コラム

スーパーでのデジタルチラシの
活用法とは？
リアルタイム情報の活用で
顧客の購買意欲を高める

現在、多くのスーパーマーケットは、デジタルチラシを活用しています。スーパーにおいて、デジタルチラシを活用することは紙のチラシと比べて、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、スーパーがデジタルチラシを活用するメリットや活用術、販促事例をご紹介します。

■スーパーで活用されるデジタルチラシとは？紙のチラシとの違い

スーパーマーケットで活用されるデジタルチラシはどのようなものなのでしょうか。まずはデジタルチラシそのものの意味を確認しておきましょう。従来から使われている紙のチラシと比較しながらご紹介します。

●デジタルチラシとは

デジタルチラシとは、電子チラシとも呼ばれるもので、パソコンやスマートフォンなどのデジタル媒体で配信・閲覧するチラシのことを指します。
近年は、インターネットの普及に伴い、新聞発行部数の減少が進んでいますが、新聞への折り込みチラシの価値が下がったことが、デジタルチラシ普及の背景として挙げられます。

●紙のチラシとの違い

デジタルチラシは、紙のチラシとはさまざまな点で異なります。

・作り方の違い
デジタルチラシは紙のチラシをスキャンしてPDFファイル化したり、デジタルコンテンツをパソコン上で制作したりと、印刷工程等がある紙のチラシとは大きく作成方法が異なります。

・配信方法の違い
紙のチラシが新聞折り込みやポスト投函などが主流なのに対して、デジタルチラシはデジタルデータにてWEB上やアプリにてオンラインで配信します。

・閲覧媒体の違い
デジタルチラシは、紙のチラシと異なり、パソコンやスマートフォンでといったデジタルデバイスで手軽に閲覧できます。

・配信できるエリアの違い
紙チラシと異なり、デジタルチラシは、店舗商圏外に住む層にも広範囲に配信できます。

・効果測定の可否
紙のチラシは、閲覧されたかどうかを正確に知ることはできません。またチラシを持って来店した客数やチラシを見て問い合わせがあった件数など、効果測定は間接的にしか取得できません。その点、デジタルデータは、閲覧された件数を直接計測できますし、デジタルクーポン付きチラシであれば、デジタルクーポンを利用して買い物をしたユーザー数を正確に確認できます。

■スーパーがデジタルチラシを活用するメリットは？

スーパーマーケットを展開する事業者が、紙のチラシに加えてデジタルチラシを配信したり、紙のチラシの代わりにデジタルチラシを活用したりすることには、次のようなメリットが期待できます。

●幅広い層への配信による集客効果が見込める

デジタルチラシ配信サービス「Shufoo!」の調査によると、Shufoo!ユーザーのうち、約70％は新聞の非購読者であることがわかっています。この結果からデジタルチラシは、新聞折り込みチラシとは異なる幅広い層へ配信し、集客できることがわかります。

参照元： https://biz.shufoo.net/column/sales_customers/19581/

●リアルタイムで特売情報など即時情報が配信できる

デジタルチラシは、当日や時間を特定して情報発信したい特売情報などを手軽に配信できます。リアルタイム性が高いのが魅力です。

●集客コストが削減できる

デジタルチラシは、紙のチラシと比べて印刷費用や配布費用がかからないため、トータルでの集客コストが削減できます。

●配布の手間と時間が削減できる

デジタルチラシは紙のチラシと比べて即時オンラインで配信できるため、各家庭に配布するなどの手間と時間は不要です。

●自社サイトやSNSと連携できる

デジタルチラシは自社のWebサイトやアプリ、チラシ配信サービスを利用して配信するのが一般的です。オンラインコンテンツの一つとなり得るため、自社サイトやSNSへの誘導が容易であり、それぞれ柔軟に連携して集客できることが特徴です。

●どのくらい見られているのか効果測定が可能

効果測定が容易に行えます。デジタルチラシの閲覧数や閲覧滞在時間、クリック率などあらゆる数値データが取得できるため、分析し、改善につなげることができます。

■スーパーのデジタルチラシの活用術

スーパーのデジタルチラシは、ただ配信するだけでなく、さまざまな工夫によって有効活用することが可能です。

●クーポン配信

リアルタイムで配信可能なデジタルチラシにデジタルクーポンを付けて配信すると、消費者の購買意欲を引き出し、より集客と販促につながります。
これにより、チラシを見て実際に売上がどれだけ上がったかの効果測定も可能になります。また、副次的に自社サイトの他コンテンツへの誘導が効果的になる上、自社のSNSへ誘導することでアカウントのフォロワー数などを増やすことにもつながります。

●SNSのハッシュタグと連動

SNSでトレンドになっている情報がわかるハッシュタグをチラシに連動させる方法があります。

ハッシュタグとは、SNSの投稿内に記載される「#（ハッシュマーク）」をつけた言葉やフレーズのことを指します。投稿のテーマや内容を端的に表すため、投稿の多く集まるハッシュタグは世の中のトレンドなっていると考えられます。

そのハッシュタグとSNSを連動させてデジタルチラシを作成するTOPPANの「未来のチラシ」は、最新の消費者行動をもとにリアルタイムで効果的なデジタルチラシを作成し、配信できます。

未来のチラシでは、他に「動画チラシ」や、ユーザーの嗜好・ニーズに合わせてパーソナルな商品レコメンドができる「パーソナルDBチラシ」のサービスもあり、組み合わせて使用することで、デジタルチラシの高い効果が期待できます。

TOPPANのデジタルチラシ「未来のチラシ」サービス詳細はこちら

詳細を見る

■スーパーのデジタルチラシ販促事例

スーパーでは、具体的にどのようにデジタルチラシが活用されているのでしょうか。ここでは、3つのスーパーのデジタルチラシ販促事例をご紹介します。

●全国展開するスーパーマーケットの事例

各地に複数のスーパーマーケットを展開するある企業は、新聞折り込みチラシの効果が低迷していたため、デジタルチラシ配信サービスを利用することにしました。

サービスの利用により新聞を購読していない層への配信が可能になったほか、レシピなども合わせて掲載することにより、チラシのマンネリ化を防止し、集客数の向上を実現することができました。

また、各地域のニーズに合わせて商品をピックアップし、継続的に投稿することで来店率を高められました。

●地域に展開するスーパーの事例

ある地域で愛されるスーパーでは、デジタルチラシ配信サービスを利用し、デジタルチラシを配信しています。

あわせて、店舗にBeacon（ビーコン）を設置し、デジタルチラシを閲覧した人が、どのルートから来店したのかの情報取得を行いました。ビーコンとは、半径数十メートル範囲に信号を発信することができる発信機のことで、通りがかった人向けに商品情報などの配信や位置確認を行える仕組みです。

このデータ分析を行うことで、最適な集客プロセスを推測することが可能となり、販促活動を効率化できました。

●大手スーパーマーケットの事例

ある大手スーパーマーケットは、デジタルチラシをただの特売情報の配信ツールとしてではなく、低価格の定番商品の販売量を増やすために導入しました。

導入したのは、TOPPANの未来のチラシです。サービスの一つであるハッシュタグチラシを活用し、スーパーの店頭に並べられた商品を消費者が興味関心のある歳時トレンドに合わせてグループ化した上でテーマを設定。価格だけでなく、おすすめする理由や商品の差別化ポイントなどを掲載しました。
その結果、掲載した商品の売り上げを向上させることができました。