不動産の価値を高める
「まちづくり」成功事例10選|
エリアの魅力を最大化する戦略とは
日本全国、地方創生は重要な施策であり、活力向上や経済活性化は喫緊の課題といえます。そうした中、一つの施策として注目されているのがまちづくりです。
今回は、まちづくりが進む背景とポイントと共に、実際の成功事例を10個ご紹介します。それぞれの自治体や団体、企業は独自の工夫を凝らしてまちづくりを進めています。ぜひご覧ください。
<目次>
1.まちづくりが進む背景と実施のポイント
2.まちづくりの成功事例10選
3.まとめ
1.まちづくりが進む背景と実施のポイント
昨今、各地でまちづくりが進んでいます。その背景と、実施のポイントをご紹介します。
背景
・地方の活力低下
地方は今、高齢化と若者の流出により、活力が低下傾向にあることから、改めて地方の魅力を発見し、再構築する必要があります。
・経済活性化と観光の推進
まちづくりに欠かせないのが経済活性化です。経済活性化のために重要なのは観光でまちに訪れる人を増やすことです。まちの魅力発見は観光推進施策に役立ちます。
・子育て環境の整備
子育てに優しい環境を作ることで、子育て世帯が安心して住み続けられるまちになり、それにより周辺地域からの流入も期待できるでしょう。
実施のポイント
魅力あるまちづくりのためには、訪れる人々にとって独自性と便益がある「顧客体験設計」が重要です。まちや施設は再開発が進み、顧客獲得競争が激化しており、差別化を図る必要性が増しています。そのためには、顧客ニーズをとらえ、最適なコミュニケーションを進めることが有効といえるでしょう。
2.まちづくりの成功事例10選
様々な課題に直面しながらも、まちづくりを成功させた事例は数多くあります。10の事例を見ていきましょう。
(1)一般社団法人 高輪ゲートウェイエリアマネジメント・東日本旅客鉄道株式会社・TOPPAN株式会社
2025年3月開業の広大な敷地に新しいまちが創出された「TAKANAWA GATEWAY CITY」では、鉄道の跡地を活用しており、東西の分断が課題でしたが、地域の人々との連携によりにぎわいを創出しました。さらに安心・安全性、快適性の向上などのエリアマネジメントが進んでいます。
またプロジェクトの一環として立ち上げられた駅前情報発信施設「Gateway Studio」は地域の価値を高める「まちづくり」の拠点として、人々がふれあい、アイデアが集まることで、エリアの魅力を発信する場所です。駅を利用する地域の人々が気軽に利用できることから、まちづくりを促進する役割があります。
(2)一般社団法人うめきたMMO・TOPPAN株式会社
大阪・梅田には「PLAT UMEKITA」という「エシカルテインメント」がコンセプトの、体験型共創プラットフォームがあります。
まちづくりには顧客体験の提供と差別化が重要になる中、展示やセミナー、ワークショップなどのイベント開催が可能で、さまざまな層にアプローチできる場所です。目の前には公園が広がり、まちづくりの一環として有効です。
(3)東急不動産株式会社・TOPPAN株式会社
東京・渋谷にある「Shibuya Sakura Stage」という大型商業施設は、渋谷駅周辺の動線の利便性を高めると同時に、周辺エリアのさらなる発展や活性化を担う複合施設です。施設のファンづくりのために、周辺企業や施設と連動したイベントやコミュニティ形成などの企画などを実施しており、まちの魅力発信を行っています。
(4)特定非営利活動法人クロスメディアしまだ
特定非営利活動法人法人クロスメディアしまだは、アートの力で地域づくりを行うために、無人駅の芸術祭を企画し、活動しています。アートを手段として、まちの新たな価値を発見する点が特徴的です。アーティストによって可視化されたまちの新たな価値は、地域住民の地域に対する誇りと課題を自分ごととしてとらえるのに役立っています。
(5)石川県輪島市
輪島市は2007年、2024年に大きな地震が襲い、2024年の豪雨も含めて大災害に見舞われました。門前町というエリアの商店街では店舗の全壊や大規模半壊が多く見られたことから、事業継続のために復興に向けてまちづくりを進めています。
そのかいあって、訪れた観光客からはアンケートで「温かい」「ほっとする」「また来たい」などの声が挙がっています。
(6)兵庫県川西市
川西市では、地域活性化のために「回遊性を向上させ、相乗的ににぎわいが生まれるまち」を基本方針として取り組んでいます。例えば、指標の一つである歩行者や自転車の通行量を増加させるために、2つのまちなか広場の活用を進めています。居心地の良い広場づくりのためには、子どもの居場所をつくることが肝心と考え、日本庭園のつくり方を見せる職人によるレクチャー企画を実施しました。
(7)神奈川県横浜市神奈川区
神奈川区では、まちの活動拠点として地域ケアプラザがありますが、そのコーディネーターの呼びかけによって、自治連合会と大学生の意見交換会を開催しました。ここでは新たなまちづくりのアイデアが生まれたことから、それらを今後の多様なイベントに活かしました。その結果、まちの活力向上を実現したのはもちろんのこと、学生の成長にもつなげています。
(8)北海道沙流郡日高町
道内でも極寒地域として知られる日高町は、冬の最低気温がマイナス25度に達します。その特性を地域の魅力に昇華するべく「COLD HIDAKA(凍るど!日高)」という10種目の競技イベントを開催しました。人間カーリングやタオル大回転などユニークな競技もあり、当日はテレビ局の取材も入ったことから町の知名度アップにもつながりました。
(9)新潟県見附市
見附市では、歩いて暮らせるまちづくりを進めており、その取り組みの一環としてまちなかに散策路を設け、健康増進、運動不足解消、ウォーキング初心者や家族が楽しく散策できるようにコースを整備しました。
散策路では花苗をプレゼントする企画もあり、受け取った参加者はコースなどに植栽することで、まちの景観向上にも寄与。これにより散策の継続性が高まり、その結果、参加者の健康が増進されました。現在は、社会保険費抑制による持続可能なまちづくりを目指しています。
(10)東京都世田谷区
世田谷区にある商店街には、ものの販売や飲食スペース、レンタルスペースの提供など様々な事業を行う「タタタハウス」があります。商店街の課題解決、ふらっと立ち寄れる気軽な場所、人と人とをつなぐなどの様々な役割を持っています。
さらに地域内にとどまらず、全国の商店街とも交流する取り組みも行っており、複数地域とのイベント開催するなど商店街同士のハブとしても機能しています。
3.まとめ
近年、問われているまちづくりの課題を解決しながら、工夫を凝らしてまちづくりを行っているケースをご紹介しました。
今回ご紹介したまちづくりの事例のうち、冒頭3つの事例は、TOPPANがサポートさせていただきました。
TOPPANはまちづくりCX(顧客体験)マネジメントサービスをご提供しており、まちづくりにおいては顧客体験を重要視しております。
まちの顧客体験の設計~運営まで一気通貫で中長期的にサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
2025.12.15




