コープデリ生活協同組合連合会×TOPPAN
【事例対談】コープデリが明かす!
2年間に渡るビジョン策定プロジェクトの全貌
組織の将来を方向づける、重要な「ビジョン」。
「自社らしさ」を求めて、自走での策定を試みるも、「不安」や「難しさ」を感じる企業も多いのではないでしょうか。
日本最大の生協連合である『コープデリグループ』は、より良い未来のくらしをつくるため、1都7県にまたがる組合員(=生協会員)と働く仲間で2035年のグループの姿を描き、545万人が担い手となって実現を目指すビジョンを策定。
2022年6月から丸2年かけて、各生協・連合会・子会社からの31人の選抜ワーキングチームメンバーが主体となって推進したプロジェクトをTOPPANのブランドマーケティングチームが伴走支援。
コンサルとしてプロの知見を提供するだけではなく、隔週7時間に及ぶ検討会の継続開催やビジョン事務局との綿密な議論を通して、コープデリ様の悩みややりたいことに寄り沿った支援で、「『ともに』掲げるビジョン」の完成を全面サポート。
プロジェクト発足の背景や外部にサポートを求めた理由、コープデリ&TOPPANが『ONE TEAM』となって取り組んだ進行過程での軌跡を、両社担当者のリアルな声でお届けします。
◆スピーカー紹介

TOPPANのご支援内容

・プロジェクト設計/ワークショッププログラム開発/ワークショップファシリテーション/報告資料作成サポート
・役職員社員ビジョン検討ミーティング実施サポート/役職員社員アンケート設計、集計、分析
・組合員アンケート設計、集計、分析
・ビジョン案の経緯、背景、解説ムービー制作
・合意形成のための冊子制作
・ビジョン実行プログラム「4つの視点」開発サポート
・ビジョン浸透コミュニケーション(デザインシステム開発、ムービー制作、ブック制作、研修プログラム開発、ポスター、バナー広告デザイン等の制作)
◆プロジェクトの取り組み背景
―「ビジョン2035検討ワーキングチーム」について、プロジェクト発足の背景をお聞かせください。
宍倉氏:コープデリグループは、1都7県・6つの会員生協、9つの子会社からなるグループ組織です。2006年に、コープデリグループ全体の統一した理念「ともに はぐくむ くらしと未来」が策定され、その内容を踏まえた10年後のありたい姿を表現した「ビジョン2015」を初めて策定しました。ビジョンは10年ごとに更新します。
今回、「ビジョン2035」を、予定より1年早い2024年6月にスタートさせました。2020年からのコロナ禍によって事業経営、消費者・組合員のくらしは大きく変化しました。この環境の変化に対応することがスタートを早めた主な要因です。
―ビジョン策定の検討体制を教えてください。
宍倉氏:ビジョンは、「ビジョン2035検討ワーキングチーム」が検討した案を、会員生協の専務理事で構成する「ビジョン検討委員会」が審議して決定します。
今回、組合員と働く仲間が自分たちのビジョンとして主体的に全員参加型ですすめられるように、ワーキングチームを結成することとしました。メンバーには、約2年にわたり、2週に1度の頻度のワーキングチームの検討に参加していただきました。

―ワーキングチームのミッションとメンバー構成を教えてください。
宍倉氏:ミッションは、環境変化、組合員・役職員アンケート分析などを踏まえて討議し、「ビジョン検討委員会」へ提案することです。メンバーは、専任のチームリーダー、サブリーダーが2名、6つの生協より会員生協メンバーが15名、連合会・グループ会社メンバーが14名の、総勢31名です。メンバーは、会員生協のトップに推薦してもらいました。
また、2035年に向けたビジョンの伝道師となってグループを引っ張っていく人材ということで、30代・40代の方にお願いしました。

◆コンサル主導で仕切り直しになった前回の経験も生かす
―外部からの支援を必要とした経緯とTOPPANを選んだ理由をお聞かせください。
打越氏:プロジェクトの「第1フェーズ」基礎討議は自分たちで進められましたが、そこから新しいビジョンをつくるためにどう展開していけばいいか、試行錯誤していました。事務局の負担も大きく、検討プロセスの設計はやはりプロに頼ろうという話になりました。
2022年の夏に複数社にお声を掛けさせていただきましたが、第2フェーズが始まる9月から合流し、検討プロセスの提案から、ワーキングチームの議論のファシリテーションまで一貫してご担当していただけるということで、TOPPANさんにお願いしました。また、TOPPANさんとは、以前からコープデリグループの様々なお取引があり、コープデリについて深く理解してくださっていたことも依頼を決めたポイントでした。

宍倉氏:実は、「ビジョン2015」を策定したとき、最初からコンサル会社に入ってもらっていました。ただ、いざ始めてみると、すっかりコンサル主導になってしまい、進め方を仕切り直した経緯がありました。
私たちは、自分たちのビジョンを自分たちで考えたかったので、TOPPANさんのお話を伺い、我々の意思を尊重しながら伴走していただけると期待しました。
蓑島:もともとTOPPANは、グイグイ引っ張っていくというより、皆さんの中にあるものを引き出していく、うまくいくように支えていくということが得意です。
また、弊社内には、長年寄り添ってお支えしているコープデリ様の専属企画チームもあるので、社内の協力もいろいろと得られると思いました。ワーキングチームのメンバーには新潟や長野など遠方の方も多いので、その時間を一番大事にしつつ、皆さん自身で考えていただき、納得のいくビジョンをつくっていただく。そのお手伝いをさせていただきたいと考えました。
◆プロジェクトの進行過程
―ワーキングチーム検討会における、TOPPANの役割と印象をお聞かせください。
栢森氏:ビジョン検討会では、毎回、井口さんにワークショップの進行を担当いただきました。また、田幡さんには両者の通訳のように間に入っていただき、私たち事務局や参加者が理解しきれないところを説明してくださって、とても安心感がありましたね。それから、、、

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コープデリグループとは

2025.10.15