公共サービス・地方創生

関係人口化から移住・定住
までのステップとは

少子高齢化や東京一極集中といった問題が深刻化するなかで、国や自治体は地方創生、地域活性化のために、関係人口を拡大する取り組みを行っています。その関係人口に至った人々は、移住・定住につながる可能性のある層といえます。
移住・定住施策を行っている自治体は、関係人口化から移住・定住につなげる取り組みを行っています。しかし移住・定住につなげることは、そう簡単なことではありません。
そこで今回は、関係人口化から移住・定住までのステップをご紹介するとともに、そのポイントと効果的な施策をご紹介します。


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関係人口とは

関係人口を端的に説明すると、「その地域に関わりのある人」の事を指します。
移住してきたた人を「定住人口」、観光や事業・通勤通学等で訪れる人を「交流人口」と呼びますが、実際はその地域に住まずとも関わりのある方、何かのきっかけで関係性を持つ方は多様に存在します。
例えば過去に住んでいた方や、その地域にルーツを持つ方、その地域に愛着を持つ方などが該当します。

地域活性化の観点からこの「関係人口」が注目される理由は様々ですが、この記事に関連する理由としては
・関係人口から定住人口へのステップアップ
が挙げられます。

関係人口化から移住・定住までのステップ

近年、各自治体において、関係人口を拡大する動きが高まっています。
多くの自治体が人口減少とこれに伴う高齢化・労働人口不足、税収減少を課題としており、地域への移住・定住施策を強化しています。その一環として、関係人口創出にも力を入れているのです。
何故なら何も地域に関わりのない人に移住・定住を呼びかけるよりも、その地域に愛着を持っている・ルーツを持っている・親族がいる等の関係人口に向けて働きかけた方が、移住・定住施策をより効果的に進めることができる為です。
関係人口を増やせば、移住・定住者を増やすことにつながる。これは確かなことです。

国は、今まで定住人口や、交流人口の拡大を目指してきましたが、現在は関係人口の創出に注力し、地域経済の活性化を目指しています。
関係人口創出にはその地域に魅力を感じ、ファンになってもらう事が最も取り組みやすい施策です。

移住・定住施策に力を入れる自治体としては、関係人口の創出と共に、移住・定住につなげる流れも強化したいものです。

その関係人口化から移住・定住までのステップとしては、一般的に次の流れとなるでしょう。

1.移住・定住に関心のある層へのさらなる興味喚起のための広報
2.情報収集層への情報提供
3.具体的な検討を始めた層への仕事・住まい・生活・心理面でのサポート(現地体験ツアーやお試し移住、個別コミュニケーションなど)
4.移住・定住を決断する段階でのサポート

移住・定住のポイントは地域定住の具体的ビジョンの提示

関係人口化から移住・定住までのステップにおいては、さまざまな段階を踏んでいく必要があります。そのなかで、効果的に移住・定住につなげていくためには、地域定住の具体的ビジョンの提示がポイントとなります。

移住・定住に憧れている層は、漠然とでも移住・定住後のイメージがあるものです。しかし現実味を帯びていないのが一般的です。そこで、自治体側から具体的な生活・仕事イメージの提示が必要になります。

できるだけ多くの情報発信を行ったり、移住・定住の相談を個別に受けるなどのコミュニケーションを取りながら、対象者に移住・定住後の暮らしの具体的なイメージやビジョンをこちらから示し、移住・定住希望者に描いてもらうことが重要です。

その際、移住・定住希望者それぞれの希望イメージに近い暮らしをしている「移住・定住事例」を示すことは非常に有効です。

定住イメージを持ってもらうために活用できる「ピタマチ™」とは

移住・定住希望者に、定住イメージをできるだけ具体的に持ってもらうのに役立つサービスがあります。それはトッパンの移住・定住マッチングWEBサービス「ピタマチ™」です。

●マッチング診断で理想の暮らしイメージを提示
「ピタマチ™」には、マッチング診断というものがあります。これは移住・定住希望者が、64枚の写真から理想の暮らしのイメージに近いものを選択し、自分の理想の暮らしを表す「軸」と「キーワード」を診断するものです。そのため、このサービスのユーザーは初めからある程度、理想の暮らしイメージを持っています。

●相性の良いユーザーへのアプローチ施策
マッチング診断でセグメントされたユーザーに対して、自治体側は、自治体にマッチするタグをつけたユーザーの絞り込み検索ができるので、効率的に相性の良いユーザーへアプローチ施策を行うことができます。
例えば、オファーメッセージの一括送信や、チャットルームにおける移住・定住希望者との個別コミュニケーションが可能です。

●地域紹介機能とトピックス投稿機能による情報発信
自治体情報をまとめて表示する「地域紹介機能」や、イベントの告知、移住・定住支援制度の周知、SNSの紹介などを目につく場所に掲示できる「トピックス投稿機能」などもあります。

これらのコミュニケーションや情報発信により、移住・定住希望者に効果的にイメージやビジョンを提示できます。そして、地域紹介でより深く地域のことを知ってもらうことや、個別コミュニケーションを取り、マッチング度を高めていくことで、関係人口化から移住・定住につなげることができます。

まとめ

関係人口化から移住・定住につなげるステップとそのポイントをご紹介しました。重要なのはできるだけ多くの地域情報発信と、移住・定住希望者とのコミュニケーションを個別に取りながら、対象者に移住・定住後の暮らしのイメージやビジョンを具体的に描いてもらうことです。
「ピタマチ™」を活用すれば、その関係人口化から移住・定住へのステップを強化することができます。詳細はサービスページでわかりやすくご紹介しています。ぜひご覧ください。またご質問やご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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2022.09.12

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