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「MINTSUKU®」の
導入メリットと事例を紹介

  • TOPPAN CREATIVE編集部

「MINTSUKU®」は、公式団体がアップした画像を使用し、ファンが自らグッズを制作・購入できるプラットフォームです。

コンテンツにとって応援してくれるファンが増えることは何にも増してうれしいことですが、一方で多岐にわたるファンのニーズをきちんと拾えているかは常に頭の痛い課題ですよね。制作や販売管理にも限界があり、全てのニーズに応えることは困難です。

公式によるニーズの取りこぼしは、もちろんファンにとっても大きな悩みです。本心では公式から発売されるグッズを購入し、「推し」を堂々と応援したいと考えているにもかかわらず、ニーズに合った公式グッズが存在しないせいで、やむを得ず海賊版を手にとってしまうファンも少なくありませんでした。

こういった悩みは、MINTSUKUを利用することで解決に大きく近づきます。

本記事ではMINTSUKUの概要と導入のメリットについて解説し、実際の導入事例についても紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。


MINTSUKU®とは?

はじめに、MINTSUKUの概要について簡単に見ていきましょう。

MINTSUKU®ってどんなサービス?

MINTSUKUは、公式が公開する画像の中から、ファンが好きなものを選び、自分だけのフォトグッズを制作できるプラットフォームです。

フォトグッズ制作時は、画像のトリミングやレイアウトなどの編集も自由にでき、グッズの選択もフォトブックやカレンダーなど数種類から選ぶことができます。グッズの写真印刷は、120年もの間日本の出版印刷を牽引してきたTOPPANが行うため、品質は折り紙付きです。

また、グッズの制作・購入だけでなく、「推し」を眺めて愛でる、という楽しみ方もあります。愛しの推しの姿を眺める時間は、まるで雑誌のグラビアページを切り抜いて集めるような感覚です。

ファンは写真に「いいね」や「コメント」「タグ付け」ができる仕組みになっており、公開されている画像にリアクションができます。

MINTSUKU®アプリは、他のECサイトやSNSとなにが違うの?

まず、コンテンツの閲覧だけでなくグッズ制作・購入できる点がSNSとの大きな違いです。また、自分で選んだ公式写真を編集し、世界に一つ、オリジナルのグッズ制作ができる点が従来のECサイトと異なります。
MINTSUKUは、ファンに対して新たな楽しみを提供する、これまでにないプラットフォームです。


導入してほしいのはこんな人

MINTSUKUの導入を特におすすめしたいのが、「多くの画像を保存しているが、グッズ制作などに役立てられていない」と考えている公式団体です。
スポーツ、音楽、アニメ、出版、芸能、美術館、博物館などの公式団体を運営されている方には、特に導入メリットがあります。

これまで日の目を見ることのなかった膨大な遊休コンテンツが、初期費用ゼロで強力なマーケティング資源となります。



MINTSUKU®導入のメリット

ここからは、公式団体がMINTSUKUを導入することで得られるメリットについて解説していきます。

使用していなかったコンテンツを活用できる

MINTSUKUの導入による最大のメリットは、撮影されたまま休眠していた画像を、パワフルな資産として活用できる点です。

熱心なファンは、「推し」のどんな表情・しぐさも見逃したくないと考えるものです。これまでに見たことがない画像が公式から大量に供給され、それを自分の好きなように組み合わせてグッズ化するという体験は、これまで取りこぼしていた多くのニーズを拾い上げることに繋がるでしょう。

オンデマンドグッズ販売が収益に貢献

MINTSUKUの導入によって生まれるグッズ販売の新しい形は、公式団体の収益にも貢献します。

ファン自らがグッズを制作するため、公式団体は企画や仕入れを行う必要がなく、コストの削減に繋がります。公式が行うのは、その素材となる写真をアップロードすることだけです。収益配分は20%(要交渉)。グッズの内容としては、フォトブック、カレンダー、ポストカードなどが現時点でラインナップされており、順次追加予定です。

また、将来構想としてこんなことも考えています。ユーザーや公式団体がつくったグッズの編集データ(レシピと呼びます)をシェアして、だれでも簡単にグッズ制作ができるように。さらにそのレシピをコンテンツホルダーが販売することもできる。MINTSUKUは、ファンのニーズとアイデアと技術をかけ合わせて、アップデートしつづけてまいります。


ファンへのマーケティング・プロモーションを強化できる

MINTSUKUの導入には、マーケティング面でのメリットもあります。従来はファンが個々人で行っていた制作活動の場が、公式展開されることによって、これまで見えにくかったファンの属性や嗜好性もデータとして取得し、マーケティングに役立てることができるのです。

また、制作・購入だけでなく、写真に対する「いいね」「コメント」「タグ付け」等のリアクションを解析することも、ファンのニーズを理解する上で非常に有用です。

コンテンツの規模が拡大し、ファンが増えていくと、寄せられるニーズは多様化していきます。そしてニーズが多様化するほど、公式がそのすべてを把握してコンテンツに落とし込む難易度も跳ね上がっていきます。

MINTSUKUを導入し、ファンの属性や行動を解析することにより、これまでは目が届かなかったニーズまで把握でき、よりファンに寄り添ったマーケティングが可能になるのです。

ファンエンゲージメントが向上する

MINTSUKUの導入は、ファンとの接点の増加、ひいては満足度向上にも大きく寄与します。

オリジナルグッズの制作・購入はもちろん、「いいね」「コメント」「タグ付け」「ファンレター」といった行動も公式に伝わるため、MINTSUKUの利用を通して「推し」を応援している、エールを送れているという実感を得ることができます。


また、応援が「創作」という具体的な行動を伴うことで、ファン同士の交流にも変化が生まれます。実際にファン同士がSNSを通じてMINTSUKUで制作したグッズを見せ合ったり、それをきっかけにオフ会などのイベントが開催されたりするなど、より発展した応援の形が広がりをみせているのです。

海賊版の予防になる

MINTSUKUの導入は、海賊版の予防にも繋がります。

海賊版の横行は、公式が取りこぼしていたニーズに、非公式の製作者が応えてしまう形で起こる場合があります。MINTSUKUでファン自らにグッズ制作の場を提供し、取りこぼしていたニーズにも対応することで、結果的に海賊版の登場を予防できるのです。

権利や情報の管理にはたいへんな労力がかかります。独自のサイト運営やグッズ制作を行うと、その都度、公式の担当者が情報管理をする手間が生まれます。

MINTSUKUのプラットフォームは、宝くじやクレジットカードなど金融商品の印刷実績をもつ凸版印刷が独自に開発・運営を担当しています。強固なセキュリティのもと、安心してコンテンツ管理を行えます。



完全受注生産なのでサーキュラーエコノミーに貢献

MINTSUKUで販売するグッズは、ユーザーによる完全受注生産となるため、在庫を抱えたり、廃棄が発生したりするリスクがありません。

次世代の経済活動「サーキュラーエコノミー(循環型経済)の3原則」のひとつである「廃棄物と汚染を生み出さないデザイン(設計)を行う」を実現している仕組みだといえます。「ほんとうに好きで、みんなにやさしいものを」手に入れたいと考える、持続可能な消費者行動に敏感なユーザーへのアピールポイントとしても有効です。

ファン・公式団体・社会にとって「三方良し」のコンテンツプラットフォーム。それがMINTSUKUです。

MINTSUKU®を導入した企業のリアルな声

ここからは、MINTSUKUを実際に活用した公式団体の声を紹介していきます。
導入の前後でどのような変化が起きたかをみていきましょう。

コスト・在庫リスクの観点からMINTSUKU®を導入

弊社のようなコンテンツホルダーにとって、市場の小ロット化、ニーズの多様化は悩みの種でした。

写真集のようなグッズは特に深刻です。企画から編集、制作、販促、在庫管理と、世に出るまでに膨大な手間とコストがかかりますから、小ロットでの制作だと作れば作るだけ赤字になるんです。

ニーズが多様化していることも分かってはいるんですが、資本のある大手とは違って売れなかったら大打撃ですから、どうしてもありきたりな商品開発にとどまってしまいます。だからといって、ありきたりでも売れない。回らないサイクルの中で萎縮している状況が続いていました。

なにかこの状況を打開する方法はないか。撮りためた写真はたくさん眠っているけど、活かし方が思い浮かばない。どうしたら良いものか・・・。そうやって悩んでいた時に、写真を活かせる方法がある、任せてほしいということで声をかけられて出合ったのが、MINTSUKUでした。

話を聞く限り、在庫を持たなくてもいいし、コンテンツの管理もMINTSUKUの方でやってくれるらしい。これは願ってもない仕組みだということで、試してみることにしました。

「公式コンテンツである」と前面に出せることに手応えを感じた

実際に導入してみると、ファンの方々はとても嬉しそうにMINTSUKUの中で遊んでくれました。好みの写真につける「いいね」や「MYタグ」「メモ」をみていると、ファンの方々がどんなものに「推し愛」を感じるのかが垣間見えます。購入履歴の傾向からは、手元に置きたいと感じるグッズや一度に購入する数・金額の目安がわかります。

大きな手応えを感じたのは「公式コンテンツである」と前面に出せるところです。利用時に、ファンが感じる安心感もさることながら、MINTSUKUアプリでファン自身のリアクションや購買活動が、応援の心として公式コンテンツに届いていることに、魅力を感じてくれているのが伝わってくるのです。

ただ写真を預けるだけで、コンテンツ管理もおまかせ、グッズの保管もファンユーザーの個人情報管理も不要。ファン・コミュニケーションで次の一手が浮かばない公式団体にとって、MINTSUKUに載せればなんとかなりそうだというのは、大きな希望です。

前向きに今後の仕組みを考えていけるので、MINTSUKUの運営スタッフといっしょに新しい挑戦もしていきたいと思えるようになりました。


MINTSUKU®の今後について

今後はTOPPANの総合デジタル技術を駆使し、紙媒体へ印刷するグッズだけでなく、NFT(偽造不可の証明付きデータ)を取り入れたデジタル写真集、シリアルナンバー付グッズ、音声、動画、公式コメントなど、さまざまなコンテンツを結集させた「ファン活動のDX」を実現していきます。

ご興味を持ってくださったコンテンツホルダーのみなさま、ぜひお気軽にお問合せください。


2024.02.01

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