コラム

調光フィルムの仕組みや活用シーンなどを徹底解説!

本記事では、調光フィルムの仕組みや実際の活用シーン、また展示会への出展レポートや調光フィルムに関連する基礎知識などについて詳しく紹介します。

<目次>
■調光フィルムの仕組みや原理・技術
■調光フィルムの活用シーン
■調光フィルムに関連する基礎知識
■「LC MAGIC」の展示会出展レポート
■まとめ

◎◎

調光フィルムの仕組みや原理・技術

調光フィルムの透明/不透明が切り替わる仕組み

調光フィルムの切り替え方法は、動作原理によってPDLC方式、PNLC方式、SPD方式、エレクトロクロミック方式などに分類されており、使用環境や条件に応じて使い分けられています。
その中でTOPPANではPNLC方式を採用した調光フィルム「LC MAGIC」を製造しております。
PNLC方式は通電によって液晶の配向が変わる方法で、液晶分子の配向が均衡になるか、不均衡になるかといった動きで透明/不透明が切り替わります。

調光フィルムの仕組みを分かりやすく解説!


調光フィルムにおける「光学特性」

「光学特性」とはレンズ・フィルム等の物質に対して”光がどのように見えるか”(=光の透過、反射、屈折、吸収)という考え方です。
この現象はフィルムを構成する材料、表面の形状、密度などによって異なります。
なお、調光フィルムの光学特性を表すときによく使われるのは「全光線透過率」「平行線透過率」「ヘイズ (haze=曇りの意味)」の3つです。
つまり、透明度が高いか低いか、曇り度が高いか低いかということです。
これを知っておくと、感覚的に捉えていたものが数値として具体的に判断できるので比較検討する際に役に立ちます。

「光学特性」で調光フィルムが理解できる?易しく解説!


ガラス映像技術の原理

ガラス映像技術は、ガラスに映像を投影することで、ディスプレイ、スクリーンとして機能させる技術です。
従来のディスプレイとは異なり、ガラスそのものが表示装置となり投影させるため、空間を有効に活用できる点が大きな特徴です。
この技術は、オフィスの会議室やエントランス、さらには店舗のショーウィンドウなど、さまざまな場所で利用されています。
ガラス映像技術の基本的な原理は、フィルムやコーティングをガラスに施し、その表面に映像を投影する方法や、電圧を流すことで映像を作り出す方法があります。

ガラス映像技術が変えるオフィス環境 ~ガラス映像技術の原理から活用事例までご紹介~

調光フィルムの活用シーン

会議室のガラスパーテーション

調光フィルムは会議室のガラスパーテーションとして多く利用されています。
ガラスパーテーションとはガラス製の間仕切りのことで、透明で空間を広く見せられる特長があります。
なお、ガラスパーテーションはプライバシー対策としても優れた機能を持っています。
視覚的なつながりを維持しつつも、調光フィルムであれば透明と不透明を瞬時に切り替えられる為、視線を遮ることも可能です。

会議室のガラスパーテーションに工夫! 更に快適な空間づくりをしませんか?


車の窓ガラス

調光フィルムは自動車の窓ガラスとしても活用されています。
車内の快適性が求められるようになった昨今、プライバシー性を高めることが可能な調光フィルムが注目されるようになりました。
車の窓ガラスに導入することで下記のようなメリットが享受できます。
・リモコンで切り替えが出来、手軽にプライバシーと開放感の演出が叶う
・プロジェクタースクリーンとしても活躍
・掃除が簡単
・ガラスへの後付けが可能

車の窓ガラスのトレンドは?                      “調光フィルム”がサンルーフやリアウインドウで大活躍の予感


店舗の窓ガラス

また、調光フィルムは店舗の窓ガラスとしても活用されています。
店舗の窓ガラスに導入することによる主なメリットは以下の通りです。
〇自然光を多く取り込める
 店内に自然光をたっぷりと取り込むことができ、店舗の雰囲気が向上します。
〇店舗が広く感じ、お客様がストレスを感じづらい
 狭い店舗でも広く感じさせることができ、お客様が快適に過ごしやすい環境となる為、
 顧客満足度の向上に繋がります。
〇眺望と視認性の向上
 店内からの眺望や外からの視認性の向上に繋がります。
 店内の様子が外から見えることで通行人の興味を引きやすく、店舗への誘因効果も期待できます。

店舗のガラスにひと工夫マルシェのような開放感を再現


ホテルの浴室ドア

また、豊かな空間づくりの為、ホテルの浴室ドアに活用されるケースもあります。
ホテルの浴室に開放感と高級感を持たせるため、調光フィルムの活用がポイントになります。
調光フィルムを組み合わせたガラスドアを用いることで、スイッチのON/OFFで瞬時に透明⇔不透明を切り替えることができ、相反するニーズを両立させ高級感を演出することができます。
浴室をガラス張りにし、客室全体を広々とさせ開放感を持たせる設計は以前からありましたが、
プライバシー確保のためのブラインドにより使用が煩雑になったり、メンテナンスのしづらさや、衛生面で問題がありました。
調光フィルムによりスイッチ一つで空間を切り替え、かつ今まで通りのお手入れで設備維持をすることが可能になっています。

ホテルの浴室ドアに着目して豊かな空間づくりのポイントを探る

調光フィルムに関連する基礎知識

プライバシーガラスのデメリットを埋める調光フィルムの活用

プライバシーガラスとは、ガラスの透過性を下げ、見えにくくすることによりプライバシーを守ることができるガラスのことです。
ただし、プライバシーガラスには「透過性・階調の調整が難しい」、「自然光が透過しにくい」といったデメリットもあります。
一方調光フィルムは、透明度や階調を瞬時に調整できるといったメリットがあります。
調光フィルムは、従来のプライバシーガラスのデメリットを解消しながら、さらに利便性を高める優れた製品です。

プライバシーガラスとは?メリットやデメリットについてご紹介!


オフィス空間デザインに活用できる調光フィルム

オフィス空間のデザインは、生産性向上や企業イメージにかかわることであることから、重要性の高い取り組みです。
オフィス空間デザインに取り組むことで、次のようなメリットが得られます。
・生産性向上
・従業員のモチベーション向上
・企業イメージの向上
透明と不透明を切り替えられ、プライバシーを保つことのできる調光フィルムはオフィスの空間デザインを考える際に大きく役立ちます。
さらにプロジェクターのスクリーンとしても利用できることから、スペースの利用の幅を広げることも可能です。

オフィス空間デザインの重要性とは? 最新トレンドから事例まで解説!

「LC MAGIC」の展示会出展レポート

第16回オートモーティブワールドへの出展


embedded world 2024への出展

まとめ

本記事では、調光フィルムの仕組みや実際の活用シーン等について紹介いたしました。
TOPPANの調光フィルム「LC MAGIC」にご興味がございましたら、下記よりカタログを無料ダウンロードいただくか、お問い合わせフォームよりご相談ください。

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2024.11.26

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