「遠隔授業」の
メリットやデメリットとは?
GIGAスクール構想を受け、学校現場にも急速に普及し始めた「遠隔授業」。コロナ禍の一斉休校で導入を進めた学校も多かったようです。インターネットを利用し、離れた場所同士で映像や音声のやり取りを行いながらの授業にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきます。
目次
1. 遠隔授業とは
2. 遠隔授業の種類
3. 遠隔授業のメリット
4. 遠隔授業のデメリット
5.『navima』を活用した遠隔授業で生み出せる効果
1. 遠隔授業とは
文部科学省の「遠隔教育システム活用ガイドブック」によると、遠隔・オンライン教育とは「離れた場所同士で映像や音声などのやり取りを行うシステムを活用し、同時双方向で学校同士をつないだ授業の実施や、専門家の活用などを行うこと。また、授業の一部や家庭学習等において学びをより効果的にする動画等の素材を活用すること」と定義されています。また、遠隔授業の実施目的は「子どもの力を最大限引き出す学びを実現するため、ICTを基盤とした遠隔技術などの最適な先端技術を効果的に活用していく」としています。住んでいる地域や専門的な知識を持つ先生の有無などによる教育格差をなくし、学習により効果的な技術や手法を取り入れることで、子どもの力を伸ばすための取り組みといえます。
2.遠隔授業の種類
遠隔授業の種類として、①遠隔交流学習や遠隔合同授業など多様な人とのつながりを実現するもの、②ALTとつないだ遠隔授業やプログラミングの授業で専門家とつないだ遠隔学習を行うなど教科の学びを深めるもの、③不登校や病気療養中の子どもの学習支援や子どもの理解状況に応じて支援するものなど、個々の子どもの状況に応じて行われるもの、④感染症や災害時等非常時においても家庭と学校をつないで家庭学習を支援するものなど、大きく4種類に分類されます。
また授業形態には、録画した映像を見て授業を受ける「オンデマンド型」や、ライブ配信サービスを利用して決められた時間にリアルタイムで映像を配信する「ライブ配信型」、テレビ会議システム等を利用し、先生と子どもが双方向でやり取りしながら授業を行う「双方向型」などがあります。
3. 遠隔授業のメリット
遠隔授業を導入するメリットとして、主に次の4点が挙げられます。
1. 学習機会の提供
災害等の影響による休校などで登校できない場合でも授業を継続でき、外部の専門家から高度で専門的な指導を受けることができます。他校の子どもとの交流や外部講師とのやり取りによって多様な意見に触れることができ、子どもの学習意欲の向上やコミュニケーション力が養われる効果も期待できます。
2. 音声や動画の活用による学習効果の向上
例えば英語学習ではネイティブの発音に触れることは欠かせませんし、理科や社会などで立体的な映像を見ながら学ぶことなどでよりイメージしやすくなります。学びに音声や動画などを取り入れることで、学習効果の向上につながります。
3. 個別対応ができる
不登校や病気療養中などの理由で学校に来られない子どもへの補習などの個別対応を実現できます。また、使用するツールによっては子ども一人ひとりの理解度、習熟度や学習履歴に合わせた解説や問題の提供なども可能な場合もあります。
4. 授業の作業効率向上
アンケート集計や提出確認、採点など、これまで先生が手作業で行っていたことが自動でできるようになれば、その時間を子どもへの対応に充てることができます。
4. 遠隔授業のデメリット
通信環境や使用する機器、接続方法によってはシステムトラブルや音声、画像のとぎれなどによってスムーズに参加できず、授業の円滑な実施を妨げる場合があります。このような問題は、事前に接続テストを行うなど、入念な準備や対策をしておくことで解決することも可能です。
通信機器などの問題のほかに、家庭と学校をつないでの遠隔授業の場合、自宅ということもあり、どうしても対面授業での緊張感と比べて子どもたちの集中力がとぎれやすいという懸念もあります。
さらに、パソコンやタブレット等、端末の画面を長時間視聴し続けたり、イヤフォンやマイクを使ってのコミュニケーションに先生も子どもたちも疲れを感じる場合や、カメラ越しでは反応が分かりづらい場合もあります。
映像をじっと見続けるだけではなく、双方向のやり取りや問題への取り組み、質問ができる仕組みなど、遠隔授業でも飽きさせない工夫が大切だと考えられます。
5.『navima』を活用した遠隔授業で生み出せる効果
『navima』には家庭でのリモート授業をより効果的に行うための多様なサポート機能が搭載されています。
豊富なコンテンツの中から一人ひとりに合った問題を自動でだし分ける個別最適化学習が可能です。時間を置いて類題を出題するなど、習熟までサポートする仕組みと、子ども一人ひとりの進捗と理解度を先生が一目で把握できる機能でしっかり学びを支えていきます。
また、動画や音声の活用やゲーミフィケーション機能で学習意欲の継続を促進します。例えば算数・数学では、解説文だけでは理解できない子どもに向けておたすけ動画を用意し、個別学習を支援します。その他にも手書きの解答・メモ機能も搭載しているので、どこで間違えたかを振り返ることもできます。
先生が自作問題を配信し、子どもがその問題を受け取り端末上に提出することもできます。簡易採点や一括管理はもちろんのこと、子どもたちの回答を見てコメントしたり、先生と一対一でやり取りすることも可能です。教室では手を挙げて発言することが苦手な子どもも意見を伝えやすいという利点もあります。
ネットワーク環境を活用すればどこでも利用できるので、教室外のリモート学習に限らず、朝学習やいつもの授業に取り入れていただくことももちろん可能です。
今後の新しい学び方として重視される「アクティブラーニング」や地方と都市部の教育ギャップの解消など、ICT教育への活用はますます期待されると見られています。
対面での授業の価値にICTを活用するメリットを加えることで、多様な学びを実現することができ、それが未来を生きる子どもの可能性を広げることにつながります。
遠隔授業を強力にサポートする小中学生向けデジタル教材プラットフォーム『navima』についてもっと詳細が知りたい、気になった方はぜひお問い合わせください。
2024.06.07