デジタルマーケティング
内製vsアウトソーシング?
~上手な外部リソース活用の仕方と、
将来の内製化に向けた取り組みとは?
- デジタル
- マーケティングセンター
- 溝口 貴大
※所属企業名・部署名は2022年6月時点
デジタルマーケティングが企業活動に欠かせないものになっていることは、もはや言うまでもありません。しかし、情報収集、戦略立案から基盤構築、PDCA運用までを100%内製化することは、人的リソース面・ナレッジの面からももはや現実的ではありません。そのため、内製vsアウトソーシングの2択ではなく、自社に不足する部分を外部リソースで補い、加えて将来の内製化を目指す考え方が求められています。
そこで今回は、デジタルマーケティングを推進する上での外部リソースへの上手なアウトソーシングの仕方と、内製化への取り組みについてご紹介します。
<目次>
■ リソースを外部へアウトソーシングする重要性とメリット
■ デジタルマーケティング推進を加速させる、TOPPANの3つの支援体制
1|ベンダー型サポートサービス
2|フルコンサル型サポートサービス
3|PM(プロジェクトマネジメント)型サポートサービス
■ 内製化に向けた取り組み
■ まとめ
リソースを外部へアウトソーシングする重要性とメリット
顧客接点や提供サービスが多様化し、日進月歩でテクノロジーが進化する中、デジタルマーケティングを主管する部門がカバーする業務範囲は拡大する一方です。しかし、社員の育成には時間がかかり、中途採用にもコストが多くかかるため、この急激に拡大する業務範囲に対し十分な体制が整っている企業はほとんどないと言えるでしょう。
その結果、デジタルマーケティングを推進しようにも
・情報とノウハウが足りず、何から始めるべきかわからない
・専門知識、情報が足りず、ツールが活用しきれない
・マンパワーが足りず、施策がスケールしない
などの課題を抱えている方が多いのではないでしょうか。
このような現状を打破するには、外部へのアウトソーシングが有効です。
アウトソーシングにより、外部リソースを活用することで
・情報・ナレッジ・ノウハウ・サービスの提供を受けることができる
・専門知識・スキルをもった専門スタッフを活用できる
・業務量に合わせて体制のボリュームが調整できる
といったメリットが得られます。
もはや自社に足りない機能・人員を外部のリソースで補うことがデジタルマーケティングを推進する重要なドライバーとなっており、多くの企業でアウトソーシングにより外部のリソースを活用するケースが増えてきています。
デジタルマーケティング推進を加速させる、TOPPANの3つの支援体制
これまで当社では、400社以上の企業のデジタルマーケティング支援を行ってきました。
その支援体制は、大きく3つのタイプがあります。
1.ベンダー型サポートサービス
2.フルコンサル型サポートサービス
3.PM(プロジェクトマネジメント)型サポートサービス
各支援体制の内容と、それぞれがどのような企業に求められることが多いのかをご紹介しましょう。
1|ベンダー型サポートサービス
1つ目の支援体制「ベンダー型サポート」サービス。こちらは各顧客接点(サイト・アプリ・SNSなど)や各マーケティングツール(MA・CDP・BIなど)、特定の領域で支援するタイプです。
この支援を希望されるのは、
・自社で戦略立案・基盤構築・ツール導入・運用できる体制を、ある程度組むことができている
・各領域で強みのある外部ベンダーを選定し、自社でコントロールできる
といった企業のお客様です。
2|フルコンサル型サポートサービス
2つ目の支援体制、「フルコンサル型サポート」サービス。こちらはデジタルマーケティングの戦略策定から伴走し、戦略を実行するための基盤構築・施策の運用までをトータルで支援するタイプです。
この支援を希望されるのは、
・デジタルマーケティング推進部門を新設した
・戦略策定などコア業務は自社で行い、基盤構築や運用は外部リソースを使うという役割分担をしている
といった企業のお客様です。
3|PM(プロジェクトマネジメント)型サポートサービス
3つ目の支援体制、「PM型サポート」サービス。その名の通り、プロジェクト管理者の役割として当社がクライアント企業と各ベンダーの間に入るタイプで、最近特にニーズが高まっている支援体制です。デジタルマーケティングの実施に必要なツールの導入、Webサイトの構築、コンテンツ(記事)の制作など、プロジェクト進行の中で発生する課題に対してクライアント企業に助言をしつつ、ベンダーに対して予定通り・仕様通りプロジェクトを進行できるかを確認、導入成功までのコントロールを行います。
この支援を希望されるのは、
・関連部門がそれぞれ顧客接点を持ち、マーケティングツールを導入していて運用が複雑化してしまった
・PoCを技術力のある小規模ベンチャー企業と実施していたものの、今後の事業拡大を見据えると不安を感じている
といった企業のお客様です。
内製化に向けた取り組み
「ノウハウ・ナレッジが自社に蓄積されにくくなるのでは」「恒常的に外部へのコストが発生するのでは」との不安から、アウトソーシングによる外部のリソース活用に踏み出せない方も多いと思います。
この不安を解消するには、外部ベンダーへ協力を依頼する際「将来的には内製化を希望している」と率直に伝え、プランニング時から将来の移行を一緒に検討する進め方がオススメです。
TOPPANではこうした要望にお応えするべく、将来の内製化に向けた情報提供からスキルトランスファー、ナレッジトランスファーのメニューも豊富にご用意しています。
まとめ
いかがでしょう。いまやデジタルマーケティングを推進する上で、アウトソーシングによる外部のリソース活用が重要なドライバーとなっていることがおわかりいただけましたでしょうか。将来的に内製化を目指す上でも、プロによる早期の構築と運用支援を受けながら、多種多様な情報・ノウハウ・ナレッジを吸収することが効果的です。デジタルマーケティングの推進に課題を感じている、これからデジタルマーケティングを推進しようという際は、早めに外部ベンダーに相談し、一緒にプランを策定することをオススメします。
TOPPANではお客様企業の現状に合わせて、最適な支援体制の提供を可能にする各種の専門家メンバーをご用意しています。ぜひお気軽に、お声がけください。
【参考】
デジタルマーケティングを成功に導く 意識・接点・組織の3つの改革とは?
得意先のデジタルマーケティング 運用事例から見えた 成果を阻む要因とは?
2023.06.29