コラム

見本帳・サンプル帳改善で
業務量の大幅減に成功!

  • TOPPAN株式会社
  • 情報コミュニケーション事業本部 情報メディア事業部

    クリエイティブ本部
  • 仲山 遵

「サンプル帳の製作にどれだけ労力を使うんだ…」とお嘆きの担当者さんはいませんか?今回のコラムでは、現物を使った見本帳・サンプル帳のデメリットを取り上げながら、その悩みを解消する「リアルテクスチャ®」技術によるサンプル帳をご紹介します。新時代の見本帳・サンプル帳に切り替えれば、製作工程で発生するさまざまな手間をスッキリできますよ!


そもそも見本帳・サンプル帳とは?

見本帳・サンプル帳とは、建築資材など商品そのものを切り貼りして1冊の本にまとめたもの。お客様に商品の色や質感を確認してもらうために使用されています。口頭での説明や画像だけでは伝わらないリアルな情報を、見て触って確かめてもらえるツールは、「鬼に金棒」もとい「営業にサンプル帳」と言っても過言ではない存在でしょう。

ただ、その特性がゆえに巻き起こるデメリットも少なくないのです。


    
    

実はみんな困っている?見本帳・サンプル帳のデメリット

上述のように、現物を使った見本帳・サンプル帳が営業に有効なツールなのは間違いありません。日本だけでなく、たとえば歴史的建造物の多いヨーロッパ諸国でも利用されています。しかし商品そのものを切り貼りするという製作工程の都合上、完成までのプロセスに手間と時間がかかるもの。「納品予定日の3ヶ月以上も前に製作依頼を行わなければならない」という話も。加えて見本帳・サンプル帳は重くてかさばることが多いので、取り回しにもデメリットがあり、廃棄方法も問題です。改善すべきポイントが山積みであることは、サンプル帳製作担当の方ならば納得いただけるところでしょう。

しかし、これほどのデメリットがあるにもかかわらず現物を使ったサンプル帳は使用され続けています。そのデメリットを解決して、もう少し便利に効率良く作ることはできないのでしょうか?


見本帳・サンプル帳は現物でなくてもOK?

デメリットを解消するためにまず注目したいのが、「商品現物を貼る作業」です。現物を貼った見本帳・サンプル帳をお客様に見せると、「もう少し大きい現物も見せてほしい」と言われるケースがほとんど。つまり、商品説明や商談は必ずしも既存のサンプル帳だけで完結しているわけではないのです。そうなると、もし再現度の高い印刷技術で商品を表現することができたら、サンプル帳に現物を貼る必要がなくなると思いませんか?

一聴すると夢物語のように聞こえるかもしれませんが、弊社にはそれを可能にするソリューションが揃っているんです!

まるで現物!「リアルテクスチャ®」とは

そのソリューションが、スキャン技術とプリント技術を独自に掛け合わせた新たなる印刷表現である、「リアルテクスチャ®」です。具体的かつ簡単にご説明すると(詳しくは別のコラムも一読いただけると!)、“あえて”影を作るスキャン装置で現物をデータ化して取り込んだ後、現物の「ザラザラ」や「ツルツル」などの質感を、 TOPPANの確かな技術をベースに、シルクスクリーン印刷で表現します。手前味噌ですが、たとえば木材・タイル・たたみ・レザーなどはかなり高い再現度を誇ります。そしてこの「リアルテクスチャ®」を利用すれば、現物を貼る必要がない新時代の見本帳を作成できるのです! 


こんなに楽になるなんて!「リアルテクスチャ®」による見本帳・サンプル帳4つのメリット

現物を貼る必要がないということは、つまり冒頭で述べた手間と時間、営業時の使用感、廃棄などのデメリットが全て解消されるのです。この新時代のサンプル帳を導入することで、業務量を大幅に削減することが叶います!

ではここからは、そのメリットを4つ具体的にご紹介していきましょう。ちなみに見本帳・サンプル帳とひと口に言っても、業界ごとにさまざまなタイプがあります。そのため以下のメリットについては、あなたの会社の場合に置き換えて読み進めていただけるとうれしいです。

①現物の準備やカットの必要なし!

従来の見本帳・サンプル帳は、(もちろん重機は使用しますが)まさに人力で商品を細かく切断し、その1点1点を人の手で台紙に貼っていきます。しかし「リアルテクスチャ®」は、最初のデータ作りに必要な現物さえご準備いただければ十分。あとは“印刷”で対応できるので、大量の現物を必要とせず、見本帳・サンプル帳製作の手間も時間も確実に削減できます。

②確認作業が格段に減る!

一度データを作ってしまえば、サンプル帳の印刷は全て一定の調子で行われるので、製作段階での確認作業が格段に減るのもメリットです。従来のサンプル帳では、たとえば似た色味の壁紙を違う色番に貼ってしまうなど、人力ならではの間違いが発生することも多々あると伺いました。またとある建材メーカーさんでは、1. 制作会社への現物納品時 2. 現物貼り付け後 3. サンプル帳完成時 4. 客先への納品前と、ザッと数えて少なくとも4度の確認が必要なのだそう。そうした“手離れの悪い”見本帳・サンプル帳製作は、「リアルテクスチャ®」を使うことで “手離れが良い”仕事に変えられます。

③「重たくてかさばる」からの解放!

繰り返しになりますが、「リアルテクスチャ®」を使った見本帳・サンプル帳は現物を貼る必要がないため、重たい、かさばるといった問題もスッキリ解決することが可能です。持ち運びやすく軽量なので、営業時もリズム良くお客様に商品を提案できます。アーカイブとして保管する際も便利ですし、“割れ”が気になるガラス製のタイルなどの見本帳・サンプル帳でも「リアルテクスチャ®」は有効です。つまり、配送中にサンプルが割れてしまう心配はもうありません!

④増刷は、使いたい分だけを1ヶ月以内に!

増刷のご要望は初版で製作したデータのみで対応できるので、新たに現物をご準備いただく必要はありません。商材にもよりますが、納期もご依頼から1ヶ月以内でのお渡しが可能。「前回の見本帳に掲載した商材を1つだけ別の商材に差し替えたい」という場合も、新しく掲載したい現物さえ手配いただければ、簡単かつスピーディーに仕上げることができます。

さらに具体的な事例を取り上げましょう。鉄製の商材を扱うA社様の場合は、従来のサンプル帳ご利用時よりも使用するサンプルの総数は増えているにもかかわらず、市場の売れ行きを見ながら適宜増刷されているので無駄がなく、予算もふくらまずに済んでいます。そしてそれは廃棄物の削減にもつながるため、同社は環境にも優しい取り組みを行えているともいえるでしょう。つまり業務量だけではなく、産業廃棄物の削減にも成功しているわけです。


業務負担の軽減に効く!「リアルテクスチャ®」

以上が「リアルテクスチャ®」のメリットのご紹介になります。業務負担の軽減に見本帳・サンプル帳の改善が有効であること、ご納得いただけましたでしょうか?もし「リアルテクスチャ®」に少しでもご興味をお持ちいただけたら、ぜひ以下のリンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。



またこの「リアルテクスチャ®」の画像技術を核とした別のソリューションも、当社のデジタルカタログ「iCata」にて展開中です。WEBでリアルな質感まで分かる商品画像を閲覧できるサービスを、お客様の声を活かして開発しました。詳しくはまた別のコラムにて。

2023.03.30

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