コラム

リブパネルの壁仕上げがトレンド|メリット・デメリットと材料選びのポイントを解説

スタイリッシュな印象のリブパネルを取り入れた壁のデザインが人気で、住宅・非住宅問わず多くの事例に採用されています。しかし、リブパネルにはいくつかの材質があってそれぞれ特徴は異なり、設計デザインの際にはポイントを押さえることが重要です。

そこで今回は、1900年創業の“TOPPAN”が「リブパネルの壁仕上げ」について、材質の種類とメリット・デメリット、材料選定のポイントを詳しく解説します。おすすめの内外装材も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


◎◎

<目次>

■ リブパネルとは
■ リブパネルの壁仕上げ|メリット
■ リブパネルの壁仕上げ|デメリット・注意点
■ リブパネルを選ぶ際のポイント
■ ルーバーを取り入れる壁デザインも人気
■ TOPPANの高意匠・高耐久なリブパネル「フォルティナレッジ」
■ まとめ


■ リブパネルとは

リブパネルとは、棒材を板材の上に並列して固定したウォールパネルです。その凹凸のある見た目から、リブ(=肋骨)パネルと言われています。

リブパネルの用途は内外装における壁・天井(軒天)の仕上げで、最近は特にビルなどの外壁に採用される事例が増えています。

■ リブパネルの種類

リブパネルは、大きく木製とアルミ製に分けられ、それぞれ特徴が異なります。

木製

木製のリブパネルには、無垢材で作られるものと突板化粧板から作られるものがあります。

材料

特徴

無垢材

  • ・無垢材のルーバーを合板などのパネルに接着したもの
  • ・天然木そのものの質感と色味が魅力
  • ・湿度変化によって変形しやすい(反り・ねじれ・割れ)
  • ・外装・準外装でも施工可能

突板化粧板

  • ・合板などに突板(※1)を貼り合わせた突板化粧板で仕上げたもの
  • ・見た目は無垢材とあまり変わらないが、触り心地が硬め
  • ・無垢材よりも湿度変化による変形が少ない
  • ・原則として内装のみ(屋外の施工では、湿度や温度の変動によって突板が剥離する可能性がある)

※1突板(つきいた):丸太を厚さ0.2〜0.3mm程度の薄いシート状にスライスした素材

無垢材・突板化粧板のどちらで作られたリブパネルも、以下の点に注意が必要です。

・経年劣化や乾燥による表面の風化が起こりやすい
・比較的早く経年変色する(紫外線による日焼け)
・湿気のある場所では、腐朽・シロアリ・シミ・カビ・藻の繁殖に注意が必要
・無塗装では汚れがつきやすく劣化が早いため、定期的な塗装メンテナンスが必要
・建築基準法の各種防火規定をクリアするためには不燃性が求められ、無垢材の代用である不燃木材(※2)は価格が高い

※2不燃木材:不燃薬剤を注入して、火災時に燃えにくくした木材

アルミ製

アルミ製リブパネルは、木製のように天然木の風合いは生かせませんが、以下の点において有利とされています。

・品質と寸法の安定性が高い(湿度変化による変形がない)
・深いキズがつかない限り腐食しない(アルミニウム基材が露出すると白サビなどの可能性あり)
・耐候性・耐水性が高く、外装に使用しても長期間メンテナンスフリー
・木材よりも軽量で、運搬や施工の効率が良い
・不燃認定を受けているものが多く、各種防火規定の対象範囲にも採用できる

アルミ素地を生かしたメタル調のタイプと、アルミ基材に印刷層や化粧シートを追加したタイプがあります。

材料

特徴

メタル調

  • ・シンプルでクールモダンなデザインと相性が良い
  • ・キズがついても目立ちにくい

化粧仕上げ

  • ・表面の印刷や化粧シートにより、木目などのデザインを選べる
  • ・紫外線や雨に長期間さらされると、表面のクラックや剥離、退色(色あせ)が発生する

リブパネルを外壁・軒天などの外装に採用する場合は、材質ごとの違いを知ることが重要です。

■ リブパネルの壁仕上げ|メリット

リブパネルを壁の仕上げ材として使うプランには、デザイン面・施工面でメリットがあります。

重厚感・高級感が増す

リブパネル表面の凹凸に光が当たると、単調な印象になりがちな壁に陰影が生まれます。それによってシンプルな形状・デザインの建物でも、記憶に残るファサードデザインを実現可能です。

デザインのアクセントになる

ガラスやコンクリート、アルミ・ステンレスなどの金属が多用されるビルの外装デザインにおいて、木目のリブパネルを取り入れると、デザインアクセントとしての役割を発揮します。

近年は、「異素材ミックス」のデザイン手法が人気で、コンクリート打ち放しやガラスカーテンウォールなどとリブパネルを組み合わせる事例は珍しくありません。

ルーバー・格子より施工効率が良い

リブパネルは工場でパネル化されて出荷されるため、ルーバーや格子のように1本ずつ現場で組み立てる必要がありません。そのため、効率的に施工でき、属人的な仕上がりムラを防げます。

近年、木目のルーバーや格子を取り入れる外装デザインがトレンドですが、リブパネルはそれらの代用品としても多く採用されています。

◎◎

■ リブパネルの壁仕上げ|デメリット・注意点

リブパネルの壁仕上げにはデザイン面・施工面におけるメリットがある一方で、設計デザインに採用する際に知っておいていただきたいデメリットもあります。

パネル材より価格が高い

リブパネルはフラットなスパンドレルなどの壁仕上げ材と比べると、価格が高くなります。そのため、予算を踏まえて部分的に採用するプランがおすすめです。

TOPPANのリブパネル「FORTINA Legg(フォルティナレッジ)」は、同じ質感でフラットパネルやルーバー、アルミ手すりなどのラインナップがあり、トータルデザインできます。

圧迫感が出る

リブパネルは凹凸があるため、視覚的なボリュームが増して圧迫感が出る可能性があります。そのため、狭い場所や室内に採用する際には空間全体のデザインバランスを確認しましょう。

圧迫感を軽減したい場合は、明るい色のリブパネルを選ぶ方法がおすすめです。

ホコリが溜まりやすい

リブパネルは、凹部分(溝)にどうしてもホコリが溜まってしまうことがあります。

そのため、室内の壁に採用する場合は、清掃しやすいプランにしましょう。外壁の場合は、リブパネルに雨が当たって自然に流れ落ちる納まりをおすすめします。

ただし、木製のリブパネルは雨に当たる場所に施工すると、耐久性・意匠性が低下する点には注意が必要です。

木製はメンテナンスが大変

木製のリブパネルは、表面の耐水性を高めて変形・腐朽・蟻害(※1)から木材を守るための表面塗装が欠かせません。

※1蟻害:木材がシロアリに食べられることによって耐久性が低下する被害

主に木材に施されるのはウレタン塗装ですが、一度塗装すると10〜15年に一度程度の塗り替えが必要です。

リブパネルは凹凸があり、平滑なパネル材よりも塗装の手間とコストがかかるため、木製リブパネルを採用する場合は事前にメンテナンスの費用も確認しましょう。

アルミ製は凹みに注意

アルミ製のリブパネルは、アルミパネルを折り曲げて凹凸を表現するため、物がぶつかるなどの衝撃が加わると凹んでしまいます。

そのため、一般的には人の手が届かない2階以上の高さの外壁や吹き抜け上部の室内壁、天井・軒天などに採用されます。

■ リブパネルを選ぶ際のポイント

リブパネルを選ぶ際には、デザインや価格に加えてチェックしていただきたいポイントがあります。設計デザインを後悔しないためにも、事前に選ぶポイントを押さえておきましょう。

耐候性

外装材としてリブパネルを採用する場合は、必ず製品の耐候性を確認しましょう。耐候性とは、日射(紫外線・熱)や雨風などの自然環境に耐えられる性能を指します。

耐候性の低い製品は、経年によって変色やチョーキング(※1)、化粧シートの膨張・ひび割れなどを起こす可能性があるのでご注意ください。

※1チョーキング:白亜化現象とも呼び、塗料に含まれる合成樹脂が紫外線によって分解されて顔料が粉状になり表面に現れる現象。退色(色あせ)の原因となり、防水性・撥水性も低下する

紫外線・雨の影響を受けにくい製品を選ぶと、メンテナンスの手間やコストを削減できます。木製のように経年変色しやすく、湿気の影響を受けやすいリブパネルは、採用を慎重にご検討ください。

TOPPANのリブパネル「FORTINA Legg(フォルティナレッジ)」は、アルミ材に木目調絵柄を直接印刷したスパンドレルで、特殊クリアトップコートにより高い耐候性を発揮します。

不燃性

防火地域・準防火地域に指定されたエリアの建物や、特殊建築物(※1)で床面積が一定規模を超える建物などは、耐火建築物(※2)もしくは準耐火建築物(※3)にすることが義務付けられており、「延焼の恐れのある部分(※4)」に含まれる外壁や軒天には、(※5)を用いる必要があります。

※1特殊建築物:建築基準法第2条の2で定める公共性が高い建築物や周囲環境への影響が大きいと想定される建物。学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚物処理場、その他これらに類する用途に供する建築物が該当する。
※2耐火建築物:建築基準法第2条第9項の2で定められ、主要構造部(壁、柱、床、はり、屋根、階段)を耐火構造(加熱開始後1〜3時間の加熱に対して非損傷性・遮熱性・遮炎性が確保される構造)とした建物
※3準耐火建築物:建築基準法第2条第9項の3で定められ、主要構造部(壁、柱、床、はり、屋根、階段)を準耐火構造(加熱開始後45〜60分間の加熱に対して非損傷性・遮熱性・遮炎性が確保されている構造)とした建物
※4延焼の恐れのある部分:建築基準法第2条第1項の6で定める範囲で、隣地境界線・道路中心線または、隣家外壁間の中心線から、1階3m以下、2階以上5m以下の距離にある部分を指す

※5防火材料:一定の耐火性・不燃性があることが告示や国土交通大臣の認定によって証明された建築材料で、不燃・準不燃・難燃の3段階に分けられる

また、特殊建築物の室内壁にリブパネルを採用する場合は、内装制限のルールが適用され、居室・通路のどちらも下地と仕上げに防火材料を採用しなくてはいけません。

そのため、リブパネルを選ぶ際には各種防火規定の内容を確認し、不燃材料として認定を受けた材料を選びましょう。防火材料の耐火性能は、不燃>準不燃>難燃の順で高いため、不燃材料は全ての防火規定をクリアできます。

TOPPANのリブパネル「FORTINA Legg(フォルティナレッジ)」は、不燃材料として国土交通大臣の個別認定を受けています。

環境配慮性

大規模な建築プロジェクトや公共性の高い建築物など、街のシンボルとなり得る建物は、環境配慮性も重要なポイントです。近年は、環境配慮性が高い建築材料を多く採用したサステナブル建築の事例が増えています。

TOPPANのリブパネル「FORTINA Legg(フォルティナレッジ)」は、クロメート(※1)を一切含まない特殊皮膜を用いるため、従来の普通クロメート処理を要する材料と比べて、環境への負荷を軽減できます。

※1クロメート:主に亜鉛めっきした金属の表面に、クロム酸塩溶液を塗布して防錆性・塗膜との密着性を高める処理で、有害な六価クロムが使用される

また、リブパネルと同シリーズの内外装不燃意匠材「FORTINA(フォルティナ)」は、製造時におけるCO2排出量(※2)が少なく、VOC(※3)の発生原因となる可塑剤を含まず、さらに燃焼時にも有毒な塩化水素が発生しないオレフィンシートを使用し、環境に配慮しています。

※2塩ビ素材の材料と比べた場合
※3VOC:揮発性有機化合物を指し、大気汚染やシックハウス症候群の原因物質

■ ルーバーを取り入れる壁デザインも人気

リブパネルと同様に人気のアイテムが「ルーバー」です。透け感のあるスタイリッシュな印象に仕上がるため、住宅・非住宅を問わず、様々な建物の室内壁・外壁に採用されています。

ルーバーは、壁の装飾だけではなく、目隠しや間仕切り、日除けなどの役割も果たし、デザインと機能性の両方を持ち合わせた建築材料です。

TOPPANの内外装不燃意匠材「FORTINA(フォルティナ)」には、高精度のルーバーのラインナップもありますので、ぜひ採用をご検討ください。

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■ TOPPANの高意匠・高耐久なリブパネル「フォルティナレッジ」

TOPPANは1900年の創業以来、SDGs実現に向けた社会的課題の解決に取り組み、高耐久で環境配慮型の建築内外装材を開発製造しております。

リブパネル「FORTINA Legg(フォルティナレッジ)」は、アルミ材に直接絵柄を印刷し、ストライプ柄によってルーバーのように見えて、施工効率アップにつながります。

FORTINA Legg(フォルティナレッジ)の特長は以下の点です。

・不燃認定取得済み(認定番号:NM-4474)
・長年培った高度な印刷技術によって木目と質感をリアルに再現
・クロメートフリーで環境への負荷を軽減
・高耐久・長寿命
・長期間メンテナンスフリーで定期的な塗装は不要

FORTINA Legg(フォルティナレッジ)の他に、業界最高峰の耐候性を誇る外装用不燃意匠材「FORTINA(フォルティナ)」や、抗ウイルス・抗菌機能をプラスした内外装用不燃化粧パネル「LOVAL(ローバル)」も取り揃えておりますので、高品質な意匠材を求める方は、ぜひ弊社までご相談ください。

■ まとめ

リブパネルの壁仕上げは、空間のデザインにアクセントとして高級感や個性をプラスします。ただし、コスト面や清掃性など、設計デザインに採用する前に知っておいていただきたい注意点もあるので押さえておきましょう。

リブパネルを選ぶ際には、デザイン性に加えて、耐候性や不燃性、環境配慮性など幅広い視点が必要です。

TOPPANでは、高耐久かつデザイン性に富んだ国土交通大臣認定の不燃意匠材を製造しております。「環境に優しい建築」や「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

2026.03.23

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