LINEマーケティングの成功事例
~大手メーカーが成功した理由とは?
LINEを活用したSNSマーケティングの施策は、今、多くの企業で実施されています。そのような中、LINEビジネスコネクトというサービスを利用して、顧客一人一人とコミュニケーションを取ることに成功している企業もあります。今回は、大手トイレタリーメーカーの成功事例をもとに、LINEを活用したSNSマーケティングの方法の成功のポイントをご紹介します。
<目次>
1. LINE公式アカウントとは?
2. LINEマーケティングの具体的な活用方法
3. LINEマーケティング成功事例:大手トイレタリーメーカー
4. まとめ
1.LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントは、企業側のデータベースとLINEアカウントを連携させることで、通常のメッセージ配信のみの活用とは異なるコミュニケーションを取ることができるようになるサービスです。
具体的には、LINEと企業のCRMシステムを連携させることで、特定のユーザーに対して最適化されたメッセージの送信ができ、One to Oneのコミュニケーションが可能になります。またメッセージ配信の領域を超え、CRMツールとしての機能や業務ソリューションツールとしての利用もできるようになります。
このような機能を使いながら、ユーザーのLINEアプリに情報を配信することで、ブランド認知、購買促進、店舗送客へと繋げることが期待できます。
また、LINE公式アカウントを利用したマーケティングには、主に以下の3つのメリットがあります。
友だち登録されやすい
圧倒的なユーザー数を誇るLINEアプリは、他の独自アプリと比較して、ユーザーが数秒で友だち登録を完了できるため、登録時の離脱率を低く抑えることが可能です。
メッセージがすぐに開封される
LINEはメッセージ受信時にプッシュ通知や未読バッジが表示されるため、即時性の高い情報伝達が期待できます。LINEのアンケートによると、約8割のユーザーがその日のうちに、過半数が3〜6時間以内にメッセージを確認するという結果が出ています。
多様なマーケティング機能が活用できる
LINE公式アカウントには、企業や店舗の集客や販促に最適な機能が豊富に備わっています。例えば、リッチメニュー、画像や動画配信、ポイントカード、リサーチ機能などがあります。また、月額0円から利用可能なプランがあり、関連サービスや連携ツールを用いることで、集客力向上、予約機能、顧客管理(CRM)目的にも対応できます。
2.LINEマーケティングの具体的な活用方法
LINE公式アカウント運用
月額0円から運用可能なLINE公式アカウントでは、一斉配信や「セグメント配信」で新商品やイベント告知を行い来店・購入を促進します。トーク下部に固定されるリッチメニューでの情報集約や、ショップカード機能による来店促進も有効です。
LINE広告/プロモーションでの集客加速
認知拡大のためには、LINE広告やLINEプロモーションスタンプを活用し、ウェブサイトへのアクセス数や友だち数の向上を図り、集客力を高めることが可能です。
LINE公式アカウントでの顧客管理
友だちを「顧客」とした上で、顧客情報を管理することで、メッセージ内のURL閲覧回数をカウントしたり、興味関心に基づいた異なるメッセージを配信したりすることが可能です。
また、アカウント会員と非会員でリッチメニューを切り替えるなど、パーソナルアプローチを通じて顧客体験(CX)向上と売上を目指し、顧客満足度の向上と業務効率化を両立させます。
LINE公式アカウントのアプリ化
LINE公式アカウントの連携ツールを活用することで、アンケート機能や予約機能などをLINE内で利用できるようになり、エンゲージメント強化と販売/送客をさらに促進できます。資料請求後のリマインドメッセージ配信なども有効です。
以下のコラムでも、事例を交えながら具体的な活用方法をまとめております。
ぜひ、併せてご確認ください。
3.LINEマーケティング成功事例:大手トイレタリーメーカー

ここでは、LINE公式アカウントを活用し、キャンペーンを成功させた大手トイレタリーメーカーの事例をLINEマーケティングにおける成功事例の一つとしてご紹介します。
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LINEを活用することになった経緯
自社が持つ主要ブランドにおいてファン離れが起こっており、何らかの施策を打つ必要に迫られていました。しかし、メールはパーミッション獲得が必要であるため、母数が集まりにくく、以前実施した際に効果がイマイチだったこともあり、効果性に疑問がありました。
母集団に対してメールを一括で配信するというようなやり方ではなく、ターゲットとコミュニケーションを取り、情報を集めながらキャンペーンを実施する方法がないかと考えていた際に候補に挙がったのがLINE公式アカウントでした。
LINEであれば数10万人規模をターゲットにできるため、予算を投入すればするほどスケールすることができます。メールと比べて規模の制約が少ないことが評価され、LINEならファン獲得と購買促進をスピーディーにできるのではという考えから、LINE公式アカウントを活用したSNSマーケティングに取り組むことになりました。
パートナー企業の選定
パートナー企業として、結果的に、TOPPANのLINE公式アカウント連携プラットフォームが選定されました。ITベンダーはシナリオマーケティングができるなど機能は優れていたものの、シリアルナンバーやレシートで応募する機能がなく、TOPPANのソリューションを使えば、すぐにキャンペーンを実施できるという点が評価されました。また、TOPPANはWebキャンペーンに関する実績が豊富で、キャンペーン企画・運営全般に明るいことも選定理由になりました。
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キャンペーン実施にあたっての課題と解決策
キャンペーン実施にあたっては、アクションプランの策定、キャンペーン企画から制作、配信、プラットフォーム開発、レポーティング、PDCAまで業務は多岐に渡り、社内ではとても実施できないアクション量でした。
そこで、TOPPANに在籍する1,000人のスペシャリストの中から、本キャンペーンに最適な、「責任者1名+ディレクター1名+分析1名+配信運用1名+制作1名」の5名体制を作り、運営を委託することで、スムーズなキャンペーン運営を実現しました。
キャンペーンを成功させるためには、LINEというツールに詳しいことはもちろん、大前提となるマーケティングやキャンペーン展開に対する知見が必要とされます。TOPPANは、キャンペーン企画・運用はお家芸であり、多数の実績があることも決め手となったと言います。キャンペーン展開の最大の課題である体制構築は、外部パートナー企業から調達することでスピーディーに解決できました。
キャンペーンの結果
キャンペーンを開始した2017年後半は、スタンプ作りなどの、LINEビジネスアカウントでのファン獲得のための施策に予算と工数を使ったため、LINEによるメッセージ配信は数本程度でしたが、2018年春夏実施のキャンペーンから配信規模は10数本に増加させ、接触頻度を高めています。
従来型のキャンペーンと比較し、低コストでの運用を実現し、今後さらに改善を行いながらキャンペーンを推進していく予定です。
4.まとめ

このLINE公式アカウントを活用したSNSマーケティングの成功事例から分かることは、主に次の2つです。
1.最もスムーズにキャンペーンを実施できるパートナー企業を選択する
LINE公式アカウントの配信プラットフォームはさまざまあります。多機能なプラットフォームや比較的低コストなものまで様々です。 プラットフォーム選択時には、自社が実施しようとしているキャンペーンをよりスムーズに実施できるプラットフォームを選択するとキャンペーン成功の近道になるでしょう。 また、パートナー企業がマーケティングやキャンペーンに詳しい企業であるのも重要な選定基準になります。
2.体制構築が最大の課題。体制づくりはスペシャリストで固める。
いくら優れたプラットフォームを入れても、体制の構築ができていなければキャンペーンを実施できません。プラットフォームの機能も大事ですが、キャンペーン実施にあたって発生する大量の業務をどのように実施していくのか、その体制構築がキャンペーンの成否を左右します。
これら2つのポイントに対し、TOPPANはプラットフォームの提供から体制構築のサポートまでを一貫してご支援します。LINE公式アカウント連携プラットフォーム「キャンラボ for LINE」は、キャンペーンをスムーズに実施するための多彩な機能を搭載。さらに、数々のキャンペーンを手掛けてきた専門チームがお客様の「スペシャリスト」として伴走し、SNSマーケティングの成功へと導きます。LINEを活用したマーケティングをご検討の際は、ぜひ下記ページをご覧ください。
2025.09.30