コラム

スパンドレルに関する“よくある質問”|天井・壁の下地や張りじまいなど納まりを徹底解説

ビルの外装材として外壁や天井、軒天に採用されるスパンドレルについて、「どんな納まりになるか分からない」「きれいに納まる方法を知りたい」という方のために、1900年創業の“TOPPAN”がスパンドレルの概要やメリット、納まり、張りじまいを詳しく解説します。
材料選定の際に押さえるべきチェックポイントや、環境に配慮したおすすめの建築材料も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


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<目次>

■ スパンドレルとは
■ スパンドレルを採用するメリット
■ スパンドレルの天井・壁納まり|野縁下地と張りじまい
■ スパンドレルを選ぶ際のチェックポイント
■ TOPPANの環境に配慮した外装材「フォルティナ」
■ まとめ


■ スパンドレルとは

スパンドレルとは、金属製の外装材で、主に建物の外壁や軒天、天井材として用いられます。鋼板製やアルミ製があり、どれも耐火性に優れた不燃材料として、建築基準法及び施行令の防火規定を受ける部位にも施工可能な仕上げ材です。

似た外装材に金属系サイディングがありますが、スパンドレルはこのサイディングの一種という位置付けになります。ただし、スパンドレルは一般的なサイディングとは異なり、パネル材の継ぎ目にシーリング(コーキング)を打つ必要がなく、長期間メンテナンスフリーな点が特徴です。

■ スパンドレルを採用するメリット

スパンドレルを外装材に採用すると、デザイン性・耐久性・施工性・メンテナンス性においていくつものメリットがあります。

・直線的でシャープなデザインを表現できる
・工業製品なので、品質や寸法が均一でムラがない
・アルミスパンドレルは軽量で材料同士を簡単に連結できるため、施工効率が良い(工期短縮・施工事費削減につながる)
・アルミスパンドレルは現場でカット・穴あけ・曲げ加工できる(様々な納まりへ臨機応変に対応できる)
・アルミスパンドレルは耐候性が高い
・アルミスパンドレルは表面の陽極酸化塗装複合皮膜や焼付塗装により、キズがつかなければ30年程度メンテナンスフリー
・アルミ製スパンドレルは、形状安定性が高く、長尺材でも変形しにくい(現場保管しやすい)
・国土交通大臣による個別認定(防火認定)を受けているものは、特殊建築物の内装材(天井・壁材)や耐火構造・準耐火構造の外装材にも使用できる

【ポイント】
“TOPPAN”では、高品質なアルミニウムと再現性の高い化粧シートを組み合わせたスパンドレルを製造しています。同シリーズでは形状が異なる製品(ルーバー・手すりルーバー・リブパネル)を取り揃えておりますので、統一感のあるデザインにおすすめです。

■ スパンドレルの天井・壁納まり|野縁下地と張りじまい

スパンドレルを採用する際に知っておいていただきたいのが、納まりについてです。
今回は、天井・壁の納まりについて、野縁下地と張りじまいにフォーカスして解説します。

天井納まり

スパンドレルを天井や軒天など水平方向に施工する場合、通常はパネルの貼り方向と直行するように野縁を組みます。一般的には、軽量鉄骨(LGS)で下地をつくり、その上にスパンドレルを固定するイメージです。

野縁の間隔はスパンドレルの幅や長さによって異なるため、設計の際には商品の施工参考図を確認しましょう。張りじまいとは、スパンドレルを固定した後の端末処理を指しますが、多くの場合、スパンドレルのオプションパーツである入隅・出隅部材やゴムパーツ、廻り縁を利用します。

【ポイント】
スパンドレル材を選ぶ際には、納まりに加えて細部の処理についても検討する必要があります。下がり天井・上がり天井があるプランでは、壁との取り合い部分に工夫が必要です。そのため、スパンドレル本体のラインナップに加えて、付属のオプション部材についても確認しましょう。

壁納まり

壁の納まりも基本的に天井納まりと変わりませんが、より入隅・出隅などの細工が増える可能性があります。また、それらの角は必ずしも直角とは限りません。そのため、プランに併せて適宜詳細図を作成し、見た目が美しく施工性の高い納まりを検討しましょう。

外壁にスパンドレルを施工する場合は、雨仕舞いにも要注意です。樹脂製のシーリング(コーキング)は、紫外線によって硬化し痩せていくため、5〜10年周期でのやりかえが必要になります。

シーリング目地が劣化すると密着性・気密性が低下し、雨漏りの原因になるため、規模が大きくメンテナンスが容易ではない建物においては、できるだけ表にシーリング目地が現れないようにすることが重要なポイントです。

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スパンドレルを選ぶ際のチェックポイント

スパンドレルは外壁塗装やコンクリート打ち放し仕上げ、最近増えている板張りとは異なり、総じて長期間メンテナンスフリーの耐候性が高い外装材です。ただし、材料を選定する際には、いくつかのチェックポイントがあります。

耐候性・耐久性

スパンドレルを風雨や紫外線を長時間受ける外壁に施工する場合は、特に耐候性や耐久性について念入りにチェックしましょう。公共性の高い建物や規模が大きな建物は、定期点検しても細部のダメージを見逃す可能性があります。そのため、長寿命な材料を選ぶことは必然です。

【ポイント】
“TOPPAN”のスパンドレルは、耐候性が特に高い外装R仕様をお選びいただけます。表面の特殊コーティング層により、劣化の原因となるクラックや密着度低下を防ぎ、絵柄の退色・変色も抑えるため、長期間にわたり意匠性をキープできます。

※外装R仕様のほかに、お求めになりやすい準外装仕様・内装E仕様・内装L仕様を取り揃えておりますので、材料選定の際にはお気軽にお問い合わせください。

メンテナンス性

建物の公共性が高まるほど、定期点検やメンテナンスは容易でなくなります。そのため、できるだけメンテナンスフリーな外装材を選びましょう。長寿命な材料は、たとえ初期コストが高くても、建物のライフサイクルを通じコストを抑えられ、さらにやりかえにかかるエネルギーが不要で廃棄物も少ないため、省エネ面でのメリットもあります。

【ポイント】
“TOPPAN”のスパンドレルは、表面に鋭利なものでキズを付けない限り、原則としては30年程度メンテナンスフリーです。そのため、再塗装が必要な外装材や、定期的な目地の打ち替えが必要なタイル材などとは異なり、コストや建物維持管理の優位性によって採用されるケースは少なくありません。

デザイン性

スパンドレルは金属製ですが、表面の化粧シートにより、木目調や石目調も選べます。デザインのイメージに合うスパンドレルを選定しましょう。化粧シート仕上げのスパンドレルを選ぶ場合は、色柄の再現性や質感、テクスチャーが重要なチェックポイントです。

【ポイント】
“TOPPAN”のスパンドレルは、外装・準外装・内装仕様それぞれで50種類以上の色柄があり、メタル調・木目調・石目調のそれぞれで複数の選択肢がありますので、デザインに合うスパンドレル材をお選びいただけます。

また、同じ色柄で外装材としても採用できるリブパネル「フォルティナレッジ」も製造しておりますので、そちらも併せて是非採用をご検討ください。

※仕様・シリーズによって選べる色柄は異なります。詳しくは非住宅向け色柄検索ページをご確認ください。

施工性

プロジェクトが大きくなるほど、スパンドレルの施工範囲は広くなり、その施工性がコストや工期に大きく影響をおよぼします。
そのため、材料選定の際には、施工方法も確認しましょう。

【ポイント】
“TOPPAN”のスパンドレルは、付属の胴縁に固定する「ストリンガータイプ」と壁や天井の下地に直接固定する「直付けタイプ」をお選びいただけます。それぞれの施工方法を動画でご覧いただけますので、ぜひ参考にご覧ください。

環境配慮性

近年、建築設計においてキーワードとされているのが「環境配慮性」です。建築はもはや、美しく快適なだけではなく、地球環境に配慮した設計デザインが求められる時代に突入しています。

そのため、建築材料を選ぶ際には、製造・建物利用・維持管理・解体・廃棄と建物のライフサイクルを通じてどのような省エネ性があるのかを確認しましょう。

【ポイント】
“TOPPAN”のスパンドレル(準外装・内装仕様)に用いられている化粧シートは、環境に配慮したオレフィンシートです。

・オレフィンシートは塩ビ系シート材と比べて、製造過程で排出されるCO2を大幅に削減できます。
・オレフィンは塩素を含まないため、燃焼しても水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解され、有毒な塩化水素ガスやダイオキシンがほとんど発生しません。
・オレフィンの製造過程では、VOC※の発生要因となる可塑剤を使用しません。

これらの点から、“TOPPAN”の内外装材は、環境配慮型建築やサステナブル建築、そのほかSDGsをメインコンセプトに掲げる建築プロジェクトに多くご採用いただいております。

■ TOPPANの環境に配慮した外装材「フォルティナ」

TOPPANのFORTINA(フォルティナ)は、高意匠・高性能で環境負荷が少ない※オレフィン系化粧シートとアルミニウムを組み合わせた内外装不燃アルミ意匠材です。
※塩ビ系材料比

1900年創業の凸版印刷として培った印刷技術を活かし、トレンドをとらえたリアリティのある木目・石目を再現しています。形状のラインナップは、ルーバー・スパンドレル・手すり・リブパネル(フォルティナレッジ)と多岐に渡るため、様々な規模・用途の建築物へぜひご採用ください。

【TOPPAN内外装材の特徴】
・長年培った高度な印刷技術によって木目と質感をリアルに再現
・製造時のCO2排出量が少なく燃焼時にも有毒ガスが出ないオレフィンシートによる環境配慮性の高さ
・高耐久・長寿命
・メンテナンスフリー(定期的な塗装は不要)
・様々な納まりに対応できる豊富なオプション部材のラインナップ

■ まとめ

スパンドレルは意匠性・施工性・耐久性を兼ね備える内外装材で、天井・壁の様々な納まりに対応できます。ただし、張りじまいなど詳細部分の処理については事前検討が必要です。スパンドレルを選ぶ際には、見た目やコストだけではなく様々な視点で製品を比較検討しましょう。

TOPPANでは、高耐久で不燃材料としての認定を取得した環境配慮型内外装建材を開発・製造しております。「環境に優しい建築」や「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

2026.01.21

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