サービス・地方創生

『VoiceBiz® Remote』
ニッカウヰスキー株式会社様
北海道 余市蒸溜所見学ガイドツアー
での導入事例

世界中からファンが訪れる、ニッカウヰスキー 北海道 余市蒸溜所様。創業者・竹鶴政孝氏が理想の環境を求め、1934年に北海道余市に設立した蒸溜所です。余市特有の軟石を使った石造りの建物が立ち並ぶ、本場スコットランドを彷彿とさせる施設内では、創設当時から変わらぬ製法でウイスキーが造り続けられています。

1日10回開催される蒸溜所見学ガイドツアーでは、屋外の各施設を巡りながら、ガイドがウイスキーの製造方法や同社の歴史を詳しく案内しています。近年、海外からの来場者が急増し、かつてないほど多言語対応の重要性が高まるなか、2024年の本格導入から現在まで「VoiceBiz® Remote」が現場でどのように活用されているのか、お話を伺いました。


Q:導入前、多言語対応においてどのような課題がありましたか?

A:紙のマニュアル配布やアプリ利用の「心理的な壁」が大きな課題でした。
以前は英語・韓国語・中国語の紙マニュアルを配布していましたが、ツアー開始前に読み終えてしまう方が多く、案内中は日本語を聞き流すだけの「受動的な参加」になりがちでした。また、専用アプリによる音声案内を試みた時期もありましたが、「旅行中にわざわざアプリをダウンロードする手間」がお客様にとって大きなハードルとなり、十分に浸透しませんでした。

Q:VoiceBiz® Remoteを導入した「決め手」は何ですか?

A:多言語への「一斉配信」と、お客様が「ブラウザで即座に参加できる」手軽さです。 多国籍なゲストが同時に参加される当社のツアースタイルにおいて、複数言語でリアルタイムに情報を届けられる機能は不可欠でした。

加えて、アプリのインストールを介さずブラウザ上で完結する仕組みは、利用のハードルを下げる決定打になると感じました。1~2ヶ月の試験運用を経て、現場のオペレーションに無理なく組み込めると確信し、正式導入を決定しました。

『VoiceBiz® Remote』ニッカウヰスキー株式会社様  北海道 余市蒸溜所見学ガイドツアーでの導入事例|TOPPAN
ガイド中の様子

Q:現在の具体的な活用方法について教えてください。

A:ツアー中の案内では「定型文」機能をフル活用しています。
あらかじめ登録した文章をベースに運用しており、ガイドが手元のスマートフォンを操作して翻訳テキストを配信するスタイルがメインです。製造工程の解説はもちろん、「足元にご注意ください」といった細やかなアナウンスまで網羅することで、安全かつスムーズな進行を徹底しています。

『VoiceBiz® Remote』ニッカウヰスキー株式会社様  北海道 余市蒸溜所見学ガイドツアーでの導入事例|TOPPAN
【ガイド中の定型文機能について】(※上記画像はガイド側の操作画面です)
登録済みの文章をタップすると、ガイドの画面に該当文が表示されます。
同時に、参加者の端末にはその翻訳結果がテキストで配信されます。
ガイドが意図したタイミングで、あらかじめ用意した案内文を確実にお届けできるのが本機能の特長です。

一方で、ツアー後の質疑応答の時間では「逐次翻訳」機能を活用しています。お客さまからの質問をVoiceBiz® Remoteを通じてテキストで受け取り、ガイドが日本語で回答すると、その翻訳結果が即座に参加者へ届く仕組みです。

『VoiceBiz® Remote』ニッカウヰスキー株式会社様  北海道 余市蒸溜所見学ガイドツアーでの導入事例|TOPPAN

「確実な情報伝達」が必要なツアー中と、「自由な対話」を楽しむツアー後。この両面で、場面に応じた使い分けができる点が本サービスの大きな魅力です。

Q:現場ならではの運用ルールや工夫はありますか?

A:ツアーを「定型文だけで完結」できるよう、現場の声を即座に反映する体制を整えています。
同行スタッフから「この場面でこういうアナウンスが必要」という要望があれば、その都度定型文を追加・更新しています。ガイドが操作に迷う時間を最小限に抑え、お客さまへの案内に集中できる環境を作っています。

『VoiceBiz® Remote』ニッカウヰスキー株式会社様  北海道 余市蒸溜所見学ガイドツアーでの導入事例|TOPPAN
【定型文の登録操作について】(※上記画像は管理者向けの操作画面です)
Step1: 追加したい文章を日本語で入力します。
Step2: ボタン一つで、他言語へ自動翻訳されます。
Step3: 翻訳済みの定型文が一覧に反映・追加されます。

Q:導入後、お客様やスタッフにはどのような変化がありましたか?

A:お客様の「納得感」が高まり、スタッフの心理的な苦手意識も解消されました。
最も大きな変化は、お客さまが説明をリアルタイムで理解し、深くうなずきながら参加してくださるようになったことです。単に列についてくるだけだったツアーが、能動的に「一緒に体験するツアー」へと劇的に変わりました。

また、ガイドスタッフにとっても、「言葉が通じない」という不安が消えたことは大きな収穫です。翻訳をツールに任せることで、表情や声のトーンといった「おもてなし(ホスピタリティ)」そのものに注力できるようになりました。

『VoiceBiz® Remote』ニッカウヰスキー株式会社様  北海道 余市蒸溜所見学ガイドツアーでの導入事例|TOPPAN

Q:最後に、VoiceBiz® Remoteについて今後さらに期待することを教えてください。

A:現場の臨場感に寄り添った「音声認識の向上」を期待しています。1対多人数での案内という特性上、現在はゆっくりと明瞭に話す必要がありますが、屋外ツアーでは突発的な状況も発生します。どのような場面でも、より自然な発話で高い認識精度を保てるよう、さらなる進化を期待しています。


ありがとうございました。
TOPPANでは上記のような課題を受け、更なる機能向上を進めてまいります。
今回紹介したような外国人の受け入れに関して同じような課題をお持ちの方は、是非ともTOPPANへお気軽にお問い合わせください。

2026.04.23