コラム

オフィスビル・マンションのエントランスデザイン|重要性と設計ポイント、おしゃれな事例を紹介

オフィスビルやマンションなど、来訪者が多い建物においては、エントランスのデザインが建物全体の印象に影響します。

そこで今回は、「オフィスビル・マンションのエントランスデザイン」について、その重要性と設計のポイントを詳しく解説します。

1900年創業TOPPANの内外装材を採用したおしゃれな事例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


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<目次>

■ 建築設計におけるエントランスデザインの役割と重要性
■ エントランスデザインの設計ポイント
■ トレンドを抑えたおしゃれなエントランスデザインの事例
■ TOPPANの高耐久でデザイン性に優れた「内外装不燃意匠材」
■ まとめ


■ 建築設計におけるエントランスデザインの役割と重要性

オフィスビルやマンションのエントランスは、建物の「玄関ホール・ポーチ・アプローチ」などの総称で、以下のような役割があります。

・入り口から受付やロビーに来訪者を引き込む
・建物の外部・内部を隔てる
・外気の流入を遮断して屋外との気温差を緩和する
・屋外のほこりや汚れを屋内に入れないようにブロックする
・出入り口にオートロックや防犯カメラを設置し、外部からの侵入者を防ぐ

エントランスはこれらの物理的な役割に加えて、建物利用者の心理的な「区切り」となり、そのデザインは建物全体やそこに入っている企業の第一印象を決めると言っても過言ではありません。

そのため、ビルのエントランスは、建物・企業のメインコンセプトやブランディングを視覚的に表現する重要なパーツと言えます。

■ エントランスデザインの設計ポイント

建物のエントランスを設計・デザインする際には、デザイン性・快適性に加えて、人の動線や法令への適合性にも配慮する必要があります。

デザインコンセプトを明確に

建物の第一印象を決めるエントランスは、デザインコンセプトを明確にすることが重要です。

コンセプトが曖昧であったり、たくさんの要素を詰め込みすぎたりすると、来訪者の印象に残りません。

人気のデザインコンセプトとしては、以下のようなものが挙げられます。

・ナチュラル(木材や植物を取り入れた自然・リラックスを想起させるデザイン)
・ゴージャス(非日常的で豪華かつシックなデザイン)
・シンプルモダン(余計な装飾を加えない清潔感のあるデザイン)
・和モダン・ジャパンディ(和の要素を加えながらもシンプルにまとめるデザイン)

来訪者の快適性に配慮

デザインなど視覚的な工夫に加えて、来訪者に居心地の良さを感じさせるための工夫も必要です。

窓の配置や天井高による開放感に加えて、適切な空調・換気設備を設置することも、空間の快適性に影響します。

近年は、SDGsなどの観点から環境に配慮し、自然素材を取り入れるデザインも人気です。

ただし、公共的な建物に無垢材や天然石などの自然素材を採用すると、防火規定やメンテナンスの観点から不具合が生じるケースも多いため、実際は木目柄・石目柄を模した仕上げ材を使用する事例が大半です。

「清潔感」がキーワード

建物の“顔”となるエントランスは、「清潔感」がデザインにおける重要なキーワードになります。

内装の色選びに加えて、メンテナンスや清掃をしやすい素材を採用することが重要です。

ただし、空間の公共性が高まるほど、こまめな点検や清掃が難しくなるため、できるだけ汚れやキズが目立ちにくく、メンテナンスフリーの材料を選ぶことをおすすめします。

視覚的な刺激は控えめに

エントランスを豪華なデザインに仕上げたいという場合、つい装飾的なアイテムを足したり、多数の色を取り入れたりしがちですが、視覚的な刺激が多すぎると、雑然とした印象になりやすいので注意が必要です。

また、インテリアで色の数が多いと、人間は視覚情報の過多によって疲れを感じやすく落ち着かない傾向があるため、内装デザインにおいてはメインカラーを2〜3色でまとめるのが原則とされています。

来訪者と社員・住民の動線を分けてゾーニングにこだわる

エントランスのレイアウトや動線を検討する際に、建物から出る人と入る人の通り道を分けることで、安全かつスムーズな移動が可能となります。

また、エントランスが打ち合わせスペースや受付を兼ねている場合は、その周辺を人が通らない配置計画にしましょう。

来訪者と建物にいる人の動線を離して居場所を分けると、互いが居心地の良い空間に仕上がります。

外装との統一性・バランスを考慮する

ガラス面を介して屋外(外装)と屋内(内装)の両方が視界に入る場合は、デザインの統一性とバランスを意識しましょう。

ビルやマンションのエントランスはガラスを多用した開放的なデザインが一般的です。

その場合、エントランスの内側と外側のデザイン性に統一感がないと、どこか垢抜けない印象になります。

オプションの空間を備える

最近、オフィスビルやマンションのエントランス付近に、打ち合わせスペースやカフェ、ライブラリー、キッズスペースを配置する計画が増えています。

これらは、建物利用者の満足度を上げることが目的ですが、重要なポイントは、建物利用者のニーズに沿った空間をプラスできるかという点です。

求められていない空間を設けても、あまり稼働せず、無駄な空間になってしまう可能性があります。

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建築基準法・消防法の「内装制限」に注意する

オフィスビルやマンションの内装デザインを検討する際に重要となるのが、建築基準法と消防法で定める「内装制限」です。

内装制限とは、不特定多数の人が利用する公共的な建物や、基準を上回る規模(階数・延べ床面積)の建物において、居室と通路の天井・壁などに防火材料※の使用を義務付けるルールで、火災時に建物利用者が安全かつ速やかに避難できるようにすることが目的です。(防火区画が設置されている範囲では内装制限の対象外になる場合もあります。)

※防火材料:建築基準法によって規定された性能(火災時において「燃焼しない・防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じない・避難上有害な煙又はガスを発生しない」)を満たす建築材料を指し、告示で定められているものか国土交通大臣の個別認定を受けたものが該当する。性能を維持できる時間の長さによって「不燃材料・準不燃材料・難燃材料」に分類される。

エントランスが、この内装制限の対象範囲になる場合、天井・壁の仕上げ材を選ぶ際にはデザイン性に加えて防火性能と国土交通大臣の認定有無についても確認する必要があります。

■ トレンドを押さえたおしゃれなエントランスデザインの事例

TOPPANは、長年培ってきた印刷テクノロジーを活かし、SDGs実現に向けた社会的課題の解決に取り組み、高耐久で環境に配慮した建築内外装材を開発製造しております。

その中には、内装制限などの防火規定をクリアできる不燃認定取得済みの製品もあり、ビル・マンションのエントランスデザインにご採用いただいている事例は少なくありません。

そこで、一部の事例を抜粋し、デザインのポイントを紹介します。

高級感と落ち着きを兼ね備えたホテルエントランス

こちらは、ホテルのエントランスに当社製品をご採用いただいた事例です。

床の石目柄と壁の木目柄を組み合わせ、シックで高級感のあるデザインに仕上げました。

中央の吹き抜け部分を囲むように木目ルーバーを採用し、落ち着いた雰囲気がありながらも軽やかで開放的な空間にした点もポイントです。

明るさと抜け感が魅力的なオフィスビルエントランス

こちらは、中庭に面したガラス張りによる「明るさと抜け感」が特徴的なオフィスエントランスの事例です。

全体はホワイトやライトグレーを基調としながらも、社名のロゴが映えるアクセントウォールや、天井のルーバーをプラスし、印象に残るデザインに仕上げました。

エントランス奥のロビーには、有機的な曲線が印象的な変形ベンチとスツールを配置し、開放的ながらも個人がそれぞれ自由な時間を過ごせるようにした点もポイントです。

照度を抑えたシックなオフィスビルのフロアエントランス

こちらは、フロアエントランスの事例で、照明の明るさを落とし、ダークブラウン・ダークグレーを組み合わせて、シックな印象に仕上げました。

床に光が落ちるダウンライトや、壁のリブパネルが、空間に個性をプラスしています。

屋外・室内の統一感にこだわったマンションエントランス

こちらは、マンションエントランスの事例で、自動ドアの正面に設置したダークブラウンの装飾ルーバーが印象的です。

建物のファサードにはダークブラウンのメタル調化粧パネル材を使用し、屋外(外装)と室内(内装)の統一感を意識しました。

間接照明の配置にこだわったオフィスビルエントランス

こちらはオフィスビルエントランスの改修事例で、ESGとSDGsをメインコンセプトとし、既存の大理石張りを残しつつ、メタルフレームをプラスしてモダンで洗練された印象に仕上げました。

全体はダークブラウンを基調とし、間接照明と組み合わせてシックながらも温かみのある空間にした点もポイントです。

間接照明部分には、和紙とセラミックタイルを組み合わせ、高級感を演出しました。

ナチュラルデザインを取り入れたオフィスビルエントランス

こちらも、オフィスビルエントランスの改修事例で、入口正面にそびえる太い柱には天井のステンレス板と緑をプラスし、印象的なアイキャッチとして生まれ変わらせました。

天井全体は、ウォールナット柄のスパンドレル、壁面は酸化鉄の風合いを再現したオキサイド柄のセラミックタイルを採用し、テクスチャーの差で都会的な空間を表現しています。

■ TOPPANの高耐久でデザイン性に優れた「内外装不燃意匠材」

TOPPANでは、内外装不燃アルミ意匠材「FORTINA」と、内外装不燃化粧パネル「LOVAL」を製造しており、コスト・性能・耐久性・耐候性の観点から木材の採用が難しい場所に多くご採用いただいております。

FORTINA(フォルティナ)

FORTINAは、高意匠・高性能で環境負荷の少ない※オレフィン系化粧シートとアルミニウムを組み合わせた内外装不燃アルミ意匠材です。
※塩ビ系材料と比較した場合、原材料調達段階+生産段階+流通段階+廃棄・リサイクル段階の二酸化炭素排出量を60%も抑制できる。(当社比)

最先端の印刷技術によって、自然素材が持つ風合いをリアルに表現した人気シリーズとして、多くの事例にご採用いただいています。

【FORTINAの特長】
・長年培った高度な印刷技術によってリアルな質感を再現(外装用は15種類以上の木目柄、内装用は45種類以上のメタル・木目柄・石目柄から選択可能)
・内外装で統一感のある仕上がりを実現可能
・外装用はSWOM※にて、15,000時間の耐候性試験をクリア(化粧シート表面のクラック・各層の密着低下・絵柄の退色を抑制)
・長期間、メンテナンスフリー(通常使用環境では30年以上の耐用年数)
・内装仕様・外装仕様のどちらも、国土交通大臣による不燃認定取得済み
・形状の多彩なラインナップによるトータルコーディネートが可能

※SWOM:Sunshine Weather-O-Meter(促進耐候性試験装置)を用いた性能試験で、屋外環境(紫外線・温度・湿度・雨)に対する劣化を評価できる

FORTINAのラインナップは以下の通りです。


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LOVAL(ローバル)

LOVALは、「デザイン・環境配慮・ 抗ウイルス&抗菌」と3つの性能を備えた内外装不燃化粧パネルです。

【LOVALの特長】
・48種類もの多彩な色柄ラインナップ
・スタンダードの長方形以外に矢羽形・五角形・三角形・風車形などの異形貼りを組み合わせ可能
・抗ウイルス・抗菌機能を搭載し、パネル表面に付着したウイルスや菌を減少させることが可能
・基材はケイ酸カルシウム板・ダイライト®・酸化マグネシウム板から選定可能
・同素材でタックシートも取り揃え、建具の面材や石膏ボードの直貼りも可能
・国土交通大臣による不燃(一部、準不燃)認定取得済み

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■ まとめ

オフィスビルやマンションのエントランスデザインは、建物の第一印象を決め、利用者の快適性や居心地にも影響します。

設計プランを検討する際には、デザイン性に加えて、人の動線や法令への適合性にも配慮しましょう。

建築基準法・消防法における内装制限の対象となる部分には、不燃材料として認定を受けた仕上げ材がおすすめです。

TOPPANでは、耐久性とデザイン性に富んだ不燃アルミ意匠材や不燃化粧パネルを製造しております。

「人に長く愛される建物」、「街のシンボルになる建築」の材料選定でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

2026.05.25

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