アンケート調査は外注したほうがいい?
自社運用の課題や外注先選定のポイントを解説
コスト削減の点などで、アンケート調査を自社で実施している企業も多いのではないでしょうか?一方、アンケート調査を外注することで、アンケート調査のコストパフォーマンスが上がることや、信頼性の高いデータを基にした戦略的な意思決定が可能となるなど、ビジネスの成功につながるような効果が得られるかもしれません。
本コラムでは、アンケート調査について、自社運用する際の課題と外注する際のメリット、外注先を選定する際のポイントを分かりやすくご紹介します。
アンケート調査とは
アンケート調査とは、多くの人々から意見や情報を収集するための手法の一つです。主にマーケティングリサーチや戦略立案のために利用され、企業や組織が市場の動向や消費者の意見を把握するために実施します。
質問票を調査対象者に配布し、その回答を収集する形式をとり、紙媒体やオンラインフォーム、電話インタビューなど多様な手法が用いられます。回答者の匿名性を保つことで、より正確で率直な意見を得ることができます。
アンケート調査の活用例
アンケート調査は、顧客満足度の調査や商品開発など様々な場所で活用されています。
ここでは、主なアンケート調査の活用例を紹介します。
商品やサービスの顧客満足度調査
顧客からのフィードバックを収集することで、商品の品質やサービスの対応、価格設定などの要素について具体的な意見を得ることができます。
これにより、顧客のニーズを把握し、期待に応えるための戦略を立てることが可能となり、長期的な顧客関係の構築やブランドの信頼性向上につながります。
商品開発のための市場調査
新商品やサービスを開発するには、コンセプト段階でターゲット市場の意見を収集し、消費者の期待や要望を明確にする必要があります。このプロセスにより、企業は市場のギャップを見つけ出し、競争力のある商品を開発することが可能です。
また、既存商品の改良点を見つけるためにもアンケートは有効で、顧客の声を反映した改善を行うことで顧客満足度の向上につなげることもできます。
ブランドイメージ調査
消費者のブランドに対する感情や印象、競合他社との比較などを分析することで、マーケティング戦略を見直し、ブランド価値の強化 、弱点の改善などの対策をすることが可能です。
ブランドイメージ調査は、企業の成功に欠かせない調査といえるでしょう。
アンケートを自社運用する際の課題
ここでは、アンケートを自社で運用する場合の問題や課題を説明します。
社内リソースを確保する必要がある
アンケート調査の実施には、アンケートの作成から配信、データ収集、分析に至るまで、多くのステップが必要となります。しかし、通常の業務に加えて、これらのタスクをこなすことは、担当者にとって大きな負担となるため、社内リソースの確保はアンケート運用の大きなハードルとなることが多いのです。
自社の課題解決につながる設問設計ができていない
アンケート調査を自社運用する際、多くの企業が直面する課題の一つに、「自社の課題解決につながる設問設計ができていない」という点があります。
特に、前例踏襲が原因で過去のアンケート形式や設問内容をそのまま利用し、アンケート配布だけが目的となってしまうケースも少なくありません。このような状況では、実際のビジネス課題に直結する貴重なデータを収集することが難しくなります。
収集したアンケートの分析方法がわからない
また、「収集したアンケートの分析方法がわからない」という課題もあります。特に専門知識を持たない担当者にとって、データマイニングや回帰分析といった高度な分析手法を用いることはハードルが高いです。詳細なデータ分析を行わないことで、せっかく集めたデータが有効に活用されないことも多々あります。
データの分析に必要な対象者数を確保できない
自社でのアンケート調査の実施においては、データ分析に必要な対象者数を確保することができないという課題にも直面することが多いかと思います。信頼性を確保するためには一定のサンプル数が必要ですが、特にニッチな市場や特定のターゲット層を対象とする場合、十分な回答者を集めるのは容易ではありません。
アンケート調査を外注するメリットとは
続いて、アンケート調査を外注する主なメリットについてご紹介します。
調査全体のアウトソーシングも可能で社内リソースを削減できる
アンケート調査を自社で実施する場合、アンケートの設計、配布、回収、データ分析などの作業に時間と労力がかかります。しかし調査を外注することで、自社のリソースを抑え、他の業務に労力を充てることができます。
有効なデータを集めるための設問設計、分析をプロに頼ることが可能
アンケートの設問を設計するには、専門知識と経験が必要です。プロの調査会社は、豊富な経験と知見を活かして、質問の順序や形式、選択肢のバランスなど、細部にわたる設計を行いデータを収集します。また、専門のツールや、高度な分析技術により、集めたデータを適切に分析し、具体的なインサイトを引き出すことで、企業はより正確な市場理解や顧客ニーズの把握が可能となり、戦略的な意思決定に役立てることができます。
客観性がある
自社でアンケート調査を実施すると、バイアスがかかりやすく、結果の信頼性が損なわれる可能性があります。しかし、外部の専門会社に依頼することで客観的なデータを取得することが可能です。これにより、経営戦略やマーケティング活動において、より信頼性のあるデータを基にした意思決定が可能となります。
アンケート調査の外注先を選定する際のポイント
続いて、アンケート調査の外注先を選定するポイントについて解説します。
業界別の知見があり、実績が豊富か
アンケート調査の外注先を選定する際には、その企業が調査対象の業界に対して深い知見を持ち、豊富な実績を有しているかどうかが重要になります。業界特有の課題やトレンドを理解している外注先は、より的確な質問設計や分析を行うことも可能です。また、過去の実績が豊富な外注先は多様なケーススタディーを持っており、予期せぬトラブルにも迅速に対応できる可能性が高いです。
コスト面で自社運用と比較
自社運用と外注のコストを比較する際には、単純な金額だけでなく、時間や労力も考慮する必要があります。自社でアンケート調査を実施する場合、スタッフの稼働時間や専門知識の習得、調査ツールの導入費用などがかかります。
これに対して、外注した場合は、既に整ったシステムを使用できるため、効率的に調査を進めることができます。内部のリソースを抑えながら高品質なデータを得られるため、結果的にはコストパフォーマンスが高くなることが多いです。
調査だけでなく、分析と改善提案まで対応しているか
アンケート調査の外注先を選定する際には、単に調査を実施するだけでなく、その後の分析と改善提案まで対応しているかを確認することも重要です。企業の課題解決に直結するサポートまで求めるのであれば、具体的な改善提案までしてくれる外注先を選ぶのが良いでしょう。
データ管理のセキュリティ
アンケート調査の外注先を選定する際、データのセキュリティ管理は非常に重要なポイントです。個人情報の漏洩や外部からの不正アクセスに対する対策がしっかりと施されているかを確認しましょう。
また、過去に情報漏洩の事例が無いかを調査することも重要です。過去のトラブル履歴は信頼性の指標となりますので、外注先の実績や評判をしっかりとチェックすることが重要です。
まとめ
本コラムでは、アンケート調査の自社運用の課題や外注するメリット、外注先選定のポイントについてご紹介してきました。アンケート調査の外注先選定は、コスト面だけでなく、実績やサービス内容が充実していることも考慮することが重要なポイントとなります。本コラムがアンケート調査を外注する際のお役に立てば幸いです。
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2024.11.11