おしゃれな店舗の内装デザインは集客性・収益性に影響も|設計のコツと関連法令のポイントを解説
店舗のおしゃれな内装デザインは、集客力や売り上げに影響します。
そこで今回は、「店舗内装デザイン」の役割と空間用途別の設計ポイント、注意すべき内装制限のルールについて、1900年創業のTOPPANが詳しく解説します。
設計料などよくある質問や、おすすめの仕上げ材も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
■ 店舗内装デザインの役割
■ 【業種・空間別】店舗内装デザインの設計ポイント
■ 店舗の内装デザインは「内装制限」に注意
■ 店舗の内装デザインに関する「よくあるご質問」
■ TOPPANの高耐久でデザイン性に優れた「内外装不燃アルミ意匠材」
■ まとめ
■ 店舗内装デザインの役割
店舗の内装デザインとは、床・壁・天井の仕上げや照明計画、什器・家具のレイアウトを総合的に検討する作業です。
内装デザインの主な役割は以下の通りです。
・店舗(企業)のブランディング
・トレンドの発信
・店舗の集客
・顧客の快適性・利便性・満足度の向上
デザインの良し悪しは、顧客の滞在時間や売り上げに影響するため、収益性を左右すると言っても過言ではありません。
物品販売店・小売店
物品販売店の内装デザインを検討する際に最も重要となるのが、お客様目線の見やすさ・取りやすさです。
物品販売店は、商品のコンセプトや強み、特徴を店舗全体で表現する必要があり、あくまでも主役は“商品そのもの”である点にはご注意ください。内装の主張が強く商品が際立たないデザインは適しません。
企業の狙い通りに顧客が購買行動を取れるように、店舗の入り口から陳列棚までの導線(動線)や、視線誘導を意識することが重要になります。
什器のレイアウトを検討する際は、防犯性や接客容易性、照明計画(商品を選ぶのに十分な明るさを確保できているか)も意識しましょう。
飲食店(カフェ・レストランなど)
飲食店は、お客様の滞在時間が長いため、デザイン性に加えて快適性も重要です。
ただし、顧客滞在時間と回転率(=収益性)のバランスを検討する必要があります。
カフェやラグジュアリーレストランは居心地重視、ファミリーレストランやファストフード店は回転率重視にするケースが一般的です。
居心地重視の空間における内装デザインは、席同士が近かったり視界に入る情報が多すぎたりするとゆっくりリラックスして過ごせず、回転率重視の空間は、居心地の良い場所をつくると顧客滞在時間が伸びるのでご注意ください。
飲食店のレイアウトを検討する際は、厨房とホールの動線計画も重要です。
厨房とホールの動線を短くシンプルにすると、スタッフの無駄な動きが減り、オペレーション効率が向上します。
飲食店の内装デザインにおいては、内装仕上げや家具の配置以外に以下の点にも注意が必要です。
・清潔感と落ち着きのある空間づくり
・匂い・音のコントロール(空間のレイアウトや空調システムなど)
・食べ物が美味しく見える照明計画(暖色系かつ高演出な電球がおすすめ)
シェアオフィス・ブックカフェなど
リモートワークの普及により増えているシェアオフィスやコーワーキングスペース、人気の高いブックカフェなどでは、落ち着いて集中できる空間づくりが重要です。
個室・半個室や大きな作業テーブルなど、多様な働き方・過ごし方に対応できる選択肢を設けましょう。
内装仕上げはナチュラルカラーや木目を基調とし、主張しすぎない点がポイントです。
ビビッドカラーなどの原色系を多用すると、気が散る原因になるのでご注意ください。
家具のレイアウトにおけるポイントは、プライバシーを保ちつつも、事業者が空間全体を把握・管理しやすくする点です。
美容室・クリニックなど
美容院やクリニック、エステサロンなどの内装デザインにおいては、清潔感とリラックスできる環境、プライバシーを重視した空間づくりが重要になります。
お客様が安心して施術を受けられてリラックスできる内装デザインは、リピーター獲得や売り上げ向上につながる要素です。
フルオープンで施術台を並べるプランは最も空間効率が高いですが、カーテンやパーテーションで仕切るだけでは、話し声が聞こえてお客様がリラックスできません。
そのため、スペースに限りがある場合も、施術スペースは可能な限り半個室か個室でご検討ください。
内装仕上げは、木目やインテリアグリーンを取り入れたデザインが人気です。
美容院やエステの内装には、高級感や演出性も求められるため、施術スペースは作業に支障が出ない程度に照度を落とし、間接照明などを取り入れて落ち着いた雰囲気に仕上げるなどの工夫もご検討ください。
間取りやレイアウトを検討する際は、施術室とカウンセリングルーム・スタッフルーム・水回りが、シンプルな動線であるか確認することもポイントです。
動線はスタッフの作業効率やお客様の安全性にかかわり、サービスの質にも影響します。
キッズスペース・託児室・保育所など
お子様が時間を過ごすキッズスペースや託児室、保育所は、快適性に加えて安全性が最優先事項です。
室内は極力段差をなくしたバリアフリー設計とし、できるだけ角をつくらずスタッフが空間全体を見渡せるシンプルなレイアウトにしましょう。
内装仕上げは、明るく清潔感がありながらも、お子様がワクワク楽しくなれる工夫が必要で、汚れがつきにくく清掃しやすい材料を選ぶ点も重要です。
幅広い年齢のお子様に対応する施設では、年齢・活動内容ごとにエリア分けをしましょう。
遊び場・学び場・休憩(お昼寝)スペースを分け、利用者の安全性とスタッフの効率性を確保することが重要です。
保護者とのコミュニケーションを円滑にするためには、送迎時に使いやすい玄関動線もポイントになります。
ホテル・デパートなどのラウンジ・ロビー
ホテルやデパートの中でも、ラウンジやロビーは、清潔感・快適性に加えて、ラグジュアリーな雰囲気づくりが重要になります。
ラウンジやロビーは入り口付近に配置されることが多いため、施設の第一印象を決める点には注意が必要です。
建物全体のデザインコンセプトを反映させることを意識し、床・壁・天井や家具のデザイン統一性に配慮したプランニングが求められます。
■ 店舗の内装デザインは「内装制限」に注意
店舗など公共的な施設の内装デザインを検討する際には、建築基準法・消防法で定める「内装制限」にご注意ください。
内装制限とは、特殊建築物※や大規模建築物※において、火災時に建物利用者が安全かつ迅速に避難できるように、内装仕上げ材の防火性能を高めて延焼を食い止めるためのルールです。
内装制限では、居室および通路(廊下・階段)の天井・壁仕上げ材に防火材料※の使用が義務付けられます。
※特殊建築物:建築基準法第2条で定める用途の建物で、「学校・体育館・病院・劇場・観覧場・集会場・展示場・百貨店・市場・ダンスホール・遊技場・公衆浴場・旅館・共同住宅・寄宿舎・下宿・工場・倉庫・自動車車庫・危険物の貯蔵場・と畜場・火葬場・汚物処理場と、これらに類する用途の建築物」が該当する
※大規模建築物:内装制限においては、学校等を除く「階数が3以上で延べ面積が500㎡を超える建物」「階数が2で延べ面積が1,000㎡を超える建物」「階数が1で延べ面積が3,000㎡を超える建物」が該当する
※防火材料:建築基準法で定義される材料で、火熱を受けても一定時間「燃焼しない・有害な変形や溶融、き裂が生じない・有害な煙やガスが発生しない」性能を維持できると、国土交通大臣に認定されたもの(性能を維持できる時間の長さによって、不燃・準不燃・難燃に分類される)
店舗やオフィスビル・テナントビルの廊下や階段、ホテルの共用部などは、全て内装制限の対象範囲で、原則として以下のルールが適用されます。
・地上にある居室における天井・壁は「難燃」以上(一部の建物用途は「準不燃」以上)
・通路・階段における天井・壁は「準不燃」以上
・無窓居室※における天井・壁は「準不燃」以上
・火気使用室における天井・壁は「準不燃」以上
・地下街における天井・壁は「準不燃」以上(500㎡以内に防火区画がある建物は「不燃」以上)
(上記内容は概要です。詳しくは下記コラムもしくは関連法令をご確認ください。)
※無窓居室:窓などの開口部がない空間(天井高さが6m以上の場合を除く)で、床面積が50㎡以上の居室かつ開閉できる窓の合計面積が床面積の1/50未満の居室
※火気使用室:調理室・浴室とその他の部屋で、かまど・コンロ・その他火を使用する設備や器具を設けた空間
建築基準法における内装制限は、床面から1.2m以下の壁や、窓枠・巾木などの造作部材は対象に含まれませんが、消防法においては壁全面が制限を受け、簡単に移動できない間仕切り(パーテーション)にも防火性能が求められる可能性があるのでご注意ください。
ここで重要なポイントは、「不燃材料>準不燃材料>難燃材料」の順で防火性能が高い点です。
内装仕上げ材に不燃材料として認定されている材料を選べば、建物の用途・規模を問わず、全ての内装制限に対応できます。
■ 店舗の内装デザインに関する「よくあるご質問」
ここでは、店舗の内装デザインについて多くの方からいただくご質問を紹介します。
Q.店舗の内装デザインにかかる設計料・施工費の目安は?
A.設計デザインと施工を別々の会社に依頼するか、1社にまとめて任せるかによって費用相場は異なりますが、30坪程度の店舗では、最低でも設計施工合わせて2,000万円程度かかるケースが一般的です。
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設計デザイン料 |
3〜20万円/坪 ※面積によって単価は変動 ※設計施工を1社に任せる場合は、施工費の10〜15%が相場 |
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施工費 |
【居抜き物件】
【スケルトン物件】
※面積によって単価は変動 |
(上記費用は目安です。詳細は設計事務所や建築会社にご相談ください。)
Q.小さい店舗と大きい店舗で内装デザインのコツは変わる?
A.店舗の広さによってデザインのポイントは異なり、小さい店舗では圧迫感の解消と空間効率性を上げるレイアウト、大きい店舗ではコンパクトな動線計画とデザイン密度の検討が重要です。
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店舗の広さ |
内装デザインのコツ |
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小さい店舗 |
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大きい店舗 |
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■ TOPPANの高耐久でデザイン性に優れた「内外装不燃アルミ意匠材」
TOPPANは1900年の創業以来、SDGs実現に向けた社会的課題の解決に取り組み、高耐久で環境配慮型の建築内外装材を開発製造しております。
内外装不燃アルミ意匠材「FORTINA」と、内外装不燃化粧パネル「LOVAL」は、豊富なデザインラインナップで不燃認定を取得済みなので、主に非住宅分野の建物に内装仕上げ材としてご採用いただいている人気シリーズです。
FORTINA(フォルティナ)
FORTINAは、高意匠・高性能で環境負荷の少ない※オレフィン系化粧シートとアルミニウムを組み合わせた内外装不燃アルミ意匠材です。
※塩ビ系材料と比較した場合、原材料調達段階+生産段階+流通段階+廃棄・リサイクル段階の二酸化炭素排出量を60%も抑制できる。(当社比)
最先端の印刷技術によって、自然素材が持つ風合いをリアルに表現した人気シリーズとして、多くの事例にご採用いただいています。
【FORTINAの特長】
・長年培った高度な印刷技術によってリアルな質感を再現(外装用は15種類以上の木目柄、内装用は45種類以上のメタル・木目柄・石目柄から選択可能)
・内外装で統一感のある仕上がりを実現可能
・外装用はSWOM※にて、15,000時間の耐候性試験をクリア(化粧シート表面のクラック・各層の密着低下・絵柄の退色を抑制)
・長期間、メンテナンスフリー(通常使用環境では30年以上の耐用年数)
・内装仕様・外装仕様のどちらも、国土交通大臣による不燃認定取得済み
・形状の多彩なラインナップによるトータルコーディネートが可能
※SWOM:Sunshine Weather-O-Meter(促進耐候性試験装置)を用いた性能試験で、屋外環境(紫外線・温度・湿度・雨)に対する劣化を評価できる
FORTINAのラインナップは以下の通りです。
LOVAL(ローバル)
LOVALは、「デザイン・環境配慮・ 抗ウイルス&抗菌」と3つの性能を備えた内外装不燃化粧パネルです。
【LOVALの特長】
・48種類もの多彩な色柄ラインナップ
・スタンダードの長方形以外に矢羽形・五角形・三角形・風車形などの異形貼りを組み合わせ可能
・抗ウイルス・抗菌機能を搭載し、パネル表面に付着したウイルスや菌を減少させることが可能
・基材はケイ酸カルシウム板・ダイライト®・酸化マグネシウム板から選定可能
・同素材でタックシートも取り揃え、建具の面材や石膏ボードの直貼りも可能
・国土交通大臣による不燃(一部、準不燃)認定取得済み
■ まとめ
店舗の内装デザインは、集客力やリピート率、第一印象、顧客の滞在時間・購買意欲に影響します。
そのため、業種や空間用途ごとにデザインのポイントを押さえることが重要です。
また、店舗のほとんどが建築基準法・消防法の内装制限を受けるため、天井や壁の仕上げ材を選定する際には、防火材料の認定を受けているかも確認しましょう。
TOPPANでは、耐久性とデザイン性に富んだ不燃アルミ意匠材や不燃化粧パネルを製造しております。
「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
2026.06.08


