ECサイトの集客方法|具体的な手法と集客を伸ばすコツを解説
ECサイトへどのように集客をすればいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ECサイトの集客にはさまざまな手法があります。手法ごとに特徴や最適なターゲットが異なるため、目的に合わせて適切な方法を選択することが大切です。
そこで本記事では、オンラインとオフラインに分け、計10種類の集客方法の特徴や活用方法を解説します。集客を伸ばすコツも紹介しているため、ECサイトの売上を向上させたい方は参考にしてください。
ECサイトの集客方法【オンライン】
ECサイトのオンラインでの主な集客方法は次の通りです。
● SEO
● リスティング広告(検索連動型広告)
● ディスプレイ広告
● ショッピング広告
● SNS広告
● 動画広告
● アフィリエイト広告
● SNS運用
それぞれの特徴や活用方法を解説します。
SEO
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンで特定の語句を検索した際に自社ECが上位に表示されるようにし、サイトへの流入数を増やす手法です。上位に表示されるほどユーザーの目に止まりやすくなり、数多くのアクセスが望めます。
SEOの利点は、上位表示されればその後はランニングコストを抑えてサイトへの流入を確保できることです。そのため、数ある集客方法のなかでも費用対効果に優れています。
ただし、新規で制作したコンテンツが検索エンジンに評価されるまでには数カ月程度の期間を要するのが一般的で、成果が出るまでに時間がかかる点に注意が必要です。即効性のあるリスティング広告の運用と併せて実施することをおすすめします。
リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に表示されるテキスト型の広告です。ユーザーの検索キーワードに応じて表示されるため、コンバージョンに繋がりやすいキーワードに広告配信をすることで、購入意欲の高いユーザーに絞ってアプローチできます。自然検索結果より上部に表示させることも可能なため、アクセスアップにも大きな効果を発揮します。
また、広告配信にあたって画像や動画を用意する必要がないため、比較的クリエイティブ制作の手間がかからないという点もメリットです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトなどの広告枠に表示される広告です。バナーやテキスト、動画など、さまざまな形で広告を掲載できます。
自社商品の存在を知らない層にもアプローチできるのが利点です。明確なターゲットが決まっている場合は、年代や性別、居住地などの属性ごとに配信する内容を変えたり、特定の層にのみ情報を配信したりすることも可能です。
ディスプレイ広告はリスティング広告に比べ、クリック単価(1クリックあたりに発生する費用)が安い傾向にあります。
ショッピング広告
ショッピング広告は、ユーザーが検索したキーワードによって、画像付きで商品情報を表示できる広告です。リスティング広告より上部に表示でき、商品画像に加え、商品タイトルや価格、店舗名などの情報が表示されます。商品画像が集客の生命線となるECサイトにとって、相性の良い手法だといえるでしょう。
SNS広告
SNS広告とは、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNS上に表示する広告です。商品の口コミや評価、詳細な情報を調べるのにSNSを活用するユーザー層の集客に役立ちます。
投稿内に広告を同化させて表示するため、自然なアプローチが可能です。またSNS特有の情報拡散により、自社商品の認知拡大にも効果的です。
広告を掲載できる箇所はプラットフォームによって異なります。たとえば、Xの場合は、タイムラインや検索結果、各ユーザーのプロフィールなどが主な掲載スペースです。プラットフォームごとに細かな条件が異なるため、それぞれの違いを理解したうえで出稿計画を立てましょう。
SNS運用
SNSでは広告運用だけでなく、情報を発信することで集客につなげることも可能です。広告運用とは異なり、低予算で始められるのがメリットです。また、上述のとおりSNSは情報を拡散しやすい仕組みになっているため、自社ブランドや商品の情報を多くのユーザーにリーチできる可能性があります。
ただし、SNS運用は成果が現れるまでにある程度の時間が必要です。すぐにフォロワーが増えるようなケースは珍しいため、根気強く価値あるコンテンツを投稿し続けましょう。
運用の際は、インフルエンサーの起用やライブ配信機能も活用することで、様々な角度からユーザーにアプローチしましょう。
動画広告
動画広告とは、YouTubeやTikTokなどに広告動画を表示する手法です。視覚と聴覚の両面に情報を訴求するため、商品の理解促進に役立ち、購買意欲の向上に期待できます。
動画広告には、動画の冒頭や途中で現れるインストリーム広告や、バナー広告枠や記事コンテンツの合間に表示されるアウトストリーム広告などの種類があります。
テキスト形式の広告に比べ、コンテンツ制作に時間と手間がかかりやすい点に注意が必要です。制作の際には、映像や素材、台本など、分野ごとに担当者を決めておきましょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、自社の広告リンクを他者のWebサイトに掲載してもらう手法です。クリックや商品購入などの成果に応じて、広告を掲載してくれたWebサイトに報酬を支払います。成果報酬型の広告なので、広告掲載のみであれば費用はかかりません。
アフィリエイト広告を使用する際は、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に登録することで、幅広いサイト運営者に掲載を依頼できます。自社の広告を取り扱うWebサイトが増えれば、それだけ認知拡大にも効果を発揮します。
なお、アフィリエイト広告も薬機法の適用範囲に含まれます。化粧品や医薬品などを紹介してもらう場合は、虚偽や誇大表現にならないよう広告主としても対策が必要です。
また、アフィリエイト広告は、自社の意図と異なる形で告知されるリスクがあります。加えて、報酬が低すぎるとほとんど成果につながらない可能性がある点にも注意が必要です。
ECサイトの集客方法【オフライン】
オフラインにおけるECサイトの集客方法は次の通りです。
● ターゲティングDM
● インフォマーシャル
それぞれの特徴や活用方法を解説します。
ターゲティングDM
ターゲティングDMとは、チラシやカタログ、小冊子などを、特定のセグメントに向けて郵送する手法です。新規顧客や既存顧客だけでなく、離脱客の集客にも役立ちます。
ハガキや封書など形がある郵便物は実際に手にとってもらえるので、メルマガなどのオンラインでのアプローチに比べ見てもらえる確率が高まるのがメリットです。
ターゲティング精度を高めるには、既存の顧客データベースを整備することが重要です。ハウスリストに記載された住所へ無作為にDMを送るのではなく、確度や過去の行動傾向なども参照しながら、セグメントを絞り込みましょう。
インフォマーシャル
商品やサービスの情報をテレビで紹介する手法です。主に食品・健康食品・化粧品・家電などの宣伝に活用されています。幅広い層に短時間で一気にアプローチできるため新規顧客獲得に効果的です。
ユーザーからすると、単に画像や説明文を見て商品を選ぶ場合と異なり、実物を使った具体的な使い方を見ることで、商品の用法や使用イメージを理解できるため、購買意欲の向上につながります。
ただし、金額が高額になりがちなため、費用対効果をよく検討しましょう。
ECサイトの集客を増やすには?
ECサイトで効果的に集客するためには、各手法の特徴を理解することも重要ですが、より根本的な考え方や手法の扱い方を知っておくことが大切です。ここでは、そのポイントを2つに分けて解説します。
ターゲットに適した集客方法を選ぶ
ここまでにお伝えした集客方法は、手段ごとに適切なターゲットが異なります。
たとえば、ディスプレイ広告は自社商品の存在を知らない潜在層に、ショッピング広告はある程度自身のニーズや課題を認知している準顕在層や、すでに比較検討をしている顕在層に効果を発揮しやすい傾向があります。SNS広告の場合は、XやTikTokは10~20代の利用者が多く、Facebookは30代以上の利用者が多いなど、プラットフォームによっても傾向に違いがあります。
若い女性を集客したいならSNS(特にInstergram)、ネットを利用しない層を集客したいならインフォマーシャルなど、自社のメインターゲットを明確にしたうえで、適した集客方法やプラットフォームを選択することが重要です。
短期向けと長期向けの集客方法を併用する
ECサイトの集客手法には、短期的に効果が出る方法と長期的に効果が出る方法があります。短期向けと長期向けの手法を併用することで、継続的な収益と安定した集客基盤の構築につながります。
【短期的に効果が出る手法】
● 広告(リスティング広告/ディスプレイ広告/ショッピング広告/SNS広告/動画広告/アフィリエイト広告)
● インフォマーシャル
● ターゲティングDM
【長期的に効果が出る手法】
● SEO
● SNS運用
複数の手法を組み合わせると、それぞれの成果を比較できるため、よりパフォーマンスの高い領域に予算を集中できます。
ECサイトの集客のご相談はTOPPANへ!
ECサイトの集客方法には数多くの選択肢が存在しますが、自社の目的に合わせて最適なものを選び分けることが大切です。そのためにも、各手法の特徴や傾向を理解し、自社商品の強みやターゲットを織り交ぜながら最適解を見つけましょう。
TOPPANでは、ECサイトの運用支援サービスを提供しています。お客様の現在の運用体制に合わせて、柔軟に支援内容を提案させていただきます。集客はもちろん、戦略設計やシステム開発、UI/UXの改善などにも対応しており、一気通貫のサポートが強みです。
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2024.06.18