対策などが不可欠です。
製造業におけるメタバースの活用方法
メタバースは、当初ゲームやイベントなどエンターテインメントの世界で親しまれていましたが、産業向けの活用も期待されており、製造業での活用も進んでいます。例えば製造シーンにおいては、仮想空間上に、現実世界には実装されていない新技術を導入したテスト環境をつくって試したり、再現しにくい危険な環境をつくってトレーニングを行ったりする形で活用されています。
観光業におけるメタバースの活用方法
メタバースは、仮想空間上で人々が互いに交流したり、購買活動が行えるだけでなく、デジタルとリアルな世界の両方にまたがる体験ができることが特徴です。メタバースは、旅行や観光業にも使用されており、様々な観光コンテンツをバーチャル空間で提供し、利用者はスマートフォンやタブレット、パソコン、VRゴーグルを活用してメタバース内でのコンテンツを楽しみます。
教育分野におけるメタバースの活用方法
メタバースを教育分野に活用することは、海外ではすでに浸透しており、例えば、米国スタンフォード大学では、ほぼすべての授業においてVRを使用して講義を行っているといいます。授業では、学生がバーチャル空間に各自アバターを用いて集まり、ディスカッションを行うなど体感的な実習を行っています。
小売業におけるメタバースの活用方法
ネットショッピングが幅広い世代で拡大するなど、小売業では非対面のチャネル利用が増えており、ショッピングの楽しさをメタバース上で体験してもらうことを目的としたサービスもでてきています。既存のECサイトよりも多様なコミュニケーションが図れるといったメリットもあり、昨今注目されています。
メタバース空間の活用例
メタバース空間の活用例としては、仮想イベントや展示会の開催が挙げられます。参加者は自宅からでも、バーチャル空間にアバターを参加させることで、他の参加者とバーチャル空間内でコミュニケーションを取りながら、展示物を見たり、セミナーに参加することができます。また、商品の仮想試着や仮想店舗の開設も可能となるため、顧客は実際の店舗に行かずに商品を試すことや購入することができます。その他にも EC サイトへの誘導、イベントによる新規顧客の獲得などにも活用でき、リアルな環境に近い体験を提供することができます。
企業のメタバース活用事例/株式会社マルズ・ジョイフード様
最近ビジネス界隈でバズワードになっているメタバース。商品のプロモーションにメタバースがどのように活用できるのか。
飲食の実店舗を中心に食料品のECサイトも展開する、株式会社マルズ・ジョイフード様ではTOPPANのバーチャルモールサービス「メタパ® 」を用いて、新規顧客開拓に取り組まれています。
TOPPANのメタバースソリューションの紹介
仮想空間における情報や体験、デジタルコンテンツの価値が現実社会でも認定される時代に突入しています。TOPPANは、現実のビジネスの延長に仮想空間ビジネスがシームレスに広がる「社会拡張時代」が来ると予測し、「プラットフォーム」と「アバター」の2つの領域でメタバース事業に取り組んでいます。
関連サービス
関連資料ダウンロード
関連アーカイブ動画
2024.01.24