人気のウェビナーツール5選!
基本機能から比較ポイントまで解説
- TOPPAN CREATIVE編集部
ウェビナーとは、インターネット上で開催するセミナーや講演会などのこと。オンラインの研修やイベントの急増に伴ってビジネス分野で大きな注目を集めています。
ウェビナーの開催には、撮影した動画をオンライン上で発信し、参加者とコミュニケーションをとるための配信ツールを用意する必要があります。配信ツールの選択肢は多岐にわたるため、自社のニーズに合ったものを選定してください。
ここでは、配信ツールを選ぶ際のポイントと、おすすめの配信ツールをご紹介します。
この記事でわかること
1. Web会議ツールとは違う?ウェビナーツールの基本機能が分かる
2. 自社に合うウェビナーツールの比較・選定ポイントが分かる
3. 法人向け人気ウェビナーツール・システム5選
ウェビナーツールの基本機能
ウェビナーツールは、相互接続で動画配信を行う点ではWeb会議ツールと似ていますが、ウェビナー開催に特化した便利な機能が多く含まれています。
<ウェビナーツールの主な機能>
| 音声・ビデオ配信: 映像と音声をインターネット上に配信する
| 画面共有: スライドやデータなどを視聴者に表示しながら解説する
| 画面録画: ライブ放送を録画して保存、編集、再配信する
| チャット・コメント: 視聴者がテキストを入力してウェビナーに参加できる
| アンケート・投票: ウェビナー実施中に画面上で配布・回収・集計する
| 音声翻訳・字幕: 翻訳・字幕を作成し動画に重ねる
| 参加者管理・メール: 申込管理、連絡管理、接続状況管理を行う
| SNS連携: SNS上での告知や予約への誘導を行う
| 視聴者分析: 視聴数、履歴、時間、離脱率、アンケート結果などを集計する
| カスタマイズ機能: 画面のカラー、レイアウト、ロゴなどで独自色を出す
| アクセス制御: パスワード設定などのセキュリティ対策
自社に合うウェビナーツールの比較・選定ポイント
ここからは、ウェビナーツールを選定する際に、ポイントとなる視点を紹介しましょう。
ウェビナーツールを使用することのメリット
1. 時間や場所を問わず、ユーザーが会員登録することなく参加可能
2. 移動や会場にかかるコストが不要
3. 資料の詳細を画面共有できるため、わかりやすく進行できる
4. 営業(商品やサービスへの誘導)がしやすい
接続可能な人数が十分か
オンライン上で行うウェビナーにとって、通信の安定性は非常に重要な条件になります。
通常、同時にアクセスする数が多くなるほど通信の品質は下がる傾向にあります。
また、リアルタイムのライブ放送や、インタラクティブなコミュニケーションが発生する双方向のイベントの場合、録画配信より負荷がかかりやすくなります。
自社のウェビナーをどのような方法で行うのか、配信スタイルを明確にした上で、どの程度の視聴者数がふさわしいかを想定し、安定した品質で通信できる接続数を確保することが可能かを確認しておきましょう。
実装されている機能は目的にあうか
ウェビナーツールの機能は、ただ多ければよいというわけではありません。ウェビナー開催の目的に合った機能が、操作しやすく実装されていることが重要です。
たとえば、会社説明や商品説明が目的であれば、質問ができるチャット機能や、字幕などを入れてわかりやすく編集したものを配信できる機能が必要になるでしょう。
顧客の維持拡大を目的としたセミナーであれば、アンケート機能やメールでの視聴者管理が必要です。
ウェビナー開催はあくまでも手段にすぎません。何のために実施するのか目的を明確にして、実装すべき機能を見極めましょう。
サポートは充実しているか
ウェビナーには、配信中に映像や音声が途切れたり、つながらなかったりする通信トラブルがつきものです。こういったトラブルの際に対応を誤ると、参加者に対して致命的な悪印象を与えかねません。
また、ウェビナーツールはインターネット上で稼働するシステムのため、頻繁にバージョンアップが行われます。
「久しぶりに立ち上げたら機能や操作パネルのレイアウトが変わっていて、配信トラブルにつながった」という例も少なくありません。
急なトラブルを確実に解決する手段が、公式によるサポートを利用することです。ウェビナーツールを選定する際には、いざというときのサポート体制がどのようになっているかをよく確認しておきましょう。
参加者も使いやすいか
オンラインのイベントは、視聴者の参加しやすさもポイントです。
参加者に対し、アカウント登録やログインを要求するものだと、参加のハードルがさらに高くなってしまうかもしれません。
視聴するまでの手順ができるだけシンプルな、参加者にやさしいツールを選びましょう。
また、オンラインの動画視聴はPCだけではなく、スマートフォンやタブレットなどさまざまな端末から行われています。
ウェビナーツールがマルチデバイス対応になっているかも確認しておきましょう。
人気ウェビナーツール・システム5選
数多くのウェビナーツールの中から、ビジネス活用としておすすめのものを選定し、特徴や比較ポイントを整理しました。
自社のウェビナー開催のスタイルにあわせて検討してください。
※費用や導入事例について:
各ツールの説明の末尾の公式Webサイトへのリンク(外部サイト)からご確認ください。
Zoom ビデオウェビナー
Zoom ビデオウェビナーは、Web会議ツールとしてよく知られたZoomのウェビナーツールです。
Zoom独自の圧縮技術を使って通信量を抑え、安定した配信を行えるしくみが採用されているため、大規模なセミナーや双方向の配信を行うイベントでも安心です。
<接続上限数>
| インタラクティブ100人
| 視聴専用100~1万人(プランにより異なる)
| ストリーミング配信は最大5万人
<主な機能>
| バーチャル背景、スタジオ効果
| バックグラウンドノイズ抑制
| パネリストと視聴者の二元管理
| 挙手などのアクション
| チャット形式のQ&A(匿名可能)
| 録画配信
| ウェビナー後の自動アンケート
<対応デバイス>
| マルチ対応(PC、スマートフォン、タブレット)
<プロモーション>
| Facebook LiveやYouTubeなどSNS連携
| ライブストリーミング配信のウォーターマークのブランディング
<接続分析>
| CRM・MAツールとの連携
| 視聴者登録・管理、レポートなど
<サポート>
| コンサルティング、サポートあり
V-CUBEセミナー
V-CUBEセミナーは、サーバーを冗長化し、配信トラブルが発生しても配信継続が可能なクラウド型ウェビナーツールです。
PCへのソフトのインストールや専用アプリのダウンロードが不要で、最大2万6,000箇所まで同時接続ができ、大規模な配信でも安心です。
<接続上限数>
| 最大2万6,000箇所
<主な機能>
| ライブ配信、オンデマンド配信(録画配信)、追っかけ配信
| アンケート(ライブ、オンデマンド)
| チャット機能
| 資料の配布、ダウンロード
<対応デバイス>
| マルチ対応(PC、スマートフォン、タブレット)
<プロモーション>
| 会社やイベントロゴの挿入や背景の合成など、画面演出が可能
<接続分析>
| 視聴ログ測定
<サポート>
| 24時間365日サポート可
| 視聴環境の事前チェック
| 配信時トラブル対応など
Cocripo(コクリポ)
Cocripoは、ウェビナー初心者でも簡単に扱えるよう、ウェビナー開催に特化した専用ツールです。
国産のツールなので、日本語版の操作マニュアルやオンライン説明会などが充実しています。問い合わせ時にも直接質問や相談ができるなど、手厚いサポート体制も魅力です。
<接続上限数>
| 無料3人
| 有料100~300人(月間利用可能時間に上限あり。超過時は従量制)
<主な機能>
| 動画配信、録画、画面共有、PDF配信、チャット
| 参加者音声発言(同時1名)
| アンケート
<対応デバイス>
| マルチ対応(PC、スマートフォン、タブレット)
<プロモーション>
| 集客機能
<接続分析>
| 入退室履歴、チャット履歴、アンケートなどデータダウンロード
<サポート>
| 操作マニュアル
| 問い合わせ対応
| 質問・相談ウェビナー
Cisco Webex Events
Cisco Webex Eventsは、 ネットワーク関連のメーカーが開発したウェビナーツールで、通信の安定性に定評があります。
基本機能、分析機能、セキュリティと全体のバランスが優れているツールです。
認定プロデューサーが企画から支援し、イベント中はリアルタイムでリモートでのテクニカルサポートを受けることができます。
<接続上限数>
| 3,000人
| ストリーミング配信の場合4万人
<主な機能>
| 最大5画面表示(最大500人のパネリスト)
| イベント開始前に練習ができる仮想プライベートルーム
| ホワイトボード、スライドなどの共有
| 録画、見逃し視聴
| スレッド付きQ&A、チャット、投票
| フォローアップメッセージの自動送信
<対応デバイス>
| マルチ対応(PC、スマートフォン、タブレット)
<プロモーション>
| 個別テンプレートによるメール管理
| CRM、MAシステムとの連携
<接続分析>
| 出席コントロール、登録/参加情報、リードスコア、参加時間など
<サポート>
| 認定プロデューサー
| リアルタイムリモート支援など
LiveOn
LiveOnは、Web会議システムで培われた安定の品質で、インタラクティブな通信技術を用いた高品質なウェビナー配信を行えるツールです。
クラウド型とオンプレミス型が用意されており、自社にカスタマイズしたシステム構築・運用が可能となっています。
<接続上限数>
| ASP版150拠点(オプションのセミナーモードで無制限)
| イントラパック版 無制限(セミナーモードは標準仕様)
<主な機能>
| 資料共有、ホワイトボード
| 録音・録画、ストリーミング配信
| 遠隔操作、エコーキャンセラ、ノイズリダクション
| チャット、アンケート
<対応デバイス>
| マルチ対応(PC、スマートフォン、タブレット)
<プロモーション>
| 招待メール配信、スケジュール
| 接続分析
| ID追加登録、帯域管理
<サポート>
| コールセンター・サポートセンター呼び出し
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企業価値を大きく向上させるウェビナーの成功は、安定した配信機能と、高品質のコンテンツの両軸が鍵となります。
ウェビナーツールには、大人数の視聴にも耐え得る通信の安定性だけでなく、高品質なコンテンツを提供するための機能が数多く搭載されています。しかし、いくら高機能なシステムを組み込んでも、実際に開催するウェビナーコンテンツの品質が高くなければ訴求力は望めません。
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2022.03.09