廃棄不要のサンプル帳製作技術
「リアルテクスチャ®」を使った新しい販促方法とは?
WEB上でも見本帳が閲覧可能に
- TOPPAN CREATIVE編集部
従来の実物を貼り付けた見本帳は、「重くて持ち運びが大変」「完成まで非常に時間がかかる」「家庭ゴミのように気軽に捨てることができないため、処分が大変」などの不便さがありました。これを解決できるのが、TOPPANが提供する廃棄不要のサンプル帳製作技術「リアルテクスチャ®」です。
このコラムでは、「リアルテクスチャ®」の今までの見本帳との違い、どんなメリットにつながるのか、“新しい販促方法”としてどう活かされるのかをご紹介します!
この記事でわかること
1. 廃棄不要のサンプル帳製作技術「リアルテクスチャ®」の概要が分かる
2. リアルテクスチャ®導入のメリットが分かる
3. サンプル帳の廃棄方法と解決策が分かる
廃棄不要のサンプル帳製作技術「リアルテクスチャ®」とはどんな技術?
では最初に、弊社の「リアルテクスチャ®」がどのようなものかをお話しします。「リアルテクスチャ®」は、まるで実物のような見た目と触り心地を再現した印刷商材です。
まず一般的なスキャンとは違い、立体スキャニング技術を用い実物をそのままスキャン(リアルスキャン)したのち、専用の画像処理を施すことで、光と影を感じるリアルで色調も実物に近い画像を作成。
その後、スキャンデータをシルクスクリーン印刷(孔が空いたシルク版を製版し、版画の要領で紙に直接インキを乗せられる印刷方法)を用いて印刷します。これにより、実物の“ザラザラ” や“ツルツル”といった質感が再現できます。
このように「リアルテクスチャ®」は、立体スキャニング技術とシルクスクリーン印刷を組み合わせることで、色合いはもちろん質感まで実物そっくりの印刷物を作成できます。
「リアルテクスチャ®」を支える技術については、以下のコラムで詳しく解説しているのでぜひご一読ください。
廃棄不要のサンプル帳製作技術「リアルテクスチャ®」を見本帳に使うメリットとは?
「リアルテクスチャ®」は、現在主に見本帳に活用されています。メリットは大きく分けて以下の3つです。
①見本帳が格段に軽くなる
②改版・増刷がとても簡単にできるようになる
③廃棄の負荷を軽減する
ひとつめのメリットとして、「リアルテクスチャ®」を使った見本帳は、実物を貼り付けたこれまでの見本帳に比べて圧倒的に軽くなります。ある床材会社様の事例では、実物使用の見本帳から「リアルテクスチャ®」を使った見本帳に変えたことで、700gから200gまで軽くなりました。見本帳を持ち運んで営業活動をする際は、利便性の高さを実感できます。
次に改版・増刷が簡単にできるのも大きなメリットです。実物を貼る見本帳は、素材の再準備や裁断、貼り付けに手間がかかるため、改版や増刷がしにくい問題がありました。一方「リアルテクスチャ®」を使った見本帳なら、データ修正だけで済むので手間が大きく軽減されます。
最後に、廃棄の負荷が軽減することもメリットです。「リアルテクスチャ®」は紙とインキだけで作られているので、従来の見本帳のような産業廃棄物になりません。
これまで鉄素材を見本帳に貼り付けていたオフィス家具の企業様からは、「リアルテクスチャ®」を採用して廃棄の悩みから解放されたという声をいただいています。ちなみに「リアルテクスチャ®」を使用した見本帳は、自治体にもよりますが、配布先で燃えるごみとして処理ができます。今注目のSDGsの取り組みにもつながることから、お問い合わせをいただくことが多くなりました。
「リアルテクスチャ®」のメリットはこちらにもございます。
配布先での見本帳・サンプル帳の廃棄方法
サンプル帳の廃棄方法で頭を悩ませている顧客も多くいます。
サンプル帳を廃棄するためにはどのような方法があるのでしょうか。
<方法①> 配布先で素材ごとに分別して廃棄してもらう
サンプル帳はさまざまな素材が貼り合わさっており、そのままでは処分することができません。冊子の紙部分と、貼られている素材などを一つひとつ分けてから、素材に合わせて廃棄方法を調べ、適切に処理してもらう必要があります。
<方法②> メーカー側で回収する(リサイクルセンターなど)
メーカーの営業担当者が顧客にサンプル帳を直接お渡ししている場合には、その際に古いサンプル帳の引き取りを申し出ていただくことも一つの方法です。環境負荷低減の取組みとして自社のサンプル帳を積極的に回収し、リサイクルをすすめているメーカーも出始めています。
<廃棄を無くす方法> 廃棄不要のサンプル帳製作技術「リアルテクスチャ®」を導入する
本コラムでご紹介した「リアルテクスチャ®」を導入すれば、サンプル帳を廃棄することが不要になります。TOPPANが培った印刷技術により、本物に近い質感を表現することができます。
“ハイエンド-リアルデータ×iCata”でWEB見本帳が作れる
上記の通り様々なメリットのある「リアルテクスチャ®」ですが、このベースとなるスキャンデータを実物との色合わせを精密に行い、マスターデータとして仕上げたものを「ハイエンド-リアルデータ」といいます。この「ハイエンド-リアルデータ」は、「リアルテクスチャ®」以外にも販促物への活用が可能です。例えば、弊社のデジタルカタログサービス「iCata」と組み合わせることで、画面上でも今までにない精細でリアルなWEB見本帳を作ることができます。
「ハイエンド-リアルデータ」の販促への活用方法として、まずは「iCata」と組み合わせて作る新しいWEB見本帳について詳しく見ていきましょう。
サンプルサイトはこちら↓
「ハイエンド-リアルデータ」をiCataで閲覧可能に
「ハイエンド-リアルデータ」の最大の特長は、細部の質感まで伝わる超高精細の画質にあります。「リアルテクスチャ®」や現物の見本帳のように実際に触ることはできませんが、それでも質感がわかるほど細部まで細かく再現されているため、従来のWEB見本帳では不可能だった現物見本帳と同レベルでのプレゼンが可能です。また急な商談となり、見本帳を持っていない場合でもモバイル端末さえあれば問題なく営業できるため、機会損失防止にも大きく役立ちます。
さらに「ハイエンド-リアルデータ」と、弊社のデジタルカタログ閲覧サービス「iCata」を組み合わせることで再現性の高いWEB見本帳に仕立てることができます。専用アプリのダウンロードが不要、ブラウザで閲覧できる点もポイント。オンライン商談でも、事前にURLをお知らせしておけば、お客様のお手元で「iCata」も「ハイエンド-リアルデータ」も確認できるのでスピーディーに検討が進められます。
「ハイエンド-リアルデータ」のさらなる活用
弊社では、「ハイエンド-リアルデータ」のさらなる活用も考えているところ。様々なサービスと組み合わせ、他の用途にも発展できる商材を開発中です。
例えば「iCata」と連動する新しいWEBソリューション、WEBサイトやECサイトへの活用など、「ハイエンド-リアルデータ」をWEBコンテンツとして利用することで、実物サンプルがない状況でも決裁を可能にする取り組みを行っています。
他にもショールームのデジタルサイネージや、商談で利用する大型デバイスなどの液晶媒体にも活用が可能です。さらにはVR・AR・MRといった、今後ますます発展していく最先端技術へも活用できます。
お客様の幅広い課題を解決するため、「ハイエンド-リアルデータ」を活用した様々なサービスを提供してまいります。
今回は「リアルテクスチャ®」の詳細と、「ハイエンド-リアルデータ」の可能性についてご紹介させていただきました。弊社の廃棄不要のサンプル帳製作技術「リアルテクスチャ®」やWEB見本帳に少しでもご興味がありましたら、ぜひ以下のリンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。
2024.07.17