コラム

【e-platch導入事例】藤森工業株式会社

藤森工業株式会社は、
「ウェルネス」「環境ソリューション」「情報電子」「産業インフラ」
の4つの事業領域を展開しており、
横浜事業所は、環境ソリューションの拠点として稼働しています。

横浜事業所においては、配電盤内の温湿度の変化や、電流値の計測を実施するために、
e-Platchを導入いただきました。

今回は、藤森工業株式会社の星場様にe-Platchの導入後の感想などについてお話を伺いしました。


◎◎

藤森工業株式会社 横浜事業所 技術科 星場豊様
藤森工業株式会社 横浜事業所 技術科 星場豊様

―現在、横浜事業所において掲げられている課題がございましたら、教えて下さい。

星場様:
横浜事業所においては環境ソリューション事業として、容器包装を製造しています。
事業を行う上で会社としての課題になっているのは、
主に環境汚染対策に関連する
・Co2排出量の削減
・廃棄物の削減
・VOC(揮発性有機化合物)の排出抑制
です。

藤森工業 横浜事業所

それらの課題に対して取り組んでいる内容はございますでしょうか。

星場様:
前述の課題への対策の1つとして、予防保全活動を推進しています。

例えば、従来は予防保全を実施する為、
空調設備のブロワー電流値を月1回の頻度で点検表に記録し、
傾向管理を行っていましたが、様々な問題がありました。

・傾向管理するには月1回のデータしかなく、データ点数が少ない
・データ点数を増やすために点検頻度を上げるには作業負荷がかかる
・データ解析の為、エクセルへの落とし込みやグラフ化するのに時間がかかる
・ヒューマンエラー(記録抜け、誤記入)が発生する

等の課題が存在しており、作業負担を抑えつつ、
記録の頻度と精度の両方を上げる事が重要でした。

点検対象箇所の配電盤

e-Platchの採用に至った理由を教えて下さい。

星場様:
作業負担をかけることなく、記録の頻度と精度を上げるためには、
IoTやデジタル技術の活用が必須であると考えていました。

様々なIoTサービスがありますがe-Platchに関しては、
一定期間デモ機をお借りすることができたため、
通信が十分に安定していることや、
監視アプリも直感的な操作でデータの閾値を任意で設定可能であることが分かりました。

また、専用のアプリケーションには異常アラートする機能が備わっているため、
予防保全活動に活用することができると確認できました。

このような理由から、まずはブロワーの電流値と配電盤内の温湿度を傾向監視することで、
盤内に異常が起きていないか検知するところから改善を始めることを決めました。

配電盤内に設置しているマルチセンサー(左)とZETABOX(右)

e-Platch導入後の感想を教えて下さい。

星場様:
アプリケーションにマップからセンサー位置を表示する機能が実装されているため、
異常が有った際に何処の場所で異常があったかが分かりやすいです。
また、月1回巡回していた作業がなくなったというのはポジティブなポイントです。

今後の展望を教えて下さい。

星場様:
予防保全については取り組みを進めていますが、
今後は予知保全のためにも、
過去のデータからAIなどで異常を事前に予知する仕組みがあればと考えています。
現在導入した箇所以外にも、アナログメーターの見える化などは検討して行きたいです。

また、工場全体においては工程管理の業務改善、DXを積極的に進めていく予定です。


まとめ

今回は容器包装工場へのe-Platch導入事例についてご紹介しました。
e-Platchは工場、ビル、養殖施設、倉庫など様々な施設の環境データの収集を通し、
施設管理の効率的な運営をサポートします。

施設管理における課題をお持ちの方は是非TOPPANにご相談ください。

2024.07.18

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