コラム

社史の表紙デザインを
考える際のポイントを徹底解説

  • TOPPAN CREATIVE編集部

社史は、企業の歴史や理念をストーリーやビジュアルで表現し、読者に好印象や愛着を期待する経営戦略上の重要なツールです。なかでも社史の表紙は、第一印象を決定づける「顔」の役割をもち、社史本文ひいては企業の印象に大きな印象を与えます。

本記事では、表紙デザインを考える前に決めておくべきことや、社史の表紙デザインを成功させるポイントなどについて解説します。


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社史の表紙デザインを考える前に決めておくこと

社史の表紙デザインを考える前段階で最も重要なのは、何のために社史を作るのか、どのような人に社史をとどけたいのかといった、目的や読者対象の決定です。

たとえば、社内研修ツールとして従業員に読んでもらう想定であれば、明るい配色で親しみやすい表現がよいでしょう。一方、取引先に配布して自社のPRに役立てる場合は、信頼を与える落ち着いた色味を使い、格調高くまとめるのがおすすめです。

目的と読者を広げすぎると中途半端になってしまいます。デザインの力を最大限にするためにも、対象を絞り込み、仕様を確定させていきましょう。

 

社史の表紙デザインのポイント

ここからは社史の表紙デザインを考える際のポイントとして、以下の5項目を紹介します。

● ひと目で内容がわかるタイトルにする
● 印象づけたいイメージに合わせて色を選ぶ
● 紙質で上質感を演出する
● 表面加工で表紙に彩りを与える
● グラフィックを用いたデザインでインパクトを与える

それぞれみていきましょう。

ひと目で内容がわかるタイトルにする

タイトルは、社史制作の主テーマを端的に示し、サブタイトルなどでイメージを広げつつ、ひと目でどんな社史なのかが想像できるものにしましょう。

よくある「◯◯株式会社社史」だけでは、誰を対象にどのような内容で作られているのかわからず、堅苦しくそっけない印象を与えるかもしれません。この場合、サブタイトルで対象や目的を踏まえたメインテーマがわかるようにすると効果的です。

また、どこにでもあるフレーズだと記憶に残りませんから、タイトルを見るだけで企業名がイメージできるユニークなものを目指しましょう。

印象づけたいイメージに合わせて色を選ぶ

表紙の配色は企業の印象を大きく左右します。まとまりよく見せるためには、3色以内に抑えるとよいでしょう。背景色は面積が広く与える印象も大きいため、製本の色面積を想像しながら選ぶことをおすすめします。

たとえば、従業員の愛着を高めるための社史なら明るい色、対外向けに自社のイメージを浸透させたいならコーポレートカラーにするなど、与える印象を考慮しながら色を選んでいきます。

背景色とタイトルなどの文字色は、可読性を考えて配色しましょう。高齢者や色覚障がい者などへの配慮もほしいところです。

紙質で上質感を演出する

紙媒体の社史では、印刷する紙の手ざわりや艶感なども、印象を演出できる要素として活用できます。

滑らかな手ざわりの光沢紙を用いると活力ある印象になりますし、光沢を抑えたマット調にすると落ち着いた雰囲気が演出できます。ざらつきのある紙質を用いると温かみのある印象、皮や木質などの風合いに寄せると歴史の厚みも感じられるでしょう。

可能であれば、サンプルで手ざわりを確かめ、イメージと合ったものを選びましょう。

表面加工で表紙に彩りを与える

印刷面へ表面加工を施すと、彩りが増してデザイン性が高まり、社史の独自性を打ち出しやすくなります。
表面加工とは、すでに印刷した部分に特殊なインクや薬剤を重ね刷りする加工技術です。たとえばホログラムや箔押しを施せば、華やかさや上質感がプラスされ、読者の目に止まりやすくなるでしょう。

また、表面加工はデザイン性だけでなく、紙の耐久性を高める効果もあります。長期間にわたって社史を手にとってもらいたい場合は、ぜひ検討してほしいところです。

グラフィックを用いたデザインでインパクトを与える

グラフィックデザインとは、文字のフォントや図形、写真などの配置や加工により、見る人にインパクトを与え、好印象を残すデザイン技術です。

上の図は、TOPPANが創業120周年を迎えた2020年に発行した社史の表紙です。TOPPANが独自に編み出した「アート彩紋®」という技術が用いられています。

これは、証券などにも使われる微細な線やマイクロ文字を埋め込んだラインが七色のグラデーションで図形を紡ぎ出す技法です。滑らかなアウトラインが球体となって浮き上がっているかのような不思議な感覚が目を引きます。

 

社史の表紙デザインならTOPPANへ

企業の顔として第一印象を決定づける社史の表紙は、制作の目的や読者対象を明確に定めた後、タイトル、配色、紙質、表面加工、グラフィック技術を駆使して、企業の独自性や未来への事業の可能性を表現していく必要があります。

創業120年以上の歴史を誇るTOPPANは、上記で紹介した「アート彩紋®」の他にも、紙の質感を高めたりリアルさを追求したりと、独自の印刷技術や高度な加工技術を数多くもっており、企業の節目を飾る独創的な表紙デザインを提案します。
また、4,000件を超える社史の制作実績に裏付けられた運営ノウハウで、テーマの検討から発行まで一連の工程をサポートします。お気軽にお問い合わせください。

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2024.07.09

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