コラム

ルーバーの間仕切りパーテーションが人気|メリット・デメリットと材料選びのポイントを解説

ルーバーの間仕切りパーテーションが、住宅だけではなく、オフィスや店舗、ホテルなど非住宅分野にも多く採用されています。
しかし、ルーバーの間仕切りパーテーションには、デザイン面・機能面におけるメリットがある一方で、設計の際に知っておいていただきたいデメリットがあるので注意が必要です。
そこで、今回は「ルーバーの間仕切りパーテーション」について、メリット・デメリットと材料を選ぶ際のチェックポイントを詳しく解説します。
TOPPANとして培った技術を活かしたおすすめのルーバー材も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


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<目次>

■ ルーバーとは
■ ルーバーパーテーションの種類
■ ルーバーパーテーションのメリット
■ ルーバーパーテーションのデメリット・注意点
■ ルーバーパーテーションの材料を選ぶ際のポイント
■ ルーバーを天井に取り入れるデザインも人気
■ TOPPANの高意匠・高耐久な木目調アルミルーバー材「フォルティナ」
■ まとめ


■ ルーバーとは

ルーバーとは、羽板と呼ばれる細長く薄い棒材を一定の間隔で平行に並べたものを指します。

窓の日除やエアコンの風向き調整などに採用されているイメージを持つ方が多いですが、建築におけるルーバーは、小角材を並べる格子を指す場合が一般的です。
この小角材を並べるルーバーを、間仕切りや目隠しとして採用する事例が増えています。

■ ルーバーパーテーションの種類

パーテーションとは、住宅やオフィス、店舗などで空間を区切るために採用される間仕切りを指し、壁とは異なり撤去や移設が可能なものを指します。

本来、パーテーションは視線を完全に遮るパネルタイプが主流でしたが、近年はルーバー(格子)を取り入れる事例は少なくありません。

ルーバーパーテーションには主に木製とアルミ製があり、それぞれ特徴が異なります。

木製(無垢材・集成材・突板化粧板)

木製ルーバーは、天然木をカット加工した小角材を用いる「無垢材タイプ」と「集成材タイプ」、合板やMDF※の上に突板を貼った「突板化粧板タイプ」があります。

※MDF:Medium Density Fiberboard(中質繊維板)を指し、粉砕した木材繊維と樹脂系接着剤を混ぜて熱圧成形した建築材料

※突板(つきいた):丸太を厚さ0.2〜0.3mmのシート状にスライスした素材で、主に化粧板の表面材に用いられる

無垢材タイプ

  • 天然木そのものの見た目と質感を表現できる
  • キズがついても研磨補修できる
  • 品質ムラに注意が必要
  • 節がない材料や希少樹種の材料は高価
  • 不燃木材は高価で樹種・サイズのレパートリーが少ない
  • 長尺材は入手が難しい
  • 施工後、周囲の湿度変化によって、反り・ねじれ・木割れを起こしやすい

集成材タイプ

  • 無垢材タイプよりも、周囲の湿度変化による反り・ねじれ・木割れが起こりにくい
  • 無垢材よりも品質ムラが少ない
  • 樹種のレパートリーが少ない
  • 不燃集成材は高価

突板化粧板タイプ

  • 細いルーバー材は見た目が無垢材タイプとほとんど変わらない
  • 無垢材タイプ・集成材タイプよりも品質ムラが少ない
  • 無垢材タイプ・集成材タイプよりも、周囲の湿度変化による反り・ねじれ・木割れが起こりにくい
  • 天然木の割合が少ないため、希少樹種の材料でも価格を抑えられる
  • 長尺品を入手しやすい
  • 基材の種類によっては不燃認定品を選べる
  • キズがついても研磨補修できない(表面材が薄いため)

アルミ製

アルミ製のルーバー材は、主に「アルミの素地を活かしたメタルなデザインのタイプ」と、「アルミ基材に木目を印刷した化粧シートを貼ったタイプ」があります。
どちらも、室内に施工する場合は、湿度変化による変形・変質がほぼなく、不燃認定品が豊富です。

また、木質系のルーバー材と比べて表面耐久性が高く、長期間メンテナンスフリーであるため、主に公共性が高い非住宅分野の建築物に採用されています。

【POINT】
TOPPANでは、印刷テクノロジーを駆使し、リアルな木目を表現した内外装不燃アルミ意匠材「FORTINA(フォルティナ)」を製造しております。高意匠・メンテナンスフリーなルーバー材をお探しの方は、弊社までお気軽にご相談ください。

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■ ルーバーパーテーションのメリット

ルーバーパーテーションには、デザイン面や機能面においてメリットがあります。

空間を緩やかに仕切れる

ルーバーパーテーションは、間仕切り壁を造作するよりも圧迫感を抑えられて、視線を適度に遮りつつも一体感がある空間を作れます。
また、ルーバーには“抜け感”があるため、間仕切り壁より広く感じられる点もポイントです。

そのため、ルーバーパーテーションは、住宅の玄関ホールや会社のエントランス、ホテルのロビー、レストランの半個室空間などに採用されています。

通風・採光を確保できる

ルーバーは隙間から風や光が通り抜けるため、窓から遠い場所でも、通風と採光を確保できます。

小角材の隙間を広くするか狭くするかで、通風量や採光量を調節できるため、空間演出に合わせた詳細設計が重要です。

デザインのアクセントになる

ルーバーパーテーションは、シンプルですっきりとしながらも凹凸があり人の視線を集めます。そのため、インテリアのデザインアクセントとして採用する事例は珍しくありません。

パーテーションに加えて、天井や壁にパネル材とルーバー材を一体化したリブパネルを用いる設計デザインも人気です。

プライバシーを保護できて防犯効果がある

ルーバーの設置角度や小角材の間隔によって、周囲からパーテーションの奥が見えにくくなります。

特に、縦格子のルーバーパーテーションは横格子のタイプよりもプライバシー保護の効果が高いため、受付やミーティングスペース、商談スペースなどに多く採用されます。

ルーバーは、間仕切り壁のように完全に視線を遮らず、“見ようと思えば奥が見える”ため、死角を作らず防犯的なメリットがある点も人気のポイントです。

空調効率がよい

オフィスや店舗など全館空調を採用している空間では、ルーバーが空調の風を遮らず、部屋全体の空気が循環します。

そのため、室温のムラを軽減でき、寒い・暑いなどの不快さがなくなり、建物利用者の快適性を高めることが可能です。

ただし、木製(木質系)のルーバー材は、空調の風が直接当たると変形しやすくなるのでご注意ください。

間仕切り壁よりも省スペース・省コスト

空間を区切る場合、ルーバーパーテーションは間仕切り壁を造作するよりも設置スペースと工事費用を抑えられます。

間仕切り壁(木造)

壁厚130〜150mm程度

間仕切り壁(LGS※)

壁厚100〜120mm程度

ルーバーパーテーション(TOPPAN「FORTINA」)

最小厚さ50cm

※LGS:Light Gauge Steel(軽量鉄骨)の略称で、主に鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造の間仕切り壁や天井の下地材として用いられる

ルーバーパーテーションは万が一撤去する際にも、解体にかかる手間や補修工事が最小限で済むため、賃貸テナントなど、契約終了時に原状復帰やスケルトンにする必要がある建物にもおすすめです。

■ ルーバーパーテーションのデメリット・注意点

ルーバーパーテーションには、多角的なメリットがある一方で、設計デザインに採用する前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

防音性は低い

ルーバーパーテーションは、小角材の隙間から音が漏れるため、パネルタイプのパーテーションや造作間仕切り壁よりも、防音性・遮音性が低い点は否めません。

そのため、個室や機密性が高い会議室の周囲には適していないのでご注意ください。

木製は温度変化によって反る可能性がある

無垢材タイプはもちろん、比較的変形しにくい集成材や突板化粧板のタイプも、湿度が変化する環境では、短期間で反る可能性があります。

ルーバーは、まっすぐの材料が整然と並ぶ姿が魅力ですが、一部の材料が変形すると、かなり目立ちます。

空調の風が当たる場所や、人の出入りが多い場所にルーバーパーテーションを設置する場合は、湿度変化でも変形しないアルミ製がおすすめです。

掃除の手間がかかる

横格子タイプのルーバーパーテーションは、ホコリが溜まりやすい点に注意しましょう。
縦格子でも、ルーバー材の足元にホコリが溜まるため、小角材の間に清掃しやすい隙間を開けるプランがおすすめです。

定期的に拭き掃除したい場合は、表面の耐水性が高いアルミ製がおすすめです。無塗装の木製ルーバーはナチュラルな質感が魅力ですが、水拭きすると変形の原因になったり、シミが残ったりする可能性があります。

ローパーテーションとは相性が良くない

ルーバーは上からの力を受ける構造ではなく、“面”で耐力を確保する間仕切り壁と比べると荷重負荷が低いため、ローパーテーションとはあまり相性がよくありません。

また、ルーバーは直線的な見た目が魅力ですが、それが途中で分断されると、バランスが悪くなり意匠的なメリットを活かせない場合もあります。

ルーバーのローパーテーションを採用する際には、パースなどで事前に見た目を確認しましょう。

ユニット化・システム化されていない製品は工事手間がかかる

ルーバーは、ストリンガーと呼ばれる受け材に取り付ける製品がおすすめです。ルーバー材を1本1本ビスなどで直接下地に固定するよりも、作業効率が良く見た目も美しく仕上がります。

【ポイント】
TOPPANのアルミ不燃意匠材「フォルティナ」は、パーテーションとして使用する場合におすすめの上下固定用専用ストリンガーやブラケットを取り揃えております。

サイズのレパートリー豊富な小角材タイプ・羽板タイプがございますので、ぜひ製品カタログをご覧ください。

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■ ルーバーパーテーションの材料を選ぶ際のポイント

材質

木製(木質系)とアルミ製には、それぞれメリットとデメリットがあるため、プランや空間用途に合ったタイプを選ぶことが重要です。

木製(木質系)

【メリット】

  • ナチュラルな見た目と質感

【デメリット】

  • 温度や湿度変化による変形リスク
  • 樹種・産地の違いによる価格幅が大きい
  • 品質ムラ(無垢材の場合は特に要注意)
  • 同品質材料の大量確保が困難(無垢材の場合は特に要注意)
  • 表面保護のための定期的な塗装メンテナンスが必須

アルミ製

【メリット】

  • 温度や湿度変化による変形リスクがない
  • 価格が比較的一定
  • 品質ムラが少ない
  • 同品質材料の大量入手が容易
  • 表面保護のための塗装不要
  • 通常環境下ではメンテナンスフリー

【デメリット】

  • 木目調でも表面が非木質
  • 一般的には木製よりも高価

不燃性

公共性が高く不特定多数の方が利用する特殊建築物では、室内の広範囲にルーバーパーテーションを設置すると、建築基準法・消防法で定める「内装制限」の対象となる可能性があります。

※特殊建築物:建築基準法第35条第2項目で定める「学校(専修学校及び各種学校を含む。以下同様とする。)、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚物処理場その他これらに類する用途に供する建築物」

内装制限とは、火災発生時に建物の中にいる人が安全かつ速やかに避難できるように、居室・通路の壁と天井に、防火材料※の使用を義務付けるルールです。

※防火材料:火熱を受けても「燃焼しない・防火上有害な損傷を生じない・避難上有害な煙やガスを発生しない」不燃性能を持つことが公的に認められている建築材料で、耐久時間の長さに応じて不燃材料・準不燃材料・難燃材料に分かれる

以下のようなルーバーパーテーションは内装制限の対象となる可能性がありますので、材料選定の際には防火材料として認定を受けているかの確認が欠かせません。


・天井や床に固定されていて、簡単には撤去・移動できないパーテーション
・床から天井まで続いていたり、幅が広かったりするなど、面積が大きいパーテーション
・空間を完全に区切るパーテーション


【POINT】
TOPPANのルーバー材「FORTINA」は、全て国土交通大臣より不燃材料としての認定を受けているため、内装制限を受ける場所にも採用可能です。

形状

ルーバー材の太さや断面形状によって、パーテーション全体の見た目や雰囲気が変わるため、デザインのイメージに合う材料を選ぶことが重要です。
小角材ではなく羽板形状のルーバーを採用すると、より視線を遮る効果が高まります。
ただし、強度を確保するのが困難な点から、パーテーションとして利用できる木製・木質系ルーバーで羽板形状のものはほとんどありません。

【POINT】
TOPPANのルーバー材「FORTINA」は、小角材タイプが30種類、円柱タイプが4種類、羽板タイプが6種類と、多様な形状のラインナップを取り揃えております。

メンテナンス性・表面耐久性

木製・木質系のルーバー材には、工場塗装されるものもありますが、これらも10〜20年の周期で塗り替えが必要になります。

無塗装の木質系ルーバーを採用するケースもありますが、変色や汚れのシミが定着する可能性があり、表面の乾燥によって細かいヒビが入る場合もあるのでご注意ください。
一方、アルミルーバーは、表面が木目化粧シート仕上げのタイプも、基本的には30年程度メンテナンスフリーです。

また、高品質な化粧シートは水拭きしても変質しないため、清掃性にも優れています。

【POINT】
TOPPANのルーバー材「FORTINA」は、耐候性が高い外装仕様や準外装仕様に加えて、スマートナノ技術によって透明性・しなやかさを備え、擦りキズやえぐりキズに強い101TOPPANエコシートを表面材に採用した「内装E仕様」と、抗ウイルス・抗菌機能をプラスした不燃化粧シートを用いた「内装L仕様」をお選びいただけます。

施工効率

ルーバー材を選ぶ際には、施工効率がよいかどうかも確認しましょう。
専用の取り付け金具やブラケット、裏面化粧板などの付属品が豊富な製品は、効率よく設置できるだけではなく、細工しなくても美しい見た目に仕上がります。


【POINT】
TOPPANのルーバー材「FORTINA」は、施工効率と意匠性を高めるための付属品ラインナップを豊富に取り揃えております。
「こんな納まりやデザインが実現可能か知りたい」という方は、お気軽に弊社までご相談ください。

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■ ルーバーを天井に取り入れるデザインも人気

ルーバー材を天井に取り入れるデザインも人気です。

インテリアのアクセントになるだけではなく、納まりによっては天井高が高く見えて圧迫感を軽減できます。

最近は、ルーバー材の間に間接照明を設置するプランも増えており、オフィスや店舗など、様々な用途の建物に採用されています。

TOPPANのルーバー材は、平天井や吊り天井にも対応できるストリンガーやブラケットなどの付属品も取り揃えておりますので、パーテーションと天井のトータルコーディネートが可能です。

TOPPANの高意匠・高耐久な木目調アルミルーバー材「フォルティナ」

TOPPANは培った技術を活かし、SDGs実現に向けた社会的課題の解決に取り組みながら、環境配慮とデザイン性の両方を備えた内外装用不燃アルミ意匠材・フォルティナを製造しております。

「フォルティナ」は、高意匠・高性能で環境負荷の少ない(対塩ビ系材料比)オレフィン系化粧シートとアルミニウムを組み合わせた内外装不燃アルミ意匠材です。

自然素材が持つ風合いを可能な限り再現し、形状のラインナップは、ルーバー・スパンドレル・手すり・リブパネル(フォルティナレッジ)と多岐に渡ります。

【FORTINA(フォルティナ)の製品ラインナップ】

【FORTINA(フォルティナ)ルーバーの特長】
・最新の印刷技術によって再現したリアルな木目と質感
・工場製造による高い品質安定性
・スパンドレルとのトータルコーディネイトが可能
・ストリンガータイプとストリンガー不要の直付けタイプの選択が可能
・角材・円柱・羽板など多彩な断面形状(ストリンガータイプ43種・直付けタイプ26種)
・専用オプション部材によってシンプルで多彩な納まりに対応可能
・トレンドを押さえた厳選された20種類以上の木目ラインナップ(内装用は80種類以上)
・低汚染なオレフィンシートによる環境配慮性(準外装・内装用のみ)
・耐候性をアップさせ屋外環境でもシート表面のクラック・各層の密着低下・絵柄の退色や変色を長期間抑えられる外装R仕様

高品質・高耐久のルーバー材をお探しの方は、ぜひTOPPAN「FORTINA」の採用をご検討ください。

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■ まとめ

ルーバーパーテーションには、デザイン面・機能面・コスト面におけるメリットがあり、住宅・非住宅問わず、多くの建物に採用されています。

ただし、材質によって特徴が異なり、設計デザインに採用する前に知っておいていただきたいデメリットもあるのでご注意ください。

ルーバー材を選ぶ際には、デザイン性に加えて、耐候性や不燃性、環境配慮性など幅広い視点が必要です。

TOPPANでは、高耐久かつデザイン性に富んだ国土交通大臣認定の不燃意匠材を製造しております。

「環境に優しい建築」や「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

2026.05.14

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