コラム

【マンション・ビル】ルーバーのあるデザインがトレンド|事例で見る目隠し・フェンス・パネルの取り入れ方

マンションやビルなどの建築物において、外観デザインや室内にルーバーを取り入れる事例が増えています。
そこで本記事では、ルーバーの役割や素材・材料の種類、外観・室内のデザインポイントを解説します。
TOPPANが提案する環境配慮型ルーバー材の採用事例を交えて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


◎◎

<目次>

■ ルーバーとは|素材・形状の種類
■ 事例紹介|ルーバーを採用した「外観デザイン」のポイント
■ 事例紹介|ルーバーを採用した「室内デザイン」のポイント
■ ルーバーの施工効率をさらにアップさせたリブパネルもおすすめ
■ TOPPANのエコフレンドリーなアルミルーバー・リブパネル
■ まとめ


■ルーバーとは|素材・形状の種類

ルーバーとは、羽板と呼ばれる細長く薄い棒材を、一定の間隔を取りながら並行に組み上げるものを指し、屋内外問わず設置されます。
ルーバーの役割は以下の5点です。

・目隠し(開口部前に設置して、通風・採光を確保しつつ視線を“適度に”遮断する)
・間仕切り( “緩やかに”空間を区切る)
・日除(庇や窓前に設置して、日光を遮蔽する)
・吸音(窓前に設置して、騒音を緩和する)
・外観デザインのアクセント(透け感・凹凸による陰影・オリジナリティ・ラインによる視覚効果を利用した空間の広がりをプラスする)

最近は戸建住宅やマンション、大規模なビルなど、様々な建築物の外観・室内デザインへ取り入れられています。

形状の種類

ルーバーは設置する部位や目的によって配列の間隔や形状が異なります。

・窓(開口部)前の目隠し
・手すりやフェンス
・パーテーション(間仕切り)
・庇・天井

それぞれ、設置の目的によって「横もしくは縦」、「材料の太さ」を検討することが重要です。
可動式・固定式の選択もありますが、可動式は個人住宅などの窓前によく設置されます。

素材の種類

ルーバーの素材は、主に以下に分類されます。

【天然木】天然素材がもつナチュラルな色合いと質感が魅力ですが、経年変色や湿度変動による反り・ねじれなどに注意しましょう。

【人工木材】木材と樹脂を合わせた人工木材は、天然木に近い質感を表現でき、変形リスクを抑えられます。近年は、廃木材を利用しSDGsに特化した再生建材が注目されています。

【ガラス】他の素材より多くの採光を確保しながらルーバーの役割(目隠し・間仕切りなど)を発揮できる点がメリットですが、強化ガラス製ルーバーはコストが高い点がデメリットです。

【アルミ】軽量で施工性・形状安定性が高く、サビにくいため耐久性・耐候性に優れています。一見、天然木と見分けが付かないほどリアルな木目シート貼りのものもあるため、メンテナンスフリーが求められる公共的な建築物へ多く採用されています。

■事例紹介|ルーバーを採用した「外観デザイン」のポイント

TOPPANは印刷会社として培った印刷テクノロジーを用いて、高いデザイン性を持つ耐候性に優れた内外装材を製造しているメーカーです。
FORTINA(フォルティナ)ルーバーは、国内外で様々な建物の外観デザインへご採用いただいております。
その中から特長的な事例を抜粋し、デザインのポイントとあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ルーバーを取り入れたデザインで街のシンボルに

駅はその街の看板とも言えるシンボリックな建物です。
そのため、印象に残るデザイン性を重視する事例は少なくありません。
こちらは、全面にルーバーを取り入れて、奇抜になりすぎずどなたからも親しまれるデザインに仕上がっています。

天井にルーバーを取り入れて空間の広がりを演出

こちらは、半屋外のコンコース天井にルーバーを採用した事例です。
人々が多く行き交う場所はどうしても圧迫感が出てしまいがちですが、ルーバー天井を取り入れると、軽やかでラインによる空間の広がりを演出できます。

ルーバーで曲面を表現

こちらは、ルーバーによってオリジナリティのある曲面デザインに仕上げた事例です。
パネル材では表現しにくい形状を実現しやすい点もルーバーのメリットです。
外壁とルーバーで色の対比を強めると、より装飾的な曲面が際立ちます。

太さ・長さの異なるルーバーでデコラティブに

こちらは、太さ・長さの異なるルーバーをランダムに配置した事例です。
一見、ホワイトとブラックの組み合わせがシンプルな印象ですが、ルーバーによる不規則な凹凸により、デコラティブな外観デザインにまとまっています。
塗装でブラックを表現すると、塗膜の風化によってすぐ色褪せてしまいますが、TOPPANの外装用アルミ意匠材でしたら、化粧シートの退色や変質を抑えられます。

木目ルーバーが主役の外観デザイン

こちらはシンプルな建物形状に全面ルーバーをあしらった事例です。
荘厳な印象とどこか“和”の雰囲気漂う落ち着いた外観デザインがポイントです。
ルーバーをベランダ腰壁の上下に伸ばすことで、適度に外部から室内への視線を遮っています。

【ポイント】
TOPPANの内外装不燃アルミ意匠材FORTINA(フォルティナ)では、ルーバーと同様の素材・同デザインレパートリーで、「スパンドレル・リブパネル」の形状もお選びいただけます。

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■ 事例紹介|ルーバーを採用した「室内デザイン」のポイント

TOPPANのルーバーは、外壁などの屋外だけではなく多彩な室内デザインにもご採用いただいております。
そこでここでは、壁・天井・装飾材など様々な用途の事例を紹介します。

ルーバー+ライン照明で重厚感とデザイン性をプラス

こちらは、オフィス入り口の正面壁に当社ルーバーをご採用いただいた事例です。
シンプルでシックな印象ながらも、木目によって温もりを感じられるデザインにまとまっています。
また、ルーバーの間へランダムに設置されたライン照明によって、個性をプラスしている点もポイントです。

ルーバー天井で奥行き感と優雅さをプラス

ルーバー天井は、部材の間隔によって印象がかなり変わります。
こちらは幅広の部材を広い間隔で設置している点がポイントです。
細い部材を狭い間隔で配置するよりも優雅で落ち着いた印象になり、ラインの方向に空間が広がって見える効果があります。

天井・壁のルーバーで連続性のあるデザインに

こちらの事例は、天井から壁へ流れるようにルーバーを設置した事例です。
無駄な装飾をつけず、連続的なラインによって洗練されたシャープな印象に仕上がっています。

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シンプルなルーバーでオリジナリティの溢れるデザインに

こちらは吹き抜けの大空間へ個性的な波打ったルーバーを設置した事例です。
これほどの長尺材は天然木やガラスでは実現が難しく、軽量で形状安定性の高いアルミ材だからこそなし得るデザインと言えます。

■ルーバーの施工効率をさらにアップさせたリブパネルもおすすめ

リブパネルとは、凹凸のある板材で作られた仕上げパネル材の一種です。
ルーバーは1本ずつ組み上げる作業が必要ですが、デザインアクセントとして採用する場合、リブパネルでしたら効率的に広範囲へ施工できます。
ルーバーと同様に、光に当たると凹凸によって陰影ができ、単調になりがちな平面に立体感と意匠性をプラスできる点が人気のポイントです。

【ポイント】
TOPPANでは、リブパネル形状のスパンドレルであるFORTINA Legg(フォルティナレッジ)を取り揃えています。

■TOPPANのエコフレンドリーなアルミルーバー・リブパネル

TOPPANは、環境に配慮しつつデザイン性の高いレパートリー豊富な内外装不燃アルミ意匠材を製造しております。
その中でも特に外壁材として多くの現場でご採用いただいているのが、ルーバー材を含むFORTINA(フォルティナ)です。

【FORTINA(フォルティナ)の特長】
・最新の印刷技術によって再現したリアルな木目と質感
・豊富な形状レパートリーによる様々な納まり・デザインを実現できる多様性(ルーバー・スパンドレル・フラットパネル・リブパネル(フォルティナレッジ))
・20種類以上の木目ラインナップ(内装用は80種類以上)※リブパネルは3種類
・低汚染なオレフィンシートによる環境配慮(塩ビよりも製造過程のCO2排出量が少ない・塩素を含まないため燃焼時に有毒が発生しない・VOCの一因である可塑剤を含まない)※準外装・内装用のみ
・耐候性をアップさせ屋外環境でも長期間「シート表面のクラック・各層の密着低下・絵柄の退色や変色」を抑制した「外装R仕様」

【ポイント】
TOPPANでは、意匠性だけではなく施工性・耐候性の高い環境配慮型建材をいくつも開発・製造しております。
設計におけるデザイン・納まり・環境配慮に関するご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

■ まとめ

外観や室内のデザインへ多く取り入れられているルーバーには、目隠しやフェンス、間仕切り、天井・壁材としての役割があり、用途・材料の太さ・間隔によって印象が変わります。
ビルやマンションなど細かなメンテナンスが行き届かない場所には、経年変色や変形などのリスクが低く、軽量で施工性・軽量安定性・耐候性の高いアルミ製がおすすめです。

TOPPANでは、環境に配慮しデザイン性を豊かにする外装建材を開発・製造しております。
「環境に優しい建築」や「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

2024.11.14

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