コラム

銀行の人材育成にeラーニングは有効?
~事例もご紹介~

銀行や信用金庫などの金融機関では、人材育成にeラーニングを積極的に導入し、忙しい業務の合間を縫って、社員教育を実施し、成果を出しているところも多くあります。
eラーニングは、なぜ銀行の人材育成に有効活用されているのでしょうか。その理由とともに、銀行におけるeラーニングの活用事例をご紹介します。


■銀行の人材育成に活用されるeラーニング

近年、多くの銀行が人材育成にeラーニングを活用しています。銀行では、eラーニングでどのようなことを学んでいるのでしょうか。一般的によくあるテーマとして、下記の内容があります。

よくある銀行の教育テーマ

法務・財務・税務・外為、金融業務の基本、金融トレンド、金融マーケット、金融コンプライアンス、窓口担当者向け、営業店管理者向け、本部担当者向け、金融ビジネスモデル、金融テクノロジー、資格取得など

その他、一般ビジネステーマによる研修も取り入れているケースもあります。


■なぜ銀行の人材育成にeラーニングが有効なのか

多くの銀行の人材育成にeラーニングが導入されているということは、eラーニングが教育手法として有効と考えられている証といえます。では、どのような点で有効視されているのでしょうか。考えられる点を挙げてみました。

多忙な銀行業務の中でも学習しやすい

銀行員にとって、知識の習得は重要ですが、業務が多忙すぎて学習する時間が取りにくいことが大きな課題です。時間や場所を選ばず、隙間時間を活用して学習できるeラーニングは、学習形態として適しているといえます。

導入スピードが速い

eラーニングは導入がしやすく、学習開始までスピーディーに行えます。若手育成や人事異動時などに、財務、税務など金融の基本や応用知識に関する教育をできるだけ迅速に行い、実践ですぐに役立てたい場合に適しています。

研修講師などのリソース不足でも対応可能

金融業務に関する研修を実施したいけれど、リソースの余裕がないといったときに、eラーニングであれば、サービスの検討を行えば、コストを抑えながら学習効果を出すことが期待できます。

金融系の資格取得のための学習をさせたいときに有効

資格取得のためには、どうしても実務とは別途、試験勉強もする必要があります。スマートフォンなどで、隙間時間に手軽にいつでもどこでも学べるeラーニングは資格取得のための勉強にも向いています。

学習進捗をタイムリーに把握できる

eラーニングの中には、管理者向けに、学習者の学習進捗状況やテストの結果などを可視化できる管理システムが備わっているものもあります。学びは自主性を重視する一方で、タイムリーに状況を把握して適切な支援をすることで、学習成果につなげることができます。


■銀行の人材育成にeラーニングを用いた事例

eラーニングを導入して有効活用している銀行や信用金庫は数多く存在する中で、成功している事例を2つご紹介します。

若手行員への財務分析教育を実施した銀行の事例

ある銀行では、従来の研修では社員は理解するところまでしか到達しておらず、実務に行動として現れるほど、しっかりと定着していませんでした。そこで、若手行員25名に対して融資力の基礎となる財務分析の知識習得をさせる際、研修にeラーニングを導入しました。

【成果】
eラーニングを受講した行員からは、膨大な学習量だったが、やりきったことで自信がついたという声が挙がりました。また、これまでは試験が終わると知識が抜けてしまうことが多かったが、繰り返し問題を解く仕組みにより定着したという声が挙がりました。支店長からは「行員の行動が変わった」という声も挙がっており、ただ学んで終わりではなく、実務の行動につながった成果も見られました。

オリジナルドリルを活用した信用金庫の事例

ある信用金庫は、年に一度、eラーニングの財務関連の学習を希望者に提供しています。業務スキルに特化した階層別のオリジナルの問題のドリルを作成し、活用しています。お客様対応を行う上で必要な、キャッシュフロー分析など、実務で使える知識の定着を目指しました。

【成果】
管理者から進捗確認されていることを知っていた職員たちは「見られている」意識によって、学習を進める良いプレッシャーとなったようです。
結果、日常業務で顧客の決算書を預かる際に、一度持ち帰ることなくその場で財務分析の提案ができるようになった職員の声もありました。また分析結果を活用して、年々教育内容をアップデートしており、職員のレベルを高め続けています。


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2023.12.12

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