コラム

オフィス空間デザインの重要性とは?  最新トレンドから事例まで解説!

オフィス空間のデザインは、生産性向上や企業イメージにかかわることであることから、重要性の高い取り組みです。こだわりを持って作り込んでいくことで、複数のメリットが得られます。
今回は、オフィス空間デザインの概要や重要性、最新トレンド、成功事例をご紹介します。これからオフィス空間デザインに取り組む際の参考にされてください。

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■オフィス空間デザインとは?

オフィス空間デザインの概要から目的まで、基本を見ていきましょう。

●オフィス空間デザインの変遷
「空間デザイン」とはその空間が利用者にとって過ごしやすく、快適にものごとを進められるように空間を作ることを指します。オフィスにおいては、従業員が業務を行いやすいようにレイアウトを工夫したり、デスクや事務機器、設備などの配置を検討したり、クロスやブラインド、パーティションなどの壁や仕切り周りを工夫したりすることを指します。

日本では高度成長期の1960~1970年代には、島型レイアウトのオフィスが主流でしたが、ワープロからパソコンへの事務機器の変化やオフィスコスト削減ニーズ、働く人々への配慮の考え方が増すにつれて、オフィス空間デザインも多様化していきました。

1980年代頃より「フリーアドレス」という固定席のないオフィスレイアウトが登場するなど、従来の島型レイアウトにとらわれない、自由なオフィス空間づくりが広がっていきました。

新型コロナウイルス感染症によるパンデミック後は、密を避けるレイアウトからテレワークの普及によるオフィスの意義の変化、場所にとらわれないフレキシブルな働き方に適したオフィス空間を作る方向性が定着しつつあります。現在ではオフィス空間は多様化しており、各企業の働き方に合わせた空間デザインが求められています。

オフィス空間デザインとは?(オフィスイメージ)

●オフィス空間デザインの目的
オフィス空間デザインの目的は、働きやすく機能的で、業務に必要十分な空間を作ることです。

よってベースとなるのはオフィスの目的と従業員の働き方であり、それに合わせてオフィス空間をデザインしていきます。
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■オフィス空間デザインの要素

なお、オフィス空間デザインは以下のような要素から構成されます。

〇オフィス家具や収納
人間工学に基づき、快適なデスクや収納家具などを選定することが重要です。

〇照明
自然光の取り入れ方や人工照明の種類を検討する必要があります。

〇色彩や装飾
色彩心理学に基づいた色使いやアート作品の設置などを検討します。

〇テクノロジー
ITインフラやスマートオフィス技術の導入を検討します。

〇全体レイアウト
作業エリアや会議室、リフレッシュスペース等を動線を意識して設計します。

これらのポイントを考慮して、オフィスの空間デザインを考えることが大切です。

■オフィス空間デザインのメリットと重要性

オフィス空間デザインに取り組むことで、次のようなメリットが得られます。

●生産性向上
オフィス空間デザインの目的は先述の通り、働きやすいオフィスを作ることです。そのため、目的を達成できれば業務をスムーズに遂行できるようになり、生産性も向上するものと考えられます。作業動線が適切に考慮された空間や、集中できるブースを作る、プライバシーの保たれた会議空間などはより生産性向上に寄与します。

●従業員のモチベーション向上
働きやすいオフィスは自ずと従業員のモチベーションも高めます。居心地が良い、業務がスムーズに進む空間により、従業員が業務を行いやすくなり、意欲も向上すると考えられます。

●企業イメージの向上
優れたオフィス空間が実現すれば、働きやすく快適なオフィスで働きたい人が増え、社外からも注目されることから、採用にも良い影響が期待できます。結果的に企業イメージ向上にもつながるでしょう。

オフィス空間デザインとは?(働く男性)

■オフィス空間デザインの最新トレンド

オフィス空間デザインは、近年、次のような最新トレンドがあります。

●フレキシブルワークスペース
働く人が、自ら働く場所を業務に合わせて選ぶ、フレキシブルな働き方が浸透しています。そうした働き方に対応するフレキシブルワークスペースが注目を集めています。

働く場所はオフィスや自宅のほか、サテライトオフィス、コワーキングスペース、移動中などに広がっており、オフィスはその一つとして機能性の高いオフィスが期待されています。

例えば、オフィスは従業員が集まることができる貴重な場であることから、より会議の生産性を高めるための工夫を施したり、個室集中ブースを作ったりすることでプライバシー性を高めるニーズも生まれています。

●エコデザイン
近年、さまざまな建物に資源やエネルギーの消費を抑えたり、環境に優しい素材を採用したりする「エコデザイン」が施される中、オフィスにもその波が押し寄せています。

オフィスにおけるエコデザインの例として、建材に再生可能素材を採用したり、自然光を最大限に取り入れながら、省エネ可能な照明や空調システムを導入することなどが挙げられます。

■オフィス空間デザインの進め方

オフィス空間デザインを進める際は以下のようなステップを踏むことが一般的です。

〇目的と要件の明確化
オフィスのリニューアルや新設の目的を明確にし、社員からの要望を整理します。

〇現状分析
レイアウトを検討する為に、現在のオフィススペースの利用状況や社員の動線等を分析します。

〇レイアウト設計
オフィスの各エリアを用途に応じてゾーニングし、家具配置等も検討します。

〇詳細設計と選定
壁紙や照明等の内装デザインを具体化し、必要な設備や備品のリストを作成します。

〇実施と管理
実際に工事を行ない、完了後は最終チェックの上、必要な修正を加えます。

これらのステップを踏むことで、効率的で快適なオフィス空間をデザインすることができます。

■オフィス空間デザインの成功事例

オフィス空間デザインにおいては、すでに多くの成功事例があります。ここでは2つの事例をご紹介しましょう。

●応接室へのスマートウィンドウ施工で隙間ない目隠しを実現
ある会社は、応接室を目隠しする際によく利用されるブラインドやロールカーテンでは、隙間ができてしまうため、プライバシー性が完全に保つことができていませんでした。そこでガラスパーテーションに貼り付けて電源のON・OFFで透明と不透明を切り替えるフィルムであるスマートウィンドウを採用しました。

ダブルガラスパーティションの内側全面に、天井からフロアまで継ぎ目なく 一枚のフィルムを使用し、透明時の解放感と不透明時のプライバシーへの配慮を両立しました。
※施工方法は環境条件により異なります

オフィス空間デザインとは?(事例①)

●多目的スペースの壁面全面にスマートウィンドウを施し開放感と機密性向上を実現

ある会社は、多目的スペースの壁面全面に、プロジェクターのスクリーンとしても使えるスマートウィンドウを施しました。

カーテンの設置がむずかしい大きな面積のガラスであっても、スマートウィンドウを貼合することで、透明・不透明の切替による開放感と機密性のある空間を手軽に叶えられます 。

不透明時には4K映像などの高画質高精細な映像の投写もできることから、多目的スペースにおける利用の幅も広がりました。

オフィス空間デザインとは?(事例②)

■LC MAGICで開放的なオフィス空間を演出

オフィス空間デザインは、従業員のモチベーションや生産性に関わるのに加えて、企業イメージ向上にもつながる重要な取り組みです。

今回ご紹介した事例に登場したスマートウィンドウは、TOPPANの「LC MAGIC」の製品となります。

LC MAGICは、TOPPANの印刷技術を応用・開発した液晶技術を利用した薄型液晶スマートウィンドウです。すでに多くのオフィスやホテルなどに導入されています。

ノーマルモードとリバースモードの2種類を備えており、ノーマルモードでは電源OFF時に不透明となり、電源ON時に透明となります。リバースモードでは、電源OFF時に透明となり、電源ON時に不透明となります。よって必要なときだけ透明にしたい場合は「ノーマルモード」を、普段は透明で必要なときだけ不透明にしたい場合「リバースモード」といったように、最適な選択が可能です。

また自由な形状に加工可能なデザイン性の高さや、ロール生産が可能なことから、長尺での出荷にも対応できる点も魅力です。

国内自社工場においてチリや埃が付着しないクリーンルームで生産しており、印刷技術やエレクトロニクス業界で培われた技術や高度な品質管理を行っております。

オフィス空間デザインをご検討される際に、プライバシー性向上などに課題がある場合には、スマートウィンドウの導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。

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2024.09.30

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