コラム

ライブ配信プラットフォーム選びで
気をつけたい3つのポイント

  • TOPPAN株式会社
  • 情報コミュニケーション事業本部 情報メディア事業部

    クリエイティブ本部
  • 杉山 英治

ウェビナーなどのオンライン配信イベントを開催したいけれど、ノウハウがない、どの制作会社に発注すればいいのかも分からないといった方は多いのではないでしょうか?本コラムではそのような課題の解決方法をポイントを3つに絞って解説します!



この記事は以下のような課題を持った方向けの内容です
 ✓ ライブ配信を初めて実施する予定だが、プロがおすすめする配信プラットフォームを知りたい
 ✓ 無料のライブ配信プラットフォームではできない高品質な配信をしたい
 ✓ 各ライブ配信プラットフォームの特徴やメリット・デメリットの比較をしたい


みなさんどんな課題で悩んでいるの?

「コロナ以降、これまでリアルで実施していたイベントが開催できなくなり、オンラインでのライブ配信に切り替えたいが、どうしたら良いか?」という相談がとても増えていると感じています。さらに制作会社に撮影・配信を外注する段階では、「初めてのオンラインイベント開催だが、何をどう依頼するべきか悩ましい…」といった声もよく耳にします。このコラムでは、オンライン配信の依頼でまず押さえておきたいポイントについて、ご説明します。

早速ですが、ポイントは以下の3つです。
 ①実施会場について
 ②配信プラットフォームについて
 ③会場の通信環境について

担当者はイベントの企画や運営に気を取られがちで、この3点が意外と抜けがちなもの。ただ最初にこれらを押さえておかないと、途中段階で変更を迫られ予算オーバーなんてことにもなりかねません。発注のタイミングで内容をしっかり詰めておくことがなにより重要です。


①実施会場について

オンラインイベントは場所を選ばずに参加ができるのが、参加する側にとっての大きなメリット。ただ配信側は、リアルのイベントと同様にどのような会場を使うかを考えなければなりません。

会場のレンタル費削減のため、自社の会議室を利用するケースも珍しくないですが、そこで盲点となるのが“会場の環境音”。いざ収録を始めてみたら、隣室のドアの開閉音や上階の足音など、ふだんは気にならないノイズをマイクが拾ってしまうことも少なくありません。

そこで弊社にご依頼いただいた場合を例に解決策をご説明すると、自社会議室を使用される場合は、事前に現場の音響環境をしっかりと調査させていただき対策をいたします。また貸会議室・配信スタジオ・ホテル会場・音楽ホールなど、企画や演出の内容に沿った最適な会場をご手配することも可能です。


②配信プラットフォームについて

もうひとつイベント担当者の頭を悩ませるのが、“どの配信プラットフォームを選ぶか”です。安定した配信さえできればOKと考える方も少なくないかもしれませんが、その点もぜひご検討ください。オンライン配信の需要が高まってからというもの、さまざまな特徴を持ったサービスが登場しています。その中から自社に最適なプラットフォームを選ぶ場合、ポイントとなるのは以下の7点です。

 1.利用料金
 2.セキュリティ対策機能
 3.視聴者目線での使いやすさ
 4.配信実績と安定性
 5.同時視聴の制限数
 6.視聴ログの取得について
 7.付帯機能(参加者の管理・アンケート・チャットなど)

プラットフォームはシンプルなタイプから多機能なタイプまであり、できることとできないことがあるので、比較検討も意外と大変です。こちらも弊社にご依頼いただいた場合は、お客様の配信内容やご要望に合わせて最適なコーディネートをさせていただきます。


<ビジネス向けライブ配信プラットフォーム比較>

出典:Zoom Webinar

■Zoom
オンライン会議ツールとして知られるZoomには、使い慣れた機能はそのままで、配信用に拡張できる「Zoomウェビナー」や「Zoomイベント」といったプラットフォームがあります。
独自の圧縮技術で通信量を抑え、FISC準拠のセキュリティ対策もされており、安定した通信を実現しています。ストリーミング配信は最大5万人まで可能です。
チケット発券やCRMシステム・マーケティング自動化ツールとの統合機能もあります。

出典:Vimeo

■Vimeo
Vimeoは、動画をWeb上のさまざまな場所へ埋め込むことができ、SNSなどとの相性がよいツールです。
動画のカスタマイズ機能も充実しており、テンプレートやストック写真、動画、BGM向けの楽曲が利用でき、動画のトリミング、チャプターの追加、再生スピードのコントロールなどにも対応します。
最大3箇所から同時配信でき、ライブイベントの視聴数は無制限です。

出典:millvi

■millvi
国産サービスであるmillviは、動画プレイヤーの外見をカスタマイズでき、自社のサイトに調和したデザインのプレイヤーを簡単に作成できます。また、海外からのアクセスを制限することで、著作権のコントロールが容易に。さらに指定の稼働率を下回ると利用料金の一部を返還する品質保証制度(SLA)も採用しています。
動画の中にキャンペーンページへのリンクを設置する画像を挿入する機能があり、コンバージョン率の向上を図ることも可能。
また、フィーチャーフォン配信も可能で、スマートフォンを持たない世代へのアプローチも容易になります。

出典:ULIZA

■ULIZA
ULIZAは、日本国内で開発されたシステムで、ライブ配信のほか、ライブ配信中の追いかけ再生やシーク操作、見逃し配信、オンデマンド配信など、多様な再生機能が特徴です。配信前と配信終了後にそれぞれフィラー(フタ動画)を配信することもできます。
10万人規模のライブ配信にも対応する安定性があります。また視聴状況は、再生回数、視聴ユーザー数、滞在時間、タイトル別ランキング、OS別比較などのレポートを確認できます。


③会場の通信環境について

最後にして最大のポイントとなるのが、“会場の通信環境”です。先ほども配信の安定性の話をしましたが、やはり最優先事項はインターネットの通信環境がいかに安定しているか。そのためには他の用途で使用していない、ライブ配信専用の有線回線が設置されているのが理想的です。言い換えると、自社以外の会場を手配される場合は次のようなケースに該当しないかの確認が必要です。

 ・そもそも会場に通信環境はあるのか?
 ・通信環境はあるが、会場の事情で使用が制限されないか?
 ・また使えるのが無線Wi-Fiのみではないか?

ちなみにこの点に関しても、弊社にご依頼いただいただくと、専用回線完備の弊社撮影スタジオがご利用いただけます。また会議室など自社の会場を使われる場合も、事前に通信環境を調査の上で必要となれば、臨時の光回線工事の手配も可能です(※3週間以上の工期は必要です)。さらに回線工事が難しい場合や屋外での配信の場合は、無線映像伝送システム(TVU)による配信も対応させていただきます。


3つのポイント、いかがでしたか?

以上、「ライブ配信プラットフォーム選びで気をつけたい3つのポイント」をご紹介しました。

TOPPANでは、企画から撮影・ライブ配信までを経験豊富なプロフェッショナルが対応する、高品質な法人向けの「TOPPANオンラインイベント・ライブ配信サービス」をご提供しています。イベント企画や規模に合わせ適切なプランをご提案いたしますので、まずは以下のリンクからお気軽にお問い合わせくださいませ。




また、イベントの企画運営から配信当日までの手順リストが欲しいという方は、下記のコラム「オンラインイベント配信を成功に導く!企画で押さえたいチェックリスト30」もぜひご覧ください。

2022.05.24

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