関係人口創出で地域活性化!
地域ファンを集める2つのポイントとは?
近年、地方自治体において、関係人口創出のための取り組みが活発に行われています。各自治体の施策はバラエティーに富んでおり、参考になるところも多いものです。そうした中、関係人口を拡大させるに当たって、悩みが生じていませんか。その悩みはさまざまな工夫を通じて解消できますが、ポイントを押さえることで効率的に対策できます。
今回は、関係人口拡大、及び地域ファンを集める2つのポイントと具体的な施策をご紹介します。
関係人口とは
「関係人口」とは、特定の地域に継続的に、多様な形で関わる人々のことを指します。
仕事や観光などを目的に訪れる人々は「交流人口」と呼ばれ、居住したり移住したりする人々のことは「定住人口」と呼ばれますが、「関係人口」はそれらとは異なる位置付けです。
その地域に家族や自身のルーツがある人、過去その地域に住んでいたことがあり愛着や人間関係があるような人、観光などをきっかけにその地域に度々来訪するようになった人など、仕事や居住地域の区分ではくくることが難しいながら、その地域との交流や関連性がある場合、この関係人口に該当します。
特にその地域に愛着を持ち何回も来訪するようになった人や、その地域の特産品を愛好し度々購入するような人、SNSなどで紹介・応援してくれるような人は「地域ファン」という呼び名で呼ばれることもあります。
関係人口拡大のメリット
関係人口は交流人口と定住人口の中間に位置し、地域への関わりの濃淡も人により異なり、その濃淡もライフスタイルや心持ちで大きく異なります。
現在、この関係人口創出・拡大の取り組みや事業に力を入れている地方自治体が多く見られますが、そのメリットは地方創生にあります。
関係人口は交流人口と定住人口の中間に位置すると先ほど記載しましたが、つまり地域に愛着や関りがあるため、ライフスタイルを変化させて地域に移住・定住してくれる可能性が交流人口よりも高いと考えられます。つまり人口減少対策として、関係人口創出・拡大施策は全く地域を知らない人々にアピールするより効果が見込めるのです。
また移住・定住までステップアップせずとも、地域の魅力を知ってファンになってもらうことにも大きなメリットがあります。地域観光や地域のイベントで来訪する、ふるさと納税や特産品購入で地域企業の応援で地域経済の発展に寄与するなど、地域活性化にさまざまな面から関わってもらうことができます。
関係人口創出・拡大のポイントは?
上記のお悩みを解決するためには、まず関係人口を拡大するために何が必要なのかを知っておくことが重要です。ポイントは、大きく下記の2つが挙げられます。
1.継続的な関係づくり
単発のイベントやプロモーションで終わらせず、継続できる関係づくりのために「地域ファン化」を目指します。そして利用者、及び地域ファンになってくれた人とのコミュニケーションのたびにデータを蓄積し、そのデータを活用しながらさらなるサービス提供などの施策を実施して継続的にコミュニケーションをとることが重要なポイントです。
2.情報の一元化による利便性向上
現在、地域の情報を対外的に発信する地方自治体などのホームページは、複数あるケースがほとんどではないでしょうか。例えば、ふるさと納税対策や観光集客対策等、別々に行われている事業の情報を一つのホームページにまとめて、利用者にとっての利便性を向上させることも重要なポイントです。
関係人口創出・拡大の具体的な施策
では、上記の2つのポイントを具体的な施策に反映するとどのようになるのかをご紹介します。
●ファンを引き寄せる魅力をコンテンツ開発してメディアで発信
関係人口は、つまり地域のファンです。地域のファンを創出するためには、まず魅力的なコンテンツが必要になります。継続的なコミュニケーションの発端となる魅力的なコンテンツ開発を進め、ホームページやアプリなどの各種メディアを通じて発信していきます。これによって、ファンを開拓していきます。
●ファン化とデータ取得・蓄積
地域ファンの候補となる人々がある程度集まって開拓できたら、次は、実際にファン化を行います。地域のファンがいつでも集えるサイトを構築するなどして、そのサイト内でコミュニケーションを促します。会員制にすることでファンのデータを取得・蓄積していくことができます。
●ファン育成のための各種サービス提供
蓄積したファン会員の情報を活用して、さまざまなファン向けサービスを提供することで、ファンとの関係を深めていきます。例えば、旅や観光目的で訪れたファンに向けて、地域を回遊するスタンプラリーを提供したり、体験やイベントを提供したりすることが考えられます。またオンラインショップで地域の特産品を提供したり、オンラインイベントやクラウドファンディングを実施したりして参加を促したりすることも考えられます。このようにファンが地域内のさまざまなサービスを継続的に利用することで、地域経済の拡大が実現していきます。
●地域の情報やサービスを一つにまとめるポータルサイトの構築
散在している地域の情報やサービスを一つにまとめるポータルサイトを構築することで、ユーザーが便利に閲覧、活用してもらえる仕組みを作ります。地域の魅力や地域資源の積極的な配信は、地域ファンの創出につながります。具体的な情報発信手段として、ブログやニュース記事、動画、メールマガジンの配信やSNSアカウントなどが挙げられます。
地域経済活性化のために、地域特産品のオンラインショップからふるさと納税の受付、イベントの予約などの決済機能を導入するのもおすすめです。その地域限定の地域通貨を使えるようにするとさらによいでしょう。
トッパンの関係人口拡大・地域ファン創出サービス
課題解決となる施策は、トッパンがご提供する2つのサービスで手軽に実施することができます。
1.地域ファンサービスプラットフォーム構築・運営支援
地域ファンと継続的な関係づくりのためのプラットフォーム構築をご支援するサービスです。「地域のファン開拓→ファン化→ファン育成」の流れを構築し、マーケティング視点を取り入れながら、地域の魅力コンテンツの開発、事業化、発信までの一貫した戦略性を持つプロジェクト推進をお手伝いします。地域プラットフォームを通じて、地域ファンと継続的な関係を築くことで、関係人口の拡大および経済の活性化につながります。
2.関係人口ポータル構築サービス
地域の情報やサービスを一つにまとめたサイトを構築するサービスです。ブログ記事やニュースの投稿、メールマガジン、SNSアカウント連携などによって、地域の魅力や伝えたい情報を発信できます。特産品の販売や、ふるさと納税の受付など、地域の各種サービス提供機能をご提供するほか、Webサイトの運用経験がない場合でも容易に運用できる管理画面で、記事や動画の投稿やサイトの分析などが行えます。
まとめ
関係人口拡大、地域ファン創出のお悩みは、ぜひ今回ご紹介した2つのポイントを押さえて実施されるのをおすすめします。
また、ご紹介したトッパンのサービスは、どちらも、地方自治体の関係人口創出の際のお悩みを解決するサービスです。お困りの際には、ぜひお気軽にお声がけください。
2023.03.01