コラム

子どもたちに求められる「考える力」
どうやって伸ばす?

これからの時代に子どもたちに求められる能力のひとつに「考える力」(=思考力)があります。これからは、学習したことをきちんと理解するだけでなく、理解した知識や技術を使って自分で考えて使いこなすことが求められます。では「考える力」とはどういう力で、どのように伸ばしていけばいいのか、ポイントをお伝えしていきます。


目次
1.「考える力」とは
2.「考える力」が身に付くとどうなれる?
3.「考える力」の伸ばし方
4.『navima』で伸ばす思考力

1.「考える力」とは

2020年度から施行された新学習指導要領では、めざす資質・能力として、「学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性」「実際の社会や生活で生きて働く知識および技能」に加えて「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力の育成」の3つを柱としています。ではその「思考力」、つまり考える力とはどのような力のことでしょうか。
その答えの一つとして「学んだ知識を組み合わせたり応用したりしながら主体的に考え、自らの判断で行動すること」といえます。社会に出ると、正解のない、だれも答えを知らない課題にぶつかることが多くなります。そんな中でも自分で考え、判断して行動できるように少しずつ「考える力」を伸ばしていくことが重視されているのです。子どもたちがこれからの社会を生き抜いていくために「考える力」を身に付けるには、学校と家庭で連携することが必須となっています。

2.「考える力」が身に付くとどうなれる?

主体的に考え、判断できるようになることは、単純に入試で求められる力が身に付くだけにとどまりません。例えば電車が遅延して予定していた時間に間に合わないなどの困った状況になっても、持っている情報や知識を集めて考え、最適な行動を決めることができます。
また、周りの意見に流されることなく自分で判断することができたり、逆に人の意見も柔軟に受け入れることができるようになったりします。そうやって相手や状況に合わせて最適だと思われる選択を柔軟に判断することは人間にしかできないスキルです。
Society5.0で提唱されるような社会では、今あるほとんどの仕事がAIに代替されることが予測されています。これからの社会でAIに代替されない人材になるためにも必要な力で、考える力は「生き抜いていく力」とも言い換えることができるでしょう。

3.「考える力」の伸ばし方

では、「考える力」はどのように伸ばしていくことができるのでしょうか。
まず第一に大切なのは「主体的に学ぶ姿勢」です。「なぜこうなるのだろう」「もしこうだったらどうだろう」と自ら問いを立て、興味を持って学ぶことで思考力は鍛えられていきます。そのためには「どうしてそう考えたの?」「どうすればいいと思う?」などの考えたくなるきっかけになるような声掛けや、学べる環境であることも重要になってきます。
また、人と会話をすることで楽しく気づきが得られたり、新しい発見や興味にもつながります。アクティブ・ラーニング、つまり能動的に学ぶことが重視されている理由はここにあります。
思考力を鍛える学びとして重要なのは正解することではなく、答えに至るまでのプロセスにあります。途中で口を挟んだり正解を教えたりすることなく、考える過程を大事に見守ることも大切です。もし考えた結果と違っていたり間違えていたとしても、自分の考えはどこまでは合っていたのか、どうすればよかったのかなどを、その場で振り返ることが非常に重要です。

4.『navima』で伸ばす思考力

『navima』には思考力を伸ばすために効果的な学びをサポートする機能が豊富に搭載されています。

理科・社会では探究学習を深めるコンテンツとして、先生から子ども達に「問いカード」を使って学ぶ内容について考えるきっかけを提供したり、「ファシリテーションシート」の声掛け例を参考にして子どもたちの自発的な気付きや対話を促すこともできます。
問いカードを「学びのポストカード」で使うことで、自分の考えを発信するだけでなく、クラスメイトの意見を取り入れてさらに考えを深めていくなど、思考力の広がりにも繋がります。

また、算数・数学では解説文だけでは理解できない子どもに向けて問題と紐づけた「おたすけ動画」を用意しています。「おたすけ動画」を見ながら自分で解き進めようと試行錯誤することがで、考えることが習慣付きます。手書き解答・メモ機能も搭載してあるため、答えに至るプロセスでどこまでは合っていてどこから間違えたのかを立ち戻って確認することができます。

他にも提出課題からみんなの答えを見ることができるのでクラスメイトがどんな回答をしたのか見て、自分では考えつかなかった答えに気づくきっかけになることも期待できます。


『navima』の特長である個別最適化を実現するデジタルドリル「マイドリル」、協働学習を促す探究コンテンツ「学び合いツール」、それを支える「授業管理ツール」。この3つが連動することで、子どもが主体的に考え、学びに向かう姿勢へ変わっていきます。小中学生向けデジタル教材プラットフォーム『navima』についてもっと詳細が知りたい、気になった方はぜひお問い合わせください。

2024.06.07

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