紅葉狩りレクレーション完全ガイド!
高齢者向け室内・屋外アイデア
秋といえば紅葉の季節。鮮やかな景色を楽しむ「紅葉狩りレクリエーション」は、高齢者施設でも人気の行事です。自然を感じることで季節の移ろいを実感でき、心身のリフレッシュやコミュニケーション促進にもつながります。
この記事では、紅葉狩りレクリエーションの意味や目的をはじめ、室内・屋外それぞれで楽しめるアイデアや注意点を紹介します。介護現場で無理なく実施できる工夫や、企画負担を減らすサービスも解説するので、秋の行事計画にぜひ参考にしてください。
■秋の行事「紅葉狩り」とは?その意味と歴史的背景
■ 多様な紅葉狩りの楽しみ方
■高齢者施設で紅葉狩りレクリエーションを行う目的
■室内でできる!高齢者向け紅葉レクリエーションの具体例
1| 制作活動を通じた季節の表現
2|塗り絵による脳の活性化
3|音楽や体操による身体的な活動
■屋外で実施!デイサービスでの紅葉狩りレクの注意点
1|外出先の選定における配慮事項
2|当日の実施に関する確認事項
■紅葉レクの企画負担を軽減!介護DXサービス「WAN-かいご」の活用
■まとめ
■秋の行事「紅葉狩り」とは?その意味と歴史的背景
紅葉狩りとは、落葉樹の葉が美しく色付いた様子を眺めて楽しむことを指します。「狩り」という言葉は元々、鹿や猪などの野生動物を狩猟する意味で使われていました。しかし時代とともに意味が広がり、きのこ狩りや果物狩りのように「採集する」、さらには紅葉狩りやホタル狩りのように「季節の恵みを鑑賞する」という意味でも使われるようになったのです。
平安時代の貴族たちは、野山を歩くことを品のない行為と考えていたため、「野山に分け入って季節の恵みを鑑賞する行為」を「狩り」に見立てることで、そのイメージを払拭しました。また、美しく色付いた枝葉を家に持ち帰る習慣があったことから、「採集する」という意味で紅葉狩りと呼ばれるようになったという説もあります。
紅葉を鑑賞する風習は奈良時代から平安時代にかけて貴族の遊びとして広まり、江戸時代には庶民の間でも楽しまれるようになりました。
■ 多様な紅葉狩りの楽しみ方
紅葉狩りには、さまざまな楽しみ方があります。野山や自然公園、渓谷、寺社などに出かけて色とりどりの紅葉を眺める定番の方法は、多くの方に親しまれている鑑賞スタイルです。
山々が色付いた姿を間近で見られるハイキングやピクニックも人気で、遊歩道が整備された名所やロープウェイが利用できる場所なら、体力に自信のない方でも散策を楽しめます。きのこや栗、さつまいもなど秋の味覚を使ったお弁当を持参すれば、自然との触れ合いがより充実したものになるでしょう。
美しい景色を写真に収めたり絵に描いたりするのも楽しみ方の一つで、スマートフォンでなら気軽に撮影できます。温泉宿の露天風呂から野山の風景を眺めたり、雰囲気のよいカフェでゆったりと紅葉を楽しんだりと、自分に合ったスタイルで秋の風情を満喫できます。
■高齢者施設で紅葉狩りレクリエーションを行う目的
介護施設で紅葉狩りにちなんだレクリエーションを行う目的は、まず利用者に季節の移り変わりを実感してもらうことにあります。日常生活の中で季節感を感じる機会が少ない高齢者にとって、紅葉をテーマにした活動は秋の訪れを認識する大切なきっかけとなります。色とりどりの紅葉に触れることで、利用者の心に豊かさを取り戻す効果も期待できるでしょう。
美しい紅葉の色彩を楽しむことは、ストレス解消やリフレッシュにもつながります。さらに、塗り絵や制作活動などのレクリエーションを通じて、色や形を考えたり手指を動かしたりすることで、脳を活性化させる効果も得られます。
このように紅葉狩りレクは、利用者の心身両面の健康維持に役立つ活動といえます。
■室内でできる!高齢者向け紅葉レクリエーションの具体例
外出が難しく紅葉狩りに出かけられない利用者が多い場合でも、室内でできるレクリエーションで秋の風情を十分に楽しめます。押し葉や折り紙を使った制作活動、紅葉をモチーフにした塗り絵、秋の歌を取り入れた音楽レクなど、施設内で実施できる多彩なアイデアがあります。
準備の手間が少なく簡単に始められる活動から、利用者の創造性を引き出す制作活動まで、それぞれの施設や利用者の状態に合わせて選択できるでしょう。
1| 制作活動を通じた季節の表現
押し葉は、美しく色付いた落ち葉を紙で挟んで乾燥させたもので、しおりやメッセージカードに加工すれば長期間楽しめます。
【準備】
落ち葉、キッチンペーパー、新聞紙、重しになるもの(厚めの本、新聞紙の束など)
【手順】
1. 押し葉にしたい葉を選んで水洗いし、水気をふく
2. 新聞紙の上にキッチンペーパーを敷き、落ち葉をのせる
3. 落ち葉の上にキッチンペーパーをかぶせ、その上に新聞紙をのせる
4. キッチンペーパーと新聞紙で挟んだ葉の上に重しをのせ、数日間乾燥させる
5. 十分に乾いたら、キッチンペーパーの間から取り出す
画用紙にのせてラミネート加工すると、オリジナルのしおりが完成します。折り紙を使ったもみじの壁飾りやモビール作りも、施設内を秋らしく装飾できるおすすめの制作レクです。
利用者とスタッフが一緒に作れば、壁面で紅葉狩り気分を味わえるでしょう。
2|塗り絵による脳の活性化
紅葉をモチーフにした塗り絵は、準備が少なく手軽に始められるレクリエーションです。どのような色にするかを考えたり、線からはみ出ないように丁寧に塗ったりする作業は、頭の体操や手指の訓練になると言われています。紅葉の赤や黄色、オレンジといった温かい色味には心を落ち着かせる効果もあるため、見ているだけでも癒しを感じられるでしょう。
図案はインターネットで探すのがおすすめで、無料でダウンロードや印刷ができるサイトも増えています。選ぶ際は、線が太くはっきりしているか、利用者に適した難易度かなどに配慮しましょう。適切な図案を選ぶことで、さまざまな能力レベルの利用者に楽しんでもらえます。
3|音楽や体操による身体的な活動
「紅葉(もみじ)」や「ちいさい秋みつけた」など、秋の歌を使った音楽レクで季節を感じてもらうのも効果的です。ただ歌うのではなく、簡単な振り付けを取り入れると体操も一緒にできます。童謡「もみじ」に合わせて行う体操なら、定期的に実施している体操に季節の要素を加えることで、より楽しみながら秋の訪れを実感できるでしょう。
大きく口を開けて歌うことは、口腔機能の訓練にもつながります。音楽レクで何曲か続けて歌う場合は、歌の曲調やテンポ、難易度を考慮しながら順番を工夫してみてください。
なじみのある童謡から始め、リズミカルな曲で盛り上げ、最後はゆったりとしたテンポで落ち着かせる流れがおすすめです。
■屋外で実施!デイサービスでの紅葉狩りレクの注意点
職員の数が十分に確保でき、利用者が外出できる状況にある場合は、施設を出て紅葉狩りに出かけることができます。外出して紅葉狩りに行くことは、リフレッシュ効果や有酸素運動の促進、ストレスの発散につながり、利用者にとって「楽しみ」の機会を作る貴重な体験です。
しかし屋外での実施には、安全面や利用者の状態に応じた配慮が欠かせません。場所選びから当日の実施まで、適切な準備と確認を行うことが大切です。
1|外出先の選定における配慮事項
施設で紅葉狩りに行く際は、場所選びが重要なポイントになります。徒歩の場合は施設が見えるくらいまでの距離、バス移動の場合でも30分程度のあまり遠くない距離を選ぶことで、利用者の負担を軽減できるでしょう。車いすの方でも移動しやすいバリアフリー環境が整った場所を選ぶことも大切です。
安全面では、トイレが設置されている場所を選ぶことが必須となります。山中や崖などの危険な場所は避け、遠くからでも紅葉がよく見える場所を選定しましょう。
これらの条件を満たす場所を事前にしっかりと下見しておくことで、当日スムーズで安全な紅葉狩りレクを実施できます。
2|当日の実施に関する確認事項
紅葉狩りに出かける際は、まず当日の気候に注意しましょう。あまりに寒すぎる日、風の強い日、悪天候の場合は別日に延期するなどの判断を行うことも大切です。利用者の安全を最優先に考え、無理のない実施を心がける必要があります。
利用者本人のコンディションチェックも重要なポイントです。あまり体調の良くない利用者には、無理に外出を促さず、屋内でできる紅葉狩りレクを案内しましょう。同行する介護士・看護師の確保も欠かせない要素であり、十分な人数が確保できない日は外出を控える判断が求められます。安全な外出レクの実施には、スタッフの適切な人員配置が不可欠といえるでしょう。
■紅葉レクの企画負担を軽減!介護DXサービス「WAN-かいご」の活用
介護現場では、利用者ひとりひとりに適切なレクリエーションがわからない、準備が大変、ネタ切れやマンネリ化で利用者が飽きてしまう、毎日のレク企画に時間がかかるといった悩みを抱える職員も多いのではないでしょうか。こうした課題を解決するのが、介護DXサービス「WAN-かいご」です。
「WAN-かいご」は、700種以上の豊富なレクコンテンツを提供しており、「体を動かす」「頭を使う」「みんなで楽しい」などのカテゴリーから目的や条件別に検索できます。
たとえば、麻痺がある利用者に対応したレクや、機能改善・QOL/ADL維持向上など目的別の検索も可能です。利用者の状態に合わせて適切なレクを提案できるため、質の高いレク実施につながるでしょう。
詳細な説明と必要な準備、レクの目的や効果が丁寧に記載されているため、レクに不慣れなスタッフでも実施しやすく、毎日のリサーチや準備の時間を短縮し、心理的負荷も軽減できます。
■まとめ
紅葉狩りレクリエーションは、季節の移り変わりを実感し、色とりどりの紅葉を通じて心の豊かさを取り戻す大切な活動です。室内での制作活動や塗り絵、音楽レクから、屋外での紅葉狩りまで、利用者の状態に合わせた多様な方法で実施できます。安全面に配慮しながら季節を感じるレクを提供することで、利用者のQOL向上に寄与するでしょう。介護DXサービス「WAN-かいご」などのツールも活用し、質の高いレク実施と業務効率化を目指しましょう。
2025.11.21