木目調アルミルーバー|特徴や木製との違い、納まり・耐用年数、事例で見るデザインのポイントを徹底解説
建物の内外装へ木目調のルーバーを取り入れるデザインがトレンドです。しかし、材質の種類によって特徴や適した施工場所は異なります。
そこで今回は木目調ルーバーについて、材質や用途の種類から事例で見るデザインのポイントまで詳しく紹介します。そのほか耐用年数や木目調ルーバーに似たデザインを表現できるリブパネルについてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
■ 木目調ルーバーとは|材質・用途の種類
■ 木目調アルミルーバーが人気な理由
■【木目調ルーバーの採用事例】デザインの効果やポイント
■【FAQ】木目調アルミルーバーに関するよくある質問
■ TOPPANの木目が美しいアルミルーバー
■ まとめ
■ 木目調ルーバーとは|材質・用途の種類

ルーバーとは羽板(はいた)と呼ばれる細長く薄い棒材や角材を一定間隔で平行に組み上げる建築材料です。最近は屋内外問わず仕上げ材や間仕切り材として採用されています。ルーバーの中でも特に人気なのが、木目調のタイプです。
用途・施工部位
ルーバーは羽板や角材の間隔によっていくつかの効果を生み出します。
【目隠し】
窓などの開口部前に設置すると、風や日射を取り入れつつも外部からの視線を遮れます。
【日除け】
窓の上に庇として床と平行に設置すると、日射を適度に遮蔽できます。
【間仕切り】
大きな空間をいくつかの用途で用いる場合、壁やドアを設置しなくてもルーバーで“緩やか”にゾーニングできます。
【吸音】
窓の外などに設置すると、外部から伝わる騒音を緩和できます。
【遠近感を強調】
空間の入り口から奥に向かって天井や庇にルーバーを施工すると、遠近感が強調されて広さを感じられます。壁面に施工すると、建物や天井高さを強調する効果もあるため、ビルや吹き抜け空間に採用するケースも珍しくありません。
【デザインのアクセント】
屋内外の天井や庇、壁に取り入れると、凹凸による陰影によってデザインのアクセントになります。シンプルながらもオリジナリティをプラスしたい場合におすすめです。
材質の種類
木目調の建築用ルーバーは、主に木製・アルミ製・人工木材製に分類されます。それぞれ特徴が異なりますので、材料選定の際には注意しましょう。
【木製】
無垢材から作られるものや集成材を基材とし突板シートなどを表面材とした化粧板仕上げのものがあります。どちらも雨や紫外線をブロックするための定期的な塗装が必要です。
経年とともに腐朽やシロアリによる食害のリスクがあることから、外装材として使われることはありますが、樹種選定を慎重に行わない場合、早期に腐食してしまう場合があります。最近は防腐防虫剤が加圧注入されている木材も増えていますが、その効果は永続的ではないので注意しましょう。
木製ルーバーは木の質感が重視される内装に使用されます。
【アルミ製】
アルミの素地を生かしたメタル調のものと、表面を木目シートで覆ったタイプがあります。
アルミは耐候性が高く軽量なことから、中規模以上の建物で外装材として採用されるケースが多いです。また、木製よりもキズや汚れがつきにくいことから、メンテナンスの行き届にくい公共施設にも取り入れられます。
【人工木材製】
最近徐々に採用事例が増えているのが人工木材製のルーバーです。
人工木材はプラスチックと木粉を混ぜて押し型成形によって作られます。プラスチック製品の製造課程で発生する廃プラや、建物を解体して出る木材を主原料とするなど、再生建材としても注目されています。
木とプラスチックが混ざり合っているため、腐朽やシロアリのリスクが少なく公共的な施設の外装材として採用されるケースも少なくありません。
TOPPANでは印刷会社として創業以来培った印刷技術を用いて、リアルな木目調のアルミ製ルーバーを提供しております。
■ 木目調アルミルーバーが人気な理由

木目調ルーバーには主に木製・アルミ製・人工木材製の3種類がありますが、その中でも「アルミルーバー」が人気です。その理由は主に7点あります。
・木製のように腐朽やシロアリによる食害や、カビの発生リスクがない
・木製のような温度や湿度の変化(含水率の変動)による変形リスク(反り・ねじれ・伸縮)がない
・軽くて施工性が高い
・耐候性が高い(雨・紫外線による経年劣化が木製よりも少ない)
・不燃認定を受けているものが多い(不燃木材は高価で重く、細かい加工が難しい)
・工業製品なので品質安定性が高い
・長尺のルーバーを実現しやすい(アルミ製は軽量で形状安定性が高い)
このようなメリットにより、木目調アルミルーバーは天井・壁に防火材料を使用しなくてはいけない特殊建築物や、長尺品を使うことの多い大規模建築物へ多く採用されているのです。
■ 【木目調ルーバーの採用事例】デザインの効果やポイント
TOPPAN製品の採用事例から、デザインの効果やポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ルーバーで空間を緩やかに分けるデザイン

こちらはルーバーを間仕切りとして設置した事例です。受付から奥の様子が見えにくいように工夫しました。
ルーバーは間仕切り壁やパーテーションよりも意匠性が高く圧迫感が出ない点がメリットです。そのため、落ち着いたカラーコーディネートの空間にも多くご採用いただいております。
シンプルな形状に個性をプラス

こちらは駅の外装にルーバーを採用した事例です。シンプルな形状の建物は外観デザインに個性をプラスしづらいですが、木目のルーバーで覆うことによって行き交う人の目を惹きつける外観に仕上がります。
軽やかで“透け感”のある空間を演出

最近、大型建築物でも室内の壁や天井を板張りにするデザインがトレンドですが、どうしても部屋の印象が暗くなりがちです。そこでおすすめなのが、ルーバーを採用する方法です。白い天井や壁にルーバーを設置すると、重い印象にならず“透け感”のある軽やかなデザインに仕上がります。
ルーバーで滑らかな曲面を表現

サイディングやカーテンウォールなどで曲面を表現するとコストが高くなり、工期も長期化する可能性があります。しかし、ルーバーは下地形状を工夫すれば自由な曲面を比較的リーズナブルに表現できる点がメリットです。

規則性のある曲面だけではなく、有機的でランダムな曲面のデザインも再現できます。また、大空間における繋ぎ目のないスムーズなルーバーは、アルミ製だからこそできるデザインです。
天井から壁へと連続性のあるデザイン

こちらは天井から壁へと連続するようにルーバーを設置した事例です。天井と壁のつながりが強調されることで、落ち着いた居心地のよい空間に仕上がります。
太さ・長さの異なる材料を組み合わせて個性的に

一般的なルーバーは同じ断面サイズの棒材を等間隔に並べて組み上げますが、あえて材料のサイズや長さをランダムにすることで、一風変わった装飾的なデザインが生まれます。

こちらの事例は窓の室内側にルーバーをデコラティブに並べました。羽板に角度をつけると、日射や視線を適度に遮る効果が生まれます。
ルーバーが主役の外装デザイン

こちらはルーバーを外観デザインの“主役”にした事例です。一見シンプルな建物形状ですが、木目調ルーバーで外周を覆うと無機質な印象が薄れてナチュラルな雰囲気に仕上がります。
また、ルーバーによって外部からの視線を遮断しながら通風・採光を確保できる点もルーバーの魅力です。こちらの事例はルーバーがバルコニーの手すり・フェンスも兼ねているため、すっきりとした外観にまとまっています。

こちらは工場の外装にルーバーを採用した事例です。同じ長さのルーバー材ですが、カラー3色(ダーク・ナチュラル・レッド系)と異なる断面サイズ2種類を組み合わせて、工場特有の無機質で味気ない印象を払拭することに成功しました。
ルーバーの間隔は150mmと広めにとって部材の影が外壁に落ちるように工夫したことで、日中と夕方で外観の表情が変わります。
■【FAQ】木目調アルミルーバーに関するよくある質問

木目調アルミルーバーの採用を検討中の方からよくいただくご質問を紹介します。
Q.「アルミルーバーの耐用年数・保証期間はどのくらい?」
アルミルーバーの期待耐用年数は、設置場所や条件によりますが、10〜15年程度とされており、その間は塗装などのメンテナンスは必要ありません。ちなみに、木製ルーバーは5〜10年ごとに塗装メンテナンスが欠かせません。
ただし、長期間メンテナンスフリーなアルミルーバーも、以下の環境下では表面の化粧シートが劣化する恐れがあるため注意しましょう。
・熱源(照明や空調・給湯機器の吹き出し口付近など)に近い場所
・積雪の多い寒冷地における屋外
・長期間、湿潤状態になる場所
・小石や砂埃が直接当たりやすい場所
これらの場所では表面の化粧シートが剥離したりキズついたりして、アルミ基材の露出によって耐用年数が短くなる可能性があります。深いキズや小さな剥離を見つけたら、速やかに専用タッチアップペンなどで補修しましょう。
TOPPANでは製品保証期間を外装仕様で「10年」、内装・準外装仕様で「2年」に設定しております。
※製品保証の詳細(保証内容及び範囲、免責事項)につきましては、以下をご参照ください。
Q.「アルミルーバーとリブパネルの違いは?」
ルーバーと似たデザイン特性を持つ仕上げ材が「リブパネル」です。リブ(英:rib)は“肋骨”という意味で、パネルに角材を等間隔で接着して強度を高めています。ルーバーと同様に表面に凹凸があるため、陰影により個性的でおしゃれなデザインになることから、多くの建物へ採用されています。
(材料の種類) |
(メリット・デメリット) |
ルーバー |
|
リブパネル |
|
TOPPANでは木目調アルミルーバーに加えて、アルミ材に直接絵柄を印刷したリブ形状のスパンドレルも製造しております。
■ TOPPANの木目が美しいアルミルーバー

TOPPANでは、豊富な意匠と形状、付属品を揃えたアルミルーバーを取り揃えております。
※不燃認定取得済み(NM-5462)
選べる2種類の納まり
様々な設計プランに対応できるように、天井や壁に直接取り付けられる「直付けタイプ」と、取り付け金具によって簡単に施工できる「ストリンガータイプ」をお選びいただけます。

豊富なサイズ・形状展開
断面形状は豊富で、以下のタイプからお選びいただけます。
・20×100mm
・50×200mm
・20×250mm
・50×300mm
スタンダードなものやダイナミックな大型ルーバーのレパートリーに加えて、角度をつけられるタイプも取り扱っております。
施工部位に合わせた4つの仕様
施工部位に合わせて内装・準外装・外装R仕様からお選びいただけます。屋外へ設置する場合は、15,000時間の耐候性試験をクリアしている「外装R仕様」がおすすめです。雨や紫外線に強く、さらに絵柄の退色や変色が少ないため、長期間にわたり美しい外観をキープできます。
仕上がりの細部にまでこだわれる専用部材
裏面化粧材や小口フタノンビスタイプなど、仕上がりの細部にまでこだわれる専用部材が充実しています。ルーバーのシンプルな見た目を突き詰めたい方は、ぜひTOPPANのルーバーをご検討ください。
形状の異なる材料とのトータルコーディネイトが可能
同じ素材でスパンドレル、リブパネルを製造しているため、外観・内観デザインのトータルコーディネイトが可能です。
■ まとめ
木目調ルーバーを内外装へ取り入れるデザインはトレンドです。意匠性だけではなく機能面のメリットもあります。メンテナンスや耐用年数が特に重要となる大型建築物や公共的な建物には、長期間メンテナンスフリーのアルミルーバーがおすすめです。
TOPPANでは、施工性・デザイン性だけではなく、環境にも配慮した内外装用建材を開発・製造しております。「人に長く愛される建物」や「環境に優しい建築」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
2025.03.19