コラム

オレフィンとは|特徴・用途とメリット・デメリット、その他樹脂系素材との違いを解説

オレフィンとは、私たちの日常生活に溢れるプラスチックの原料で、その環境配慮性が注目されています。そこで今回のコラムでは、オレフィンの特徴と用途、使用するメリット・デメリット、PET・パラフィン・メラミンとの違いについて詳しく解説します。

1900年創業の“TOPPAN”が手がけるオレフィンを用いた環境負荷の少ない建築材料も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


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<目次>

■ オレフィンとは|プラスチックの原料
■ オレフィンのデメリット
■ オレフィンとPET・パラフィン・メラミンの違い
■ 私たちの身近にある“オレフィンシート材”
■ TOPPANのオレフィンを用いた高意匠な不燃化粧パネル
■ まとめ


■ オレフィンとは|プラスチックの原料

オレフィンとは、炭素間に二重結合を持つ炭素化合物(不飽和炭化水素アルケン)の総称で、私たちの生活に不可欠な様々な製品の原料として使われている樹脂の一種です。プラスチックの原料として知られるエチレンやプロピレンもオレフィンに含まれます。

・エチレン (C2H4):最も単純なオレフィンで、ポリエチレンの原料
・プロピレン (C3H6):ポリエチレンと同様に多用されるオレフィンで、ポリプロピレンの原料
・ブタジエン (C4H6):ゴムや合成樹脂の原料

樹脂の原料として多く利用されているオレフィンは、人間の生活に欠かせない化学物質といっても過言ではありません。

■ オレフィンの特徴とメリット

オレフィンは化学物質の中でも特徴が多く、使用されるメリットも多岐にわたります。

環境負荷が少ない

オレフィン最大の特徴は、燃焼しても有毒ガスが発生しない点です。塩化ビニル系の素材は、燃えると塩化水素ガスやダイオキシンが発生しますが、オレフィンは炭素(C)と水素(H)のみで構成され、燃焼しても水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解されるため、環境汚染を防げます。

塩化ビニルよりも製造過程における二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、VOCの発生要因となる可塑剤※を含まず、リサイクルしやすい点もポイントです。

※可塑剤:樹脂製品に添加される物質で、原料の分子間に浸透し、動きを活発にすることでの柔軟性や加工性を高める。

比重が小さく軽い

オレフィンの比重は「1以下」と小さく、水に浮きます。対して、塩化ビニル(PVC)の比重は1.30〜1.58程度です。比重が軽い物質ほど重量を抑えられるため、様々な用途に加工できます。

透明度が高く柔軟性が高い

オレフィンは樹脂の中でも透明度が高く、着色・印刷しやすいことから、様々なデザインに対応できます。柔軟性があり加工しやすい点も、幅広く利用されている理由です。また、オレフィンは可塑剤を含まないため、製品化された後も色移りや転写が起こりません。

防水・耐薬品・耐寒性が高い

オレフィンは、他の樹脂とは異なり、防水性・防湿性が高く、耐油性や耐薬品性※もあります。
※有機溶剤を除く

また、低温でも硬化しにくいため、耐寒性に優れていることから、使用環境の制限が少ない点もポイントです。

■ オレフィンの用途

オレフィンはプラスチック製品の原料として、私たちの生活にある様々な分野のものに加工されています。

・包装材:食品包装・ビニール袋・ラップフィルムなど
・容器:ペットボトルなど
・繊維:カーペット・衣類など
・自動車部品:各種パーツ・内装材など
・医療用資材:注射器・カテーテルなど
・洗剤:洗浄成分「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」など
・建設資材・建築材料:配管材・電線被覆・化粧板など

【ポイント】
オレフィン加工品の中で注目されているのが、オレフィン化粧板(化粧シート)です。塩ビ系建材と比べて製造時のCO2排出量が少ないため、脱炭素・カーボンニュートラル・SDGsをコンセプトにした建物に多く採用されています。

■ オレフィンのデメリット

オレフィンは環境配慮性や加工性などにおいてメリットがある反面、知っておいていただきたいデメリットもあるので注意しましょう。

紫外線に弱い

オレフィンは紫外線を受けると硬化して、表面に細かいヒビが入ったり、着色されたものは退色したりします。屋外に長時間置くと1〜2年で劣化する事例は珍しくありません。そのため、オレフィン系建築仕上げ材を日当たりの良い室内や半屋外に施工する場合は、その製品の仕様を詳細まで確認する必要があります。

キズや凹みがつきやすい

オレフィンシートは柔軟性や加工性の高さが特長ですが、折り曲げると折り目が白く変色します。また、表面強度は高くないため、施工した際の下地によってはキズや凹みが簡単につく点には注意しましょう。

■ オレフィンとPET・パラフィン・メラミンの違い

オレフィンと同じく合成樹脂の一種として広く知られているのが、PETやパラフィン、メラミンです。どちらも私たちの生活に身近なものから、建築材料など、幅広いものに加工されています。ただし、それぞれ特性が異なるため、違いを把握しておきましょう。

PETとの違い

PET(ポリエチレンテレフタレート)とはペットボトルや食品容器、繊維(衣料品)の原料として広く普及している合成樹脂です。主に炭素・酸素・水素で構成され、他の樹脂と比べて石油系原料が少なく、リサイクルしやすいため、環境に優しい素材として活用されています。

PETとオレフィンの違いは「強度」にあり、オレフィンとは異なりボトルなどの容器に使用されるのが通常です。PETは燃焼時の発熱量が少なく紙と同程度でポリプロピレン(PP)の約半分程度であることから、素材としてリサイクルするだけではなく焼却処分して熱回収し、サーマルリサイクルしている自治体もあります。

パラフィンとの違い

パラフィンとは、プラスチックと同様に石油成分から生成される炭化水素の一種ですが、オレフィンとは分子構造に違いがあります。

オレフィン

  • ・二重結合を持つ不飽和炭化水素(アルケン)
  • ・石油の中には存在せず、熱分解・接触分解などの化学反応によって生成される

パラフィン

  • ・単結合のみを持つ飽和炭化水素(アルカン)
  • ・石油の中に多く含まれ、分留によってパラフィンワックスなどを抽出できる

メラミンとの違い

メラミンとは有機化合物の一種で、ホルムアルデヒドとの縮合重合によって合成樹脂に加工されます。オレフィンとメラミンは、どちらも化粧板の表面材に用いられる物質という共通点がありますが、それぞれ建築材料として特徴は異なります。

オレフィン化粧板

  • ・表面材はポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系樹脂が主成分
  • ・燃焼時に有毒ガスが発生しない

メラミン化粧板

  • ・表面材は、メラミン樹脂が主成分
  • ・耐水性・耐熱性に優れているが、燃焼時にシアン化水素や窒素酸化物、アンモニアなどの有毒ガスが発生する

これらの違いから、耐水性や耐熱性が求められるキッチンや給湯器の壁材などにはメラミン化粧板を、その他の内装仕上げ材にはオレフィン化粧板を採用するなどの使い分けがおすすめです。

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■ 私たちの身近にある“オレフィンシート材”

オレフィンは、私たちの身の回りに様々な形で存在していますが、その中でも建築においては内外装仕上げ材として多く利用されています。

・造作家具の棚・扉に使われる面材
・カウンターの表面材
・内装ドアの表面材
・壁・天井の仕上げ材

近年は、その色柄レパートリーの豊富さだけではなく、環境配慮型建材やサステナブル建材として採用されるケースも少なくありません。

■ TOPPANのオレフィンを用いた高意匠な不燃化粧パネル

TOPPANは1900年の創業以来、SDGs実現に向けた社会的課題の解決に取り組み、高耐久で環境配慮型の建築内外装材を開発製造しております。その中でも、不燃化粧パネルLOVAL(ローバル)は、「デザイン・環境配慮・安全安心」の特長を全て備えた内装仕上げ材です。

・デザイン:C-lab.※が長年培ってきたノウハウと空間デザイナーのアイデアを融合させ、最新のトレンドを押さえた豊富な色柄レパートリー(40種以上)を取り揃えています。
・環境配慮:環境や人に優しいオレフィンシートを表面材に使用しています。
・安全安心:オレフィン層の上に抗ウイルス・抗菌剤を塗布し、パネル表面に付着したウイルスや菌を減少させることができます。

※C-lab.:TOPPANが提供するデザインサービスで、最新動向とこれまで蓄積した豊富なデータを基に、次のトレンドを提案する部門です。

【TOPPAN「ローバル」の特徴】
・高度な印刷技術によって木目と質感をリアルに再現
・メタル・木目・石目など40種類以上の豊富な色柄レパートリー
・製造時のCO2排出量が少なく燃焼時にも有毒ガスが出ない環境配慮性の高さ
・空間のアクセントとなる異形貼りバリエーション(正形・三角形・六角形など)
・安心・安全な環境を実現する抗ウイルス・抗菌仕様
・メンテナンスフリー(定期的な塗装は不要)

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■ まとめ

オレフィンは、環境に優しく加工性の高い優れた素材です。日常生活にある様々なものに加えて、建物材料にも加工されます。

TOPPANでは、高耐久かつデザイン性に富んだオレフィン不燃化粧パネルを製造しております。「環境に優しい建築」や「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

2026.01.21

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