コラム

工場設備の稼働監視・遠隔監視とは

工場の設備保全を実施する上で、
設備の稼働状況を確認する必要性が高まっています。
稼働状況を監視するためには、遠隔監視を実現する仕組みが必要です。
本コラムではこれらについて導入する方法や、導入効果について解説します。

◎◎


<目次>
■設備の稼働監視とは
■稼働監視の重要性
■遠隔監視とは
・遠隔監視とは
・遠隔監視のメリット
・遠隔監視の実現方法とサービスの導入にあたっての注意点
■稼働監視の導入ステップ
■設備の稼働状況の遠隔監視に最適なe-Platch
■まとめ


■設備の稼働監視とは

工場における様々な設備の稼働状況のデータ等を収集し、稼働状態を見える化することをいいます。
設備の稼働状況のほかにも、在庫の不足、従業員の見守りなどの実施により、
工場全体の状況の見える化が実現します。

稼働監視を導入すると、メンテナンスを実施するべき設備の判断が可能になったり、
設備の異常をより早く正確に知ることができるため、
 
工場全体の安全性や生産性の向上にもつながります。

従来は設備の稼働状況を担当者の感覚に依存した形で実施していたり、
担当者が実際に現場に行ったタイミングで異常がないか確認をすることで実現していました。

ただし、人手での稼働監視には限界があり、
人手不足対策や効率化を要求されている工場においては、
設備の稼働監視においても自動化の需要が高まっています。


■稼働監視の重要性

稼働監視は以下のような理由から非常に重要性が高いと言えます。

〇パフォーマンスの最適化
リアルタイムでシステムのパフォーマンスを監視することで、リソースの利用状況を把握して最適化するためのデータを収集できます。
これにより、システムの効率を向上させることが可能となります。

〇サービスの継続性
生産システムが常に稼働していることを確認することで、サービスの継続性を確保します。ダウンタイムを最小限に抑えて運用することができるようになります。

〇セキュリティの強化
異常なアクセスや動作を監視することで、セキュリティインシデントを早期に発見し、トラブルへの対策を講じることが可能になります。

これらの理由から稼働監視を行うメリットは非常に大きいです。

■遠隔監視とは

・遠隔監視とは

昨今の人手不足の影響や、生産性向上の視点から、
現在は設備の稼働状況の遠隔監視に対しての需要が高まっています。

センサーなどの機器と、収集したデータを表示するシステムを導入することにより、
担当者が現場に行くことなく遠隔監視を実現することが可能です。

・遠隔監視のメリット

遠隔監視による見える化を実現すると、
稼働率や稼働状況を高頻度で把握することが可能になり、
感覚的にチェックしていた設備の異常を数値の変化によって発見することが可能になります。

従来であれば予防措置として実施していた保全活動から、
稼働データを収集することにより異常を事前に検知し、
故障を予測する予知保全に繋げることもできるようになります。

◎◎

・遠隔監視の実現方法とサービスの導入にあたっての注意点

遠隔監視を実現するには、無線通信に対応しているセンサーなどの機器と、
センサーで収集したデータを表示するシステムの導入が必要です。

稼働状況の遠隔監視を実現するサービス・製品には様々なモノがありますが、
実現したい内容や運用方法、コストによって適切なサービスを選択する必要があります。


①どういったことを実現したいか

  具体的にどのデータを集める必要があるのかを明確にしましょう。
  サービスごとに収集可能なデータが異なりますので、
  解決したい課題に併せてサービスの選択を行う必要があります。


②導入を検討しているサービスが自社の設備に対応しているか

  古い設備をお持ちの場合は、導入予定のシステムが対応していなかったり、
  センサーの取り付けが難しいケースがありますので、
  導入を検討しているシステムがお客様の設備に導入可能かの確認を行う必要があります。


③セキュリティは万全か

  無線通信を使用するため、機器同士のセキュリティ体制が万全であるかの確認が必要です。
  運用をスタートするとセキュリティ対策も不可欠です。
  工場の設備、システムはサイバー攻撃の対象になりうるため、
  万全なセキュリティ体制の確立が必要になります。


④導入・運用にあたって発生するコスト

  新規でサービスを導入する場合は、
  ・機器の購入費
  ・システムの利用費
  等が発生します。
  これらにかかる費用が導入効果に見合っているのかの検証が必要です。

  セキュリティへの懸念から、
  クラウドを使用しないオンプレミス型のサービスを選択されるケースもあります。

  ただし、オンプレミスでの導入になると、
  データ収集後のグラフ化、異常検知の仕組みを自社で立ち上げる必要があることに加えて、
  物理的サーバーの確保が必要であるため、初期投資が莫大になってしまうケースも多いです。

  また、導入後の運用時においてもサーバーや機器のメンテナンス、
  不具合発生時の対応についても自社で対応する必要があり、
  これらの作業負荷についても負荷が重くなるケースが多くあります。

  初期費用や導入の負担を抑えるためには、
  セキュリティ対策が万全なクラウドサービスを選択することが望ましいです。


■稼働監視の導入ステップ

稼働監視は主に以下のような流れで導入します。

①目的と要件の定義
監視の目的の明確化と監視対象のシステムなどの要件を収集します。

②現状分析
現状のインフラの評価を行い、現在の監視体制と目標とのギャップを特定します。

③監視ツールの選定
監視ツールの機能などの比較を行い、自社の要件に最適なものを選定します。

④監視環境の構築・設定
選定した監視ツールにて、監視項目やしきい値など必要な設定を行います。

⑤運用と改善
監視システムを本番環境で運用開始し、必要に応じて設定等の改善をします。

■設備の稼働状況の遠隔監視に最適なe-Platch

e-Platchであれば、システムの導入にあたって課題となりがちな、
① 古い設備への導入が難しい
② 初期費用が重い
③ 導入にあたっての業務負荷が重い
④ セキュリティへの懸念

これらをすべて解決可能です。


①古い設備への導入が難しい
  e-Platchは基本的に「後付け設置」をコンセプトとしているため、
  古い設備の多くにそのまま取り付けることも可能です。


②初期費用が重い
  お客様の既存の設備を最大限活用させていただくことで、初期費用を抑えることが可能です。


③導入にあたっての業務負荷が重い
  簡単に設置が可能な機器で構成されているため、
  導入にあたっての作業負荷が軽いです。


④セキュリティへの懸念
  e-Platchはお客様に安心してご利用いただけるように、
  国際的なクラウドサービスのセキュリティ規格であるISO270017を取得しております。


お客さまの既存の設備を最大限活用させていただくことで、
機器の置き換えを防げるため、初期費用を抑えることが可能です。

また、専用のアプリケーションをご用意しておりますので、
誰でも、どこからでも簡単に設備の稼働状況を遠隔で監視することが可能です。


■まとめ

設備の稼働監視を実現するためには、
遠隔での監視を実現するシステムの導入が必須になりますが、
システムの導入にあっては様々な課題が存在しているため、
これらの課題を解決できるようなサービスの選択が必要になります。

TOPPANでは、システムの導入にあたってのご相談を承っておりますので、
お気軽にお問い合わせください。

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2024.10.23

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