インタビュー・会談

【お客さまインタビュー】
「みんなのカーボンオフセット」が広げる、コミュニケーションツールとしての「あめ」の可能性

多くの駄菓子メーカーや菓子職人が集う名古屋市西区で、1963年に菓子問屋として創業した株式会社ナカムラ(以下ナカムラ)さま。
現在では、お菓子を通じて人と人、人と地球のコミュニケーションを創造し、豊かな地域社会を実現することを目指し、卸売事業や商品企画・販売と並行して、ハロウィンには独自にイベントを開催し、地域の子どもたちにお菓子を配布するなど地域に根ざした社会貢献活動も行なっているほか、100年近く続いた銭湯をリノベーションし、「お客さま、従業員、取引先、地域とナカムラさまをつなぐハブ的役割を持ったオフィス」とするなど、ユニークなプロジェクトも実践しています。

ナカムラさまでは2009年から、オリジナルデザインのあめをオーダーできるサービス「まいあめ(myame)」を展開しています。あめをコミュニケーションツールととらえたこのサービスは、多くのメディアに取り上げられ話題になりました。
イベント・販促・採用活動などさまざまな場面で活用され、これまでに延べ10,000以上の企業や団体への納入実績があります。

「まいあめ」のサービスサイト。(https://myame.jp/
これまでに制作してきたオリジナルデザインのあめが並んでいます。 

順調に「まいあめ」の販売実績を重ねていく中で、ある時「環境に配慮したあめはできないか」という企業からの要望に直面したナカムラさまは、試行錯誤の末にオーガニック原料の使用とカーボン・オフセットの活用で製造工程内のCO₂排出量を実質ゼロとした「カーボンニュートラルキャンディー」を開発しました。
そして2025年、カーボン・オフセットを自社、そして納品先企業・団体にとってより有意義なものへと発展させるべく、TOPPANエッジの「みんなのカーボンオフセット」を導入しました。
「みんなのカーボンオフセット」がナカムラさまのサービスにどのような変化をもたらしたのか、専務取締役/プロデューサーの中村さんと広報/PRの藤井さんにお話を伺いました。

左から、今回インタビューにお答えいただいた中村さん、藤井さん
株式会社ナカムラ
・創業:1963年4月
・資本金:1,000万円
・事業概要:菓子食品飲料の卸売事業、菓子食品飲料の商品企画・開発・マーケティング支援、オリジナルキャンディーの企画・製造・販売、環境に優しいキャンディーの企画・OEM製造・販売
・みんなのカーボンオフセット導入時期:2025年6月

みんなのカーボンオフセットとは

「みんなのカーボンオフセット」は、TOPPANエッジとウェイストボックスが共同開発した、カーボン・オフセット支援サービスです。
カーボン・オフセットに必要な手続きをオンライン上でワンストップで提供し、企業の脱炭素化への取り組みをサポートします。
企業や金融機関から取引先・投融資先へオフセット枠を提供できる機能によりサプライチェーン全体の脱炭素化の支援も可能です。

「みんなのカーボンオフセット」のサービス概要

カーボン・オフセットが開いた「環境配慮型キャンディー」拡販への道筋

- ナカムラさまでは「みんなのカーボンオフセット」導入前から、カーボン・オフセット※1を自社商品に取り入られていたと伺っていますが、カーボン・オフセットの活用に至った経緯を教えてください。

中村さん:「環境に配慮したあめ」というニーズに応えるために、まずは使用する主要な原材料をオーガニック原料に切り替え、それにより製造工程全体で発生するCO₂を44%削減した日本初のオーガニックキャンディー「CanWe?」を開発し、一般消費者向けに発売を開始しました。
しかし食品分野で「オーガニック」という概念から第一に想起されるのはやはり「健康」や「美容」といった言葉になると思います。企業向けの商品でSDGs活動やCSR活動に寄与するためには、あめという砂糖菓子でオーガニックだけを主張してもやや説得力に欠けると感じていたのです。オーガニックの持つ環境負荷の低減という面を前面に押し出せばいいのではないかとも考えましたが、材料のオーガニック化で削減できたCO₂は44%。商品として環境負荷の低減をアピールするためにはもうひと押し、手段が必要だと模索していました。

そんな時、経営者仲間の友人に教えてもらったのがカーボン・オフセットという仕組みだったのです。カーボン・オフセットを活用して残りの56%をオフセットし、「カーボンニュートラル」をうたうことができれば、オーガニックキャンディーを購入いただいた企業にとってもアピールしやすいものになると直感しました。

※1 自社で目標とするCO₂排出量のうち、自己努力で削減できない分を、別の場所での削減・吸収活動によって埋め合わせる仕組み。

専務取締役/プロデューサー 中村 慎吾さん

藤井さん:せっかく出来上がった「CanWe?」という新しい商品を、企業・団体向けにも展開していく手段を探していたところでしたので、カーボン・オフセットについて初めて知った時は環境配慮型キャンディー拡販への道筋が開けたように感じました。CO₂排出を実質ゼロにできる仕組みは現状では他にないと思います。中村さんが「この仕組みを取り入れれば世の中のためにも、企業のためにも、もっと良い商品ができる」とおっしゃっていたのを覚えています。こうしてオーガニック原料とカーボン・オフセットを組み合わせ、企業・団体向け商品として出来上がったのが「カーボンニュートラルキャンディー」です。

広報/PR 藤井 佐枝子さん
カーボンニュートラルキャンディー

オフセット証書を自社で交付できるという強み

- その後どのような経緯で「みんなのカーボンオフセット」の導入に至ったのですか?

中村さん:カーボンニュートラルキャンディーの記事をご覧になったTOPPANエッジさんに「myame」のサービスサイトのお問い合わせフォームからご連絡いただいたのがはじまりです。カーボンニュートラルキャンディーのサービスを開始して1年ほど経ったころで、弊社としてもカーボン・オフセットについての課題が見えてきたタイミングでした。

- どのような課題があったのですか?

中村さん:クレジットが少量では調達できないこと、そしてなによりカーボンニュートラルキャンディーを導入していただいた企業に対して、オフセット証書を弊社からは交付できない、ということでした。TOPPANエッジさんから「みんなのカーボンオフセット」のプレゼンを受け、まさにその課題を解決できると感じ、すぐに導入を決めました。

-「みんなのカーボンオフセット」を導入してみて具体的にどのような変化がありましたか?

中村さん:オフセット証書を「みんなのカーボンオフセット」のユーザーである弊社から、企業が購入される際に都度交付できるようになりました。これはカーボン・オフセット商品を提供する弊社としては大きな強みになっていると実感しています。

といいますのも、カーボンニュートラルキャンディーを導入していただいた企業としては当然、そのカーボン・オフセット施策を行ったのは自社であることを自社Webサイトの記事や株主総会、CSR報告書などできちんとお伝えしたいはずです。そうした場合にオフセット証書は確かなアピールになりますし、お客さまやステークホルダーからの評価も高まると思います。弊社としても、カーボン・オフセット商品の提供からオフセット証書の交付までを一気通貫で行うことができるのは大きな訴求ポイントになっています。

藤井さん:そしてその一連の工程をWebサイト上で完結できるのも「みんなのカーボンオフセット」の特長だと思います。これまでエクセルで行ってきた保有オフセット枠の残量管理も簡単になりました。

Bリーグ 名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合会場でカーボンニュートラルキャンディーを配布

-「まいあめ」の納入実績は延べ10,000件を超えていると伺いましたが、注文はどのような企業から届くのですか?

藤井さん:ありがたいことに北は北海道の礼文島から、南は沖縄の西表島まで津々浦々という感じで全国各地からご注文をいただいています。企業はもちろん、学校、官公庁までさまざまな団体にご利用いただいています。用途も、販促、ノベルティー、PRなどさまざまです。

中村さん:地元名古屋のプロバスケットボールクラブ、Bリーグ所属の名古屋ダイヤモンドドルフィンズさんのイベントにもカーボンニュートラルキャンディーを提供させていただきました。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズさんは「地域への感謝の気持ち」として「Dolphins Smile」という社会的責任活動を行っています。(https://nagoya-dolphins.jp/dolphinssmile/)弊社は「Dolphins Smile パートナー」としてその活動を応援させていただいているのですが、先日の試合会場で催されたハロウィンイベントで配布するお菓子として、カーボンニュートラルキャンディーをエコ素材のオリジナルパッケージで提供させていただきました。(https://nagoya-dolphins.jp/dolphins-smile/detail/id=20533
Bリーグではリーグ全体として「B.LEAGUE Hope(B.Hope)」という社会的責任活動の枠組みを設けているほか、チーム単位でもそうした動きが活性化しつつある中での取り組みの一環です。

藤井さん:やはり大きなアリーナに大人数を集めてスポーツイベントを開催する立場として、CO₂排出量削減など環境対策への責任感をお持ちなのだと思います。今回はチームとファンの方とのコミュニケーションの媒体として、カーボンニュートラルキャンディーがうまくマッチできたと思います。受付でお配りした他、ハーフタイムにも公式チアリーダーズ「ダイヤモンドルージュ」の皆さんが客席を回って配ってくれたのですが、お客さまにも喜んでもらえました。

ウェルビーイング※2をもたらす新しい付加価値

- 多彩な活用例があるのですね。

中村さん:「まいあめ」の広まりによって、カーボンニュートラルだけにとどまらない、企業によるあめの新しい活用方法も広がっています。最近では職場の熱中症対策として、地元の鉄道会社に弊社の塩あめをご活用いただいた他、運送会社や建設会社からも同様の引き合いがあります。そうした企業ではコミュニケーションツールのあめに、会社としての環境負荷低減やCSR、SDGsへのつながりを持たせながら従業員の健康を守る福利厚生、エンゲージメントの向上、離職率の低下といったウェルビーイングをもたらす付加価値を見出してくださっています。

そしてオフセットに使うJ-クレジットについても企業の関心が高くなっているのを感じるようになりました。例えば地元のJ-クレジットや、自社の事業に関連するJ-クレジットを活用することで、カーボン・オフセットに企画性やストーリー性を持たせたいと考える企業が増えていますね。

「みんなのカーボンオフセット」を使いはじめてまもなく1年になりますが、少量での調達と証書の交付が可能になったことにより、多彩な案件に柔軟に対応できるようになり、日々、サービスの広がりを感じています。

※2 Well-being 身体的、精神的、社会的に良好で満たされた持続的な幸福な状態。

銭湯をリノベーションしたナカムラさまのオフィス

カーボン・オフセットという仕組みは、企業の経営者層はともかくまだ一般の消費者に広く認識されているとはいえない段階だと思います。だからこそ、多くの人が口にするあめを媒体にサービスを展開しているナカムラさまの取り組みに大きな意義を感じました。
多様な活用方法と可能性を持つ「みんなのカーボンオフセット」。ぜひ導入をご検討ください。

※企業名・所属・役職など、記載の内容は取材時点(2026年1月)のものです。
※記載された製品名などは、各社の登録商標あるいは商標です。

2026.02.25

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