アバター接客の活用事例8選!
働き方改革やテレワークの推進、省力化などさまざまな課題がある中で、アバターを用いて遠隔から接客する手法が注目されています。今回は、アバター接客の活用事例を8つご紹介します。実際の活用シーンの画像もあわせてご紹介している事例もありますので、ぜひ参考になされてください。
アバター接客とは?
アバター接客とは、接客する人間に代わって、イラストやキャラクターなどの「アバター」を用いて接客する手法です。
例えば、接客したい店舗や施設などの現地にディスプレイを設置し、画面に映し出されたアバターが訪れたお客さまに挨拶したり、情報提供による案内を行ったりします。人が遠隔から対応を行う方式や、AI(人工知能)が自動で行う方式、人とAIが状況に応じ切り替わるハイブリッド方式など、さまざまな種類があります。
近年は、多くの企業が人手不足による省人化や人件費削減の課題に直面しています。そのような中、アバター接客を用いれば、接客スキルを持った人がオンラインを通じて、遠隔地から操作することによって、少ない人員で稼働できます。また複数の施設を担当することも可能です。その結果、店舗配置人員の最適化につながり、アバター接客が課題解決の一助となることが期待されています。
さらにテレワークでも接客対応が可能であることから、働き方改革により多様な働き方が推進されている現状において、注目されています。
またアバター接客は話題性も高いため、集客効果も期待できます。さらに顧客へ新しい購買・サービス体験を提供できるというメリットもあります。
●アバター接客サービスの例
アバター接客サービスの一例として、TOPPANのアバター接客システム「NARiKiRU®(ナリキル)」をご紹介します。
NARiKiRU®は、付属キャラクターやオリジナルキャラクターの活用により、施設に適したアバター接客ができるシステムです。離れた場所から3Dアバターになりきることで、お客さまと双方向でリアルタイムかつ、有人ならではの会話をしながらの接客対応が可能です。大型ビジョンの場合は、基本的にはワンウェイとなりますが、アバターのインパクトは印象深く、話題性も抜群です。
実際、観光・工場・ショールームなどの施設ガイドのほか、店舗でのプロモーション(告知)やイベント活動にもご利用できます。
アバターは、TOPPANがご用意したオリジナルキャラクター「小石川彩」を活用したイベント利用(弊社受託)や、人型、動物などの付属キャラクターがご利用可能で、老若男女問わず楽しんでいただける企画立案が可能です。また、ご要望に応じてオリジナルキャラクターの開発も行います。
アバター接客事例8選
アバター接客は、多様な場面で利用されています。NARiKiRU®を活用したアバター接客の事例を8件ご紹介します。
1.観光都市のアバター観光実証ツアー/ガイドへのアバター活用
ある地方都市は、観光を目的とした誘客のために観光実証ツアーを企画しました。現地の観光資源である日本遺産の魅力を訴求するために、リアル参加と遠隔参加による観光ツアーを実施しました。ツアーガイドはアバターが務め、ライブ中継をしている施設を背景に館内ガイドをメインにクイズを出すなど双方向でのコミュニケーションを図りました。リアル参加者は貸与タブレット端末を持っての観光、自宅からの遠隔参加者のどちらにも、リアルな臨場感を持って施設の魅力を伝えました。
2.自動運転車両の取り組み説明へのアバター活用
ある地方都市は、数年後の大規模イベント開催に向けた取り組みの中で、会場までのアクセスや会場内における自動運転車両の運行計画を立てています。
その自動運転実証が行われた際、参加各社の取り組み内容紹介を自動運転車両内で実施するため、未来感の演出も兼ねアバターを活用しました。
3.滋賀県東近江市様の周辺情報の観光ガイドへのアバター活用
滋賀県東近江市は、オンライン技術を活用して観光需要や消費意欲を創出し、来訪意欲を増進させるために行った「東近江エリア滞在型観光モデル実証事業」において、神社仏閣を巡る旅のリアルツアーを実施しました。その際に、周辺地域情報の遠隔ガイドにアバター接客を活用しました。(ツアー造成/バリューオン株式会社様)
東京⇔東近江市の遠隔ガイドは、「太郎坊さん」の愛称で知られ、勝利と幸福を授ける神様として、1400年前から信仰される神社である太郎坊宮(阿賀神社)内に設置されました。アバターは、訪れた人々に、太郎坊宮についての情報や周辺情報の案内を行いました。
4.スーパーマーケットのキャンペーン盛り上げ役へのアバター活用
食品メーカーの注力商品のキャンペーン
あるスーパーマーケットは、食品メーカーの注力商品のキャンペーンを店内で実施しました。同スーパーのオリジナルキャラクターのアバターがクイズを出したり、ジャンケン大会を開催したりして、注力商品の陳列コーナーに多くのお客さまを集めました。
5. 東日本旅客鉄道株式会社様 食品物産展におけるガイドへのアバター活用
東日本旅客鉄道株式会社様(JR東日本)は、鉄道開業150年イベントの一環として、上野駅内広場で「超駅博 上野」五感体験型 新潟産直市イベントとして食品物産展を開催しました。3面モニターを設置し、お客さまに知りたいコンテンツを選択していただくことで、アバターがそのコンテンツを説明する方式をとりました。
県特産品を扱う街を「発酵・醸造のまち」として酒蔵やみそ蔵を紹介したり、特別観光列車の車内や食事、風景についてガイドしたりして盛り上げました。
6.大手企業の中間決算報告会におけるアバター活用
ある大手企業では、中間決算報告会の際にアバターの役員が説明動画に出演して
報告を行いました。動画では実写の役員とアバターが入れ替わる演出が加えられ展開されました。
※TOPPANが提供する短時間自動生成アバター「メタクローン™アバター」を使用
7. NHK前橋局様 番組内コンテンツへのアバター活用
NHK前橋局様では、ぐんまスペシャル「デジタル時代到来 どうなる?群馬の未来」という番組に出演している原口雅臣アナウンサーのアバターを制作し、エンディング映像に使用されました。アバターの動きはあらかじめ決められたシナリオに添って演出したもので、リアルな動きに注目が集まりました。
※TOPPANが提供する短時間自動生成アバター「メタクローン™アバター」を使用
8.観光団体の観光案内へのアバター活用
ある観光団体は、コロナ禍における観光客の受入環境整備の取り組みとして、デジタルを活用した非対面・非接触のリモート案内システムを導入しました。
リモートの特性を活かした複数箇所での効率的な案内を実現し、生産性向上と利用者の利便性向上を図ることを目指しました。
まとめ
アバター接客は、コロナ禍で大きく注目を集めた後、さらに便利に各所で活用されています。今回、ご紹介したさまざまな事例も多様な用途や場所で活用されています。今後もさらに活用の可能性は広がっていくでしょう。
NARiKiRU®は、遠隔地からアバターを簡単に操作することで有人対応が可能なシステムです。アバターの操作は「とにかく簡単に動かしたい」から「こだわって動かしたい」まで目的に応じて選んでご利用いただけます。
ご利用者様は、さまざまな情報を提供できますし、お客さまにとって必要な情報発信を遠隔から臨機応変に有人対応できるのが特徴です。
詳細は、サービス紹介ページをご覧いただくとともに、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2023.09.25