コラム

デジタル学習サービス「navima」の活用事例集
~②小学校における活用事例~

全国の多くの小・中学校でデジタル教材の導入が進み、様々な形での活用事例、成功事例も増えてきています。
前回から引き続き、今回は小学校における活用事例をまとめてご紹介したいと思います。

学校全体でnavimaの活用習慣を定着
既習学年の復習や学習意欲の喚起として活用
(鹿児島県鹿児島市立西陵小学校)

授業中に習熟の時間を利用し、理科の単元終了後に確認テスト前の取り組みとして「navima」を活用しています。条件を提示して金トロフィー獲得を目指すことで、子どもたちのモチベーションを高めています。また、鹿児島学習定着度調査前の復習にも役立ちました。ペーパーベースの復習は問題収集や印刷が大変ですが、navimaは学年を超えた問題を迅速に配信できるため、効率的です。さらに、クラス全体の取り組み状況が把握できるため、学習の見取りが容易になり、勉強が苦手な子へのフォローも行いやすくなります。理科だけでなく、算数や社会の振り返りにも効果的です。

算数の授業後半に「navima」を活用しています。プリントを早く終えた子どもたちに積極的に声をかけ、タブレットを使った学習に意欲的に取り組んでもらっています。特に、勉強が苦手な子や集中力が続かない子には「早く終わったらnavimaできるよ」と伝えることで、学習意欲を引き出しています。また、取り組み状況を手元で確認できるため、「○○さんは金トロフィー獲得してるよ」と情報を全体に共有することで、他の子どもたちのやる気を促進し、結果的に全員が金トロフィーを獲得することができています。

学習プロセスの可視化で
より個に寄り添った指導を実現
(宮城県仙台市立長町小学校)

「navima」の活用は教科ごとに異なり、漢字学習は朝の時間に新出漢字を2つずつ書き取る形で行っています。移行期のため、紙のドリルと併用し、宿題としてノートにも書かせた後、navimaでも書くことで漢字の定着を図っています。この反復学習が功を奏し、年3回の50問テストの平均点が向上しています。全員がタッチペンを使ってデジタルで書くことを楽しんでおり、navimaは書き順を正しく学べる点でも助かっています。
算数の宿題は全学年で統一し、「先生用管理ツール」を利用してマイドリルの取り組み状況を把握しています。これにより、家庭での学習時間やプロセスが見える化され、個別に声をかけやすくなりました。自動採点のおかげで、丸付けの時間を子どもたちのフォローに充てることができ、保護者からも好評を得ています。
理科と社会のドリルも重宝しており、テスト前にnavimaを活用することで問題数が補われています。子どもたちはコインを獲得することを楽しみにしており、金トロフィーを目指して熱心に取り組む姿が見られます。残った問題を自主的に解決しようとする子どももおり、そのような意欲的な姿勢を引き出す工夫がなされています。ICTの活用が教員と子どもたちの接する時間を増やすことに寄与することを期待しています。

すき間時間や家庭学習でnavimaを活用し、
プリント準備や採点の負荷を軽減
(福岡県福津市立神興東小学校)

神興東小学校では、授業中やテスト後のすき間時間に「navima」を活用しています。練習問題が終わった後の時間を埋めるのに効果的で、特に1年生は字を書くのが苦手でも解答しやすく、頻繁に利用しています。また、5・6年生では家庭学習として週に1回navimaを設定し、週末課題の丸付けや提出状況の確認が大幅に短縮されています。navimaは、子どもたちの学力定着だけでなく、教師にもメリットが多いです。プリント準備の必要がなく、時間やコストを削減でき、自動採点によって丸付けが不要になります。また、子どもたちの取り組み状況が一目で把握できるため、教師が適切に評価し、励ますことが重要です。
子どもたちがモチベーションを維持し、学び続ける姿が印象的で、問題に挑戦することでキャラクターが進化する仕組みが特に低中学年に好評です。習熟状況に応じてトロフィーの色が変わるため、教師も「ここまで取り組んでみよう」と声をかけやすくなります。今後は、学校全体でnavimaを有効に活用するために、練習問題に取り組む時間を設け、どの段階まで使用するかを示していくことを考えています。

持ち帰り学習(家庭学習)環境を整え、
navimaの学習データから指導の具体化へ
(鹿児島県鹿児島市立広木小学校)

端末を持ち帰る目的が明確になったのは、navimaの導入によるものです。家庭学習で個別に対応できることで、知識の定着が図れています。宿題を配信した際には、提出状況や実施結果を確認し、未提出の児童に声をかけてサポートすることで、紙ドリルではできなかった指導の充実が実現しました。さらに、管理画面を利用して成果が芳しくない児童に声をかけたり、保護者との面談でも活用しています。
navimaの大きな利点は、問題を解くことでデータが蓄積され、教師が児童の学習状況を把握しやすくなることです。学習の実態把握から具体的な指導につなげやすく、隙間時間にも活用できるため、児童が意欲的に取り組む姿勢が見られます。自動出題される個別問題により、教師と児童双方に効果が出ています。
データの利活用では、単発的な使用ではなく、年間を通じてnavimaに触れる環境を整えることが重要です。広木小学校では特に繁忙期にnavimaを活用し、宿題のチェック量を減らしつつ、蓄積されたデータから児童の苦手を把握するメリットがありました。これにより、普段navimaを使わなかった教師もその良さを知り、今後の活用へとつながったと考えられます。

個別最適な学びをnavimaでサポートすることで、
主体的に学びに向かう力が育つ
(神奈川県秦野市立東小学校)

navimaは、下の学年の学習内容を自走で復習できるため、保護者にとっても助かるツールです。活用場面は授業中だけでなく、休み時間や感染症等による自宅学習、家庭での自主学習など多岐にわたります。教員は学習履歴を簡単に確認できるため、児童の前向きな取り組みをデータとして把握し、励みになる声かけや働きかけに活かしています。
課題を早く終えた子どもたちは、自由に端末を使い、navimaで自分のペースで学ぶ姿勢が見られます。また、友達との学び合いにもnavimaを利用する子どもたちがいます。個々に合った学び方を見つけることで、「個別最適な学び」に繋がる重要なツールと考えられます。
繰り返し学習や復習にかかる負担を軽減するために、小テストプリントの準備や採点をnavimaに置き換えることで、教員の負担が大幅に減少します。「習熟度画面」の[学習時間]機能を活用することで、個別の取り組み状況を確認でき、家庭学習の可視化が実現し、評価も容易になります。これにより、より効果的な学習支援が可能となっています。

2025.02.12

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