コラム

企業のeラーニング導入・運用
費用検討のポイントは?

多くの企業でeラーニングの導入が進んでおり、これからeラーニングの導入を検討している方も多いでしょう。そしてeラーニング導入・選定時に欠かせないのが、費用面の検討です。
今回は、eラーニングの導入・運用にかかる費用について、検討ポイントをご紹介します。


■企業で導入が進むeラーニングとは?

近年、企業や組織で導入が進んでいるeラーニングとは、学習者がデジタルデバイス上で、独学できる学習方法の一つです。主にインターネット経由の学習方法を指すことが多いです。

インターネット上のサーバーに設置した学習管理システムを利用し、インターネットを通じて学習者が学ぶことができる仕組みが一般的です。その学習管理システムを設置する場所が自社サーバーであればオンプレミス型、クラウド上であればクラウド型と呼ばれています。

教育コンテンツには、文字情報や図表のほか、映像やアニメーション、CG、VR(バーチャルリアリティ)などが利用できるものもあります。テキストのみならず、動画やイラストを使うことができるので、目的に合わせてわかりやすい教育の実施が可能です。

eラーニングは、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に対応しているサービスも増えています。従来の講義形式やテキスト教材による研修・教育と比べ、時間や場所を問わず学習できることにメリットがあります。さらに、学習者に合わせた学習レベルやコンテンツの提供が可能になること、教育の質を均一にすることができることなどもメリットです。


■企業がeラーニングを導入する場合の費用

企業がeラーニングを導入する場合、初期費用と運用時にかかる費用はどのようなものがあるでしょうか。料金システムと共に確認しておきましょう。

近年、eラーニングを企業が導入する際には、クラウド型のサービスを契約して利用するという方法が注目されています。そこで、利用シーンの多いと思われる、クラウド型について費用をご紹介します。

費用項目:初期費用・利用料(月額・年額)

まず、費用の項目としては、初期費用、運用しながらかかる利用料(月額もしくは年額)の大きく2種類があり、サービスによってはオプション料金が必要となる場合があります。

料金システム:定額制か従量課金制

料金システムとしては、運用しながらかかる費用は定額制か従量課金制のいずれかであることが多いです。
定額制とは、例えば一ヶ月いくら、1年にいくらと固定された金額を払っていく仕組みです。
それに対して従量課金制とは、例えば一ヶ月の間に使った分だけ支払う仕組みです。利用人数や通信量などで測られます。

費用の考え方について

クラウド型eラーニングの費用の相場は、機能やサービス、コンテンツの種類、利用者数、利
用期間、カスタマイズの必要性などによってだいぶ幅がありますが、一般的には以下のよう
な費用がかかることがあります。

1. 初期費用:システムの導入や設定、カスタマイズ、コンテンツの作成などに必要な費用。
 無料のものから、数百万円かかる場合もあります。

2. 月額利用料:システムを利用するために必要な費用。利用者数やプラン、提供される機能
 などによって異なりますが、月額数万円から数十万円程度が一般的です。

3. コンテンツ制作費用:eラーニング用のオリジナルコンテンツを作成する場合に必要な費用。
 動画制作やコンテンツの編集、テキストの作成などにかかる費用があります。数十万円から、
 内容やボリュームによっては数百万円程度かかる場合もあります。

4. サポート費用:システムトラブルの対応や問い合わせ等に対するサポートを受けるための
 費用。月額利用料に含まれる場合もあれば、別途費用が必要となる場合もあります。
 以上のような費用がかかるため、事前に予算について十分に検討し、予算内で導入すること
 が重要です。また、複数のサービスを比較検討することで、最適な選択ができるようになり
 ます。


■eラーニングの費用面の検討ポイント:まとめ

ご紹介してきた通り、eラーニングを選定する際には次のような検討ポイントがあります。

利用料(月額・年額利用料)は定額制か従量課金制か

運用時にかかる利用料は、自社の利用ユーザー数や利用頻度、環境などの利用状況を考慮した選定が必要です。一概に、どちらがいいとは言い切れませんので、その都度見積もりをとって最適な方法を選択することをおすすめします。

教育コンテンツ数や質を確認する

eラーニングの料金には、多くの場合、教育コンテンツ利用料が含まれます。一方で、その教育コンテンツの数や質の面を比べると、サービスごとに大きく異なります。自社のeラーニング導入の目的に合っているかどうか、そして数と質が最適であり、コストに見合っているかどうかをしっかりと確認することをおすすめします。

オプション料金に注意する

今回、初期費用と月額利用料を取り上げましたが、別途、オプション料金がかかるケースもあります。
例えば、動画コンテンツを利用する場合は追加料金がかかったり、オリジナルの教材を制作してくれるサービスは別途料金がかかったりすることもあります。見積もりをとる際には、オプションも含めて確認しましょう。

これからeラーニングの導入をお考えの方は、これらのポイントを押さえて、自社の人材育成目的に最適なeラーニングを導入されることをおすすめします。


■完全習得型eラーニング「コア・ラーン」

TOPPANが提供する「コア・ラーン」は、各人の理解度に応じた問題が出題され、学習者の完全理解を促すのが特徴です。また、忘却曲線理論に基づき、適切なタイミングで反復学習を促して知識の完全定着を図ります。管理者画面より、学習者全体・個々の進捗状況、理解度を一目で把握できるのも大きな特長です。パソコン、スマートフォン、タブレットとマルチデバイス対応により幅広いシーンでの活用が可能です。

コア・ラーンの費用については、制作・登録するコンテンツ量、利用者数・利用期間等に応じて、個別に御見積をさせていただいております。ぜひお気軽にご相談ください。

2023.10.11

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