コラム

デジタル学習サービス「navima」の活用事例集 ~①中学校における活用事例~

全国の多くの小・中学校でデジタル教材の導入が進み、様々な形での活用事例、成功事例も増えてきています。
そこで、今回は中学校における活用事例をまとめてご紹介したいと思います。

朝学習をプリントからnavimaに移行。
生徒同士の教え合い、声のかけ合いが自然発生
(大阪府大阪市立上町中学校)

大阪市立上町中学校ではnavimaを朝学習に活用しており、週単位で教科を決め、宿題配信機能を用いて一週間分の課題を配信しています。

従来は紙のプリントを毎日配布し、答え合わせまで取り組ませて回収していました。しかし裏面に答えがあるため、わからない時に答えを写し提出して終わりになる生徒や、ファイリングが苦手で振り返りをするのが難しい生徒もいたため、実験的に2年生で朝学習をnavimaに切り替えてみることになりました。

すると、navimaは不正解の場合には類題が出題され、取組回数も学びの記録に表示されるので、なんとか自力で終わらせようと問題に励む生徒の姿が見られるようになりました。苦手な単元は得意な生徒に教えてもらうなど自然な教え合いも発生し、教える側にとっても良い学びとなっています。毎週金曜日に担任が習熟度を確認する際に、金トロフィーをたくさん取っている生徒や問題に何度も繰り返し取り組んでいる生徒もわかるため、点数や偏差値ではなく努力を認めて褒めることができる貴重な機会となっています。こうした教え合いや認め合いが、生徒それぞれの成長につながることが期待されます。

長期休暇の宿題をnavimaに切り替え。
習熟度画面から子どもの取り組む姿が見えてくる
(大阪府大阪市立加美中学校)

大阪市加美中学校では、プリントを大量に印刷して配布していた長期休暇の宿題を、navimaに切り替えました。
全教科「1学期の復習」という目的を共通とし、例えば英語の場合は「習った範囲内で自由に取り組もう」と生徒に任せる形で出し、数学は「ここからここまでの問題は全員金トロフィーまで取り組む」という形にして進めてみました。

navimaでは間違えた問題は類題が繰り返し出題されることもあり、以前よりも課題の量は増えましたが、達成状況は全体の8割強で通常の課題等の取り組み状況と変わらない結果となりました。生徒一人ひとりの回答に応じて、反復しながら進めていけるので、個別最適な学びにつながったと考えています。

英語ではプリントからnavimaに代えたことで、4技能すべての出題が出来るようになりました。リスニングやスピーキングの問題では自宅に居ながらネイティブ・スピーカーと対話しているように英語に触れられ、学習の幅が広がったこともデジタルならではの価値と言えます。

休みが明けてからも自発的にnavimaを活用した復習を続けている生徒もおり、自分の達成状況を確認しながらできるようになるまで反復することが習慣化されることに期待しています。教員側の習熟度画面で生徒一人ひとりの取り組みの様子を確認できることもプラスとなっています。

適切な声掛けで生徒への動機づけを実施
navimaの問題を提示教材として活用
(鹿児島県鹿児島市立吉野東中学校)

鹿児島市立吉野東中学校では、navimaを学び直しに活用しています。

navimaには小学校から中学校までの幅広い問題が搭載されており、小学校段階まで遡って復習できるのが良いと思います。勉強が得意な生徒は「早く・正確に」、苦手な生徒は着実に正答を積み重ねるようにすることで、全員が意欲的に取り組むことが出来ています。

また、生徒が飽きることの無いよう、教員が管理画面を見て現状を把握し、適宜声掛けを行い、動機付けもしながら活用しています。

理科の授業で問題をクラス全体に共有したり、準備に手間のかかる1問1答の教材として活用したりするなど、教材準備の負担軽減という側面でも有効です。また、不登校の生徒も学習に取り組みやすく、教師が生徒の学習時間も把握でき、コミュニケーションのきっかけにもなっています。

複式学級にてnavimaを活用し、
授業準備の効率化や個別 最適な学びを実現
(鹿児島県奄美市立崎原小中学校)

奄美市立崎原小中学校は複式学級のため、従来は生徒ごとの学年や単元のプリント準備が必要でしたが、navimaの活用により授業の準備が容易になりました。

小学5、6年生(複式学級)の算数の授業にて、先生が5年生へ説明している間、6年生は配信されている課題に取り組み自己採点をして次へ進んでいます。解説動画もあり学習方法も自ら選択できるため、子どもたちが暇を持て余すことなく、自分に合った問題に取り組み続けることができています。

教師は取り組み状況をリアルタイムで把握でき、採点の手間が無くなることはもちろん、navimaのデータからどこが出来ていないのか確認し、次の授業で重点的に説明するといった活用もできます。データからみえた結果をもとに、次の授業をどう組み立てるか、どう指導に活かすかを考えられるため、授業の質の向上にもつながると考えています。

支援学級でnavimaを活用し、
個別最適な学習を実現
(大阪府泉南市立泉南中学校)

泉南市立泉南中学校では、支援学級でnavimaを導入しています。
特に一人ひとりの学習に向き合う姿勢や態度、集中力に合わせた準備が求められる支援学級では、柔軟にドリルの内容を選択できることが使いやすいポイントでした。一人ひとりに合った難易度の問題に取り組むことも学年をさかのぼった学習も可能です。教材準備に充てていた時間を子どもとのコミュニケーションに充てられるようになったことも大きなメリットです。

また、navimaのドリルには解説動画が付いており、一人でも学び直すことが可能なため、それを繰り返すことで、自学自習の習慣を身に着けることができます。「家庭で自学自習ができるようになること」は支援学級の目標の一つですが、学ぶことの習慣化と学ぶ術を知ることにおいて、navimaはその一助となっています。

2024.11.05

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