コラム

店舗にIoTを導入するメリットとは?
顧客満足度を高めた導入事例もご紹介

多くの店舗は今、デジタル化やDX化を進めています。人手不足への対策や業務効率化、顧客満足度向上など、さまざまな目的で実施される中、IoTを導入して売り上げや集客、顧客満足度の向上を達成している店舗も数多くあります。
今回は、店舗にIoTを導入する例やメリットとともに成功事例をご紹介します。


■店舗に導入されているIoTとは?

近年、店舗において導入されているIoTはどのようなものか、またどのような目的や用途で使用されているのかも見ていきましょう。

IoTとは

IoTとは、「Internet of Things」の頭文字を取った言葉で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。モノがインターネット経由で通信する技術を指します。

モノにセンサーやカメラ、無線通信機能などを搭載することでデータを取得し、インターネットを介して人やモノに伝送する仕組みを通じて、さまざまな用途に利用されています。

店舗に導入されているIoTの例

IoTは家庭やオフィス、施設などあらゆる場所に導入されています。店舗においてもさまざまな用途での導入が進んでいます。
例えば次の用途で利用されています。

・顧客情報の取得・活用
店舗にIoTセンサーやカメラなどを導入し、来店客数や行動データ、混雑情報などの多様な顧客情報を取得・活用します。
【例】
飲食店のテーブルにセンサーを設置して、混雑状況の情報を取得、空席の状況を顧客に表示・提供する方法があります。
あるホテルは、施設内にあるレストランやラウンジなど複数の店舗の空席確認業務に多くの時間を割かれていました。サイコロセンサーを各店舗に設置し、Webサイトと施設のサイネージで店舗の混雑状況が一覧で閲覧できるようにしました。

その結果、店舗の空き状況に関する電話でのお問い合わせが減り、対応時間が減少。ホテル内外で各店舗の混雑状況が一目で把握できるため、お客さまもより快適に施設をご利用いただけるようになり、顧客満足度向上につながっています。

顧客側も混雑状況を確認できるようになることで、空席のある時間帯や、状況を把握した上で来店することができるようになります。


こうした混雑情報をIoTによりデータ取得できるのはTOPPANのソリューション「nomachi®︎」です。
nomachi®︎は空席/混雑状況をセンシングし、リアルタイムで表示するクラウドサービスです。店舗やレンタルオフィスなどで、「空いている席が見つからない」「混んでいる場所を避けたい」という場合などにnomachi®︎を活用して、空いている店舗や会議室にお客様を誘導し、空席を有効活用することができます。

nomachi®︎で活用できる、人の動きを検知するセンサーには、場所や利用目的によって使い分けられる次の代表的な3種類があります。

1.テーブルセンサー
テーブルの天板の裏側に取り付け、その場所に人がいるかいないかを検知します。混雑状況に関するデータがクラウドに転送されることで、席単位で人の在席・不在を自動表示できます。

2.サイコロセンサー
受付やレジなどのカウンターでサイコロの6面を使い、「空席あり」「空席わずか」などの混雑状況を知らせ、案内板などのサイネージやWebサイトに表示することができます。

3.人数計測センサー
センサーを店舗の出入り口に設置し、入退室人数をカウントすることで、滞留人数を計測します。最大5段階の混雑状況の表示を行ったり、過去のデータを用いて混雑予測を行ったりすることができます。


・商品タグ搭載で在庫状況を取得・活用
商品タグにIoTを搭載し、在庫数量や欠品情報など、商品の在庫や発注に関わる情報を取得・活用します。

・温度や湿度情報の取得・活用
食品を取り扱う小売店においては冷蔵ケースの温度をセンサーで取得・管理したり、店舗内の温度を温度センサーで取得し、空調などの温度制御を行ったりすることが行われています。

店舗DXが進められる中、IoTは一つの手段となっている

近年ではデジタル技術を用いてビジネスモデルを変革していくDXが進められており、店舗運営においてもサービス提供にDXの活用をしていく必要があります。

店舗にIoTを導入することは、一つのDX化の手段であり、DXが目指すコスト削減や人手不足への対応、サービス品質・顧客満足度の向上などの複数のメリットが期待できます。


店舗にIoTを導入するメリット

店舗にIoTを導入するメリット

収集できる顧客データの増加・マーケティング活用や店舗DX促進

店舗にIoTを導入することにより、センサーなどを通じて例えば滞在時間の平均や、集客の多い時間帯などの多様なデータを取得することができます。より多くの顧客情報を収集できることで、マーケティングや集客などに活用することが可能になります。店舗DXを推進することで、市場変化に対応することができ、多様化する顧客ニーズに応えていくことができます。

業務効率化

IoTを導入することにより、業務の効率化にもつながります。例えば商品タグにIoTを搭載することで、リアルタイムで在庫情報が取得できるようになり、目視による在庫カウントなどの手間が省かれ、在庫管理が効率化します。特に人手不足に悩まされている場合には、メリットが大きくなります。

顧客満足度の向上

IoTを用いることで、混雑状況を顧客に広く伝えたり、社内に共有して混雑緩和のための対策を実施することにより、待ち時間が減ることで顧客のストレスが減り、顧客満足度が向上する可能性があります。


店舗にIoTを導入して顧客満足度を高めた事例

実際に店舗にIoTを導入して顧客満足度を高めた事例を2つご紹介します。

ショッピングセンターのIoTカメラによる店舗巡回業務の効率化

あるショッピングセンターでは、スーパーバイザーが複数店舗を巡回して管理をしていましたが、店舗の往復によるタイムロスや、他の業務に時間を割くことが出来ないことが深刻な問題になっていました。

そこで店舗業務の確認と指示出しのため、遠隔でもリアルタイムで現場を確認できるクラウドカメラを導入。また映像をクラウドで常時録画できるため、退勤後の売り場状況や休日の商品動向も後から振り返り確認できるようになり、さらなる効率化につながりました。

IoTを活用した「次世代型コンビニエンスストア」

コンビニエンスストアと総合電機メーカーが、IoTを活用した「次世代型コンビニエンスストア」の共同実証実験を行いました。
顔認証技術による入店管理や決済、画像処理によってレジで自動的に商品を読み込む技術の導入のほか、店舗スタッフが小型ウェアラブル端末上で欠品情報や混雑状況などを確認できるようにもしました。

また電子棚札や電子POPによる、値段や広告表示の自動切り替えも実施。その他にもさまざまな技術が盛り込まれ、次世代型のコンビニエンスストアを実証しました。


まとめ

店舗にIoTを導入すると一口に言っても、さまざまなアプローチ方法があります。
まずは店舗の課題を洗い出し、最適な課題解決策となるIoTを選定することをおすすめします。

今回ご紹介したTOPPANの「nomachi®︎」は、IoT技術を通じてあらゆる課題を解決できます。ぜひ詳細をサービスページよりご覧ください。

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2024.02.29

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