企業のeラーニング導入・活用における
課題とは?
~対応策もご紹介~
近年、様々な規模や業種の企業が社員教育・人材育成の目的で、社員研修の一環といった形でeラーニングを導入・活用しています。しかし、実際の導入・活用のシーンでは、さまざまな課題も生まれています。今回は、よくある課題とともに、対応策もご紹介します。また、その中の一つである教育効果にまつわる課題の解決につながるeラーニングもご紹介します。
■eラーニング導入企業のよくある課題
eラーニングを導入している企業が抱えていることの多い、主な課題を見ていきましょう。
教育効果が見えない
eラーニング導入後、教育効果がいまひとつ見えないということが多くあります。データによる数値的、定量的な効果が可視化できないという問題もありますし、学んだ社員が、実務にその知識を十分に活用できていないという問題もあります。
学習者の意欲を引き出せない
eラーニングは基本的に自主的に進めていく方法であるため、学習者の意欲がなければ学習は進みません。課題として、学習者の意欲を引き出せず、進捗が良くない、もしくは学習者全体で進捗にばらつきがあるといったことが生じています。
実技を伴う項目を教えにくい
eラーニングは、実技を必要とする現場業務で必要な内容を教えにくいことから、eラーニングで事足りるテーマだけなど、限定的にしか使われていないという課題です。
教材づくりに手間とリソースが割けない
社内のリソース不足により、教材コンテンツ作りに手間とリソースが裂けない、といった課題もあります。
■企業のeラーニング課題解決策
これらの課題を踏まえ、どのような解決策が考えられるかをご紹介します。
テストなどの知識定着の仕組み作り
教育効果を高め、社員の成長につなげるためには、まず学習者の理解と定着を促す仕組み作りが重要です。ただ教材動画を観たり教材コンテンツを一読させるだけでなく、理解した後に理解度テストを実施するコンテンツを利用したり、学習進捗に応じて管理者が学習者にリマインドしたり、各自にメンターをつけて質問対応や指導を担わせたりするなど、知識定着をサポートする仕組みを構築します。その際、できるだけ学習進捗がわかりやすく、効果測定も行いやすい管理画面を備えたeラーニングシステム・プラットフォームがおすすめです。
モチベーションアップの手法を導入
自主的にeラーニングの学びを進められるように、モチベーションアップおよび維持のための仕組みを導入することも重要です。例えば学習進捗に応じたバッジ・ポイントの付与、成績ランキングの公開、学習履歴に基づいたおすすめ講座の提示、受講者の苦手分野を分析し、テストや教材を自動で抽出するなどが考えられます。メンターをつけて、質問対応だけでなくモチベーション管理も担ってもらうことも有効です。
実習やライブ配信と組み合わせる
eラーニングに不足する実技面の教育については、別途、実習の時間を設けて集合研修を行ったり、現場で先輩について学ぶOJT、オンラインのライブ配信授業をeラーニングと組み合わせて実施する方法もあります。
既存コンテンツを利用
オリジナルのコンテンツ教材を作成するリソース不足の課題に関しては、eラーニング提供事業者の既存コンテンツを有効活用するのも一つの解決策です。また予算に応じて自社オリジナルのコンテンツ制作を外部委託するのも一つの方法です。
eラーニングを導入する際には、今回ご紹介したよくある課題をあらかじめ想定し、成果の出る工夫を行いましょう。
■教育効果に着目した完全習得型eラーニング「コア・ラーン」のご紹介
今回ご紹介した中で、特に教育効果にまつわる課題の解決に着目したeラーニングサービス「コア・ラーン」をご紹介します。
TOPPANが提供する「コア・ラーン」は、学習者それぞれの理解度に応じた問題が出題され、完全理解を促すのが特徴です。また、忘却曲線理論に基づき、適切なタイミングで反復学習を促して知識の完全定着を図ります。学習を進めるにつれてトロフィーが獲得できるなど、モチベーションアップの仕組みも備わっています。
また、管理者画面より、学習者全体、そして個々人の進捗状況と理解度を一目で把握できるので、すぐに改善に役立てていくことができます。
コンテンツについては、金融系基礎科目や情報セキュリティ等のプリセットコンテンツをご利用いただくこともできるので、手軽に始めることが可能です。
2023.10.11