コラム

アパレル業界における
新たな販売促進施策3選

アパレル店舗やECサイトなどの運営において、販売促進の課題はありませんか?課題を解決するために、現状に最適な施策を検討するのも一つの方法です。
今回は、アパレル業界に従来からある販売促進施策と共に、新しい販売促進施策とその事例をご紹介します。


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アパレル業界のよくある販売促進の課題

アパレル業界の企業は、販売促進活動において次の課題を抱えている事例が多く見られます。

消費者ニーズの二極化への対応

近年、低価格志向の消費者が増えているといわれていますが、一方で高価格でも質の良い商品を長く使いたいという考えの消費者も存在し、消費者ニーズが二極化しているといわれています。こうした状況に鑑みると、販促活動において、ただ安さを打ち出せば良いということにはなりません。同じ消費者であっても、2つのニーズを併せ持っていることもあるからです。

ECサイトの試着できない不便さへの対応

ECサイトは集客手段として有効ですが、試着ができないことで顧客に不便を感じさせてしまうため、コミュニケーションに工夫が必要になります。自分にサイズが合うかわからず、試着ができないから購入をやめるといったことが頻繁に起きれば、機会損失となってしまいます。

実店舗におけるデジタル化の遅れ

実店舗では、訪れた顧客が商品の手触りを確かめたり、試着したりしてリアルに購入を検討することが可能です。また直接店員と顧客がコミュニケーションをとることができる貴重なチャネルとなっています。一方で、アパレル店舗はデジタル化が遅れているといわれており、ECサイトとの連携などがなかなか進んでいない現状があります。

ショールーミングの増加

店舗で確認した商品を、その場では買わず、ECサイトで店頭より安い価格で購入する流れを「店舗のショールーミング化」と呼びます。このショールーミング化が進めば、店舗の役割を再検討しなければならなくなります。
ECサイトとうまくバランスをとりながら、オンラインと店舗の両方の販促を行っていく必要があるでしょう。


アパレル業界の従来からある販売促進施策

アパレル業界の従来からある販売促進施策には、次のものがあります。

・SNS
・ECサイト
・Web広告
・オウンドメディア
・スマホアプリ(ショップアプリ)
・決済ツール
・リアルイベント
・店頭POP
・DM・メールマガジン


SNS、ECサイト、Web広告、オウンドメディアといったインターネット施策は、より幅広い消費者にアプローチできる手法です。特にInstagramやTwitterなどの代表的なSNSをうまく利用し、ファッション雑誌感覚で利用する消費者に向けて継続的に情報発信することで、販促効果が期待できます。

スマホアプリ(ショップアプリ)も近年活用が増えている手法です。商品のカタログや消費者ごとのパーソナライズドされた情報の配信や位置情報の取得により、近くにいる消費者にお得な情報を配信することもできます。

また決済ツールの導入は、消費者にとっては支払いの負担が軽減したり、ポイントによる割引が受けられたりするメリットが見込めます。企業にとっては購買行動データの取得により、マーケティングの効率化に役立つメリットがあります。

さらに、店頭におけるリアルイベントや・店頭POP・DM・メールマガジンも、それぞれのターゲットに合わせた手法として使用されています。


アパレル業界の新たな販売促進施策3選

アパレル業界では、次のような新たな販売促進施策も注目されています。

バーチャルフィッティング

バーチャルフィッティングとは、各種デバイスを用いて、擬似的に服やファッションアクセサリーの試着を行うこと、またはそれを実現するシステムをいいます。

TOPPANが提供するバーチャルフィッティングサービス「DressMirror(ドレスミラー)」は、実物の服を試着することなく、デジタル上で試着シミュレーションを行うことができるサービスです。店頭に設置されたデジタルサイネージに自分の姿が映し出され、サイネージ上で服やアクセサリーを重ねることで、バーチャルに試着ができます。
自分に似合う服、欲しい服に出会いやすくなったり、衣類の着脱の手間がなくなったりすることで、購買が促進されると同時に、店舗の混雑緩和にも寄与します。

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デジタルチラシ

デジタルチラシとは、電子化されたチラシのことで、パソコンやスマートフォンなどで閲覧できるのが特徴です。新聞の折込チラシが届かない世帯にも手軽に配信できるため、販促につながります。またあわせてクーポンも配信できる点もメリットです。

TOPPANでは「未来のチラシ」というサービスにおいて、SNSのハッシュタグから取得したトレンド情報を基にデジタルチラシで商品を訴求する「ハッシュタグチラシ」をご提供しています。より消費者を惹きつけることができる効果が得られます。

メタバースにおける販売・体験提供

メタバースとは、「Meta」と「Universe」を組み合わせて作られた造語で、Metaは「異なる次元からの観点」や「超越した」などの意味し、Universeは「宇宙・世界」を意味することから、メタバースは目の前の現実や次元とは異なる現実や次元の世界を指します。
そのメタバースの仮想空間にアバターで入り込み、仮想空間に作られた店舗でバーチャルショッピングを提供する試みが始まっています。

TOPPANの「Metapa(メタパ)」というサービスでは、バーチャルショッピングが行える店舗を仮想空間上に出店できます。ユーザーは仮想空間上に出店している企業のバーチャル店舗を複数めぐって買い物することが可能です。出店側はバーチャル店舗上のアクセス人数や商品閲覧数、ECサイト遷移数などのデータを分析することで、商品開発やマーケティングに活用することも可能です。


アパレル業界の新たな販売促進施策の事例

アパレル業界の新たな販売促進の施策を実施した事例を3つ紹介します。

1.バーチャルフィッティングの事例

あるデパートは、シューズに関連するイベントを実施した際、実際のシューズの試着を提供すると同時に、店内で購入できる様々なブランドの服をバーチャルで試せるバーチャルフィッティングも提供しました。
採用したのはTOPPANのDressMirrorで、デジタルサイネージで手軽にバーチャル試着体験が可能になり、販売促進につながりました。

2.デジタルチラシの事例

ある洋服の量販店は、紙のチラシを配布するのと同時に、店舗オリジナルのアプリ上でもデジタルチラシを配信しています。顧客が閲覧し、デジタルチラシにお目当ての商品が見つかれば購買につながります。さらにアプリ上でデジタルチラシを配信することで、アプリ内の商品検索機能の利用促進や、オンラインストアでの購入誘導が可能になるため、より販売促進につながっています。

3.メタバースショップの事例

TOPPANのMetapaでは、利用者が自分のアバターでショッピングモールを歩き、複数のバーチャルショップをめぐって、現実に存在するファッションアイテムやインテリアなどの商品を購入することができます。

また、画面共有機能とビデオ通話機能を利用することができるので、バーチャルの店舗でも接客が可能です。店舗にいるスタッフのPC画面を利用者と共有することで、PC上にある説明資料やWebサイトを確認しながらのビデオ通話による対話が可能になり、新たな接客の可能性があります。


まとめ

アパレル業界での新たな販売促進施策をご紹介しました。まだ未来の施策と感じられるかもしれませんが、きっと近い将来、当たり前になっていく日がやってくるでしょう。

今回、ご紹介したTOPPANのサービスは、アパレル業界での販売促進施策へご活用いただけるものばかりです。ぜひサービスページや資料をご覧ください。

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2024.03.17

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