インタビュー・会談

【お客さまインタビュー】
北陸電力株式会社さま
パワーポイントから簡単制作、お客さまに伝わる動画で申し込みUP!

富山県・石川県・福井県の北陸三県を中心に、電気をお届けしている北陸電力株式会社さま。多岐にわたる契約メニューの利点をお客さまにご紹介する新しい方法として、動画制作をご検討されていらっしゃいました。

相談を受けたトッパンフォームズ(現 TOPPANエッジ)がご提案したのが、「ビジネス動画セルフサービス Powerd by PIP-Maker」です。撮影や録音をしなくても、パワーポイント資料から音声付きの動画制作ができるクラウドサービスで、動画配信から配信結果の管理も行うことができます。
実際に動画を作ってみた感想や導入を決めたポイント、結果などについて、リビング営業部のご担当者さまに伺いました。


自分の想いを込めたスライドを“動画”にして、お客さまに直接お届けしたい

――「ビジネス動画セルフサービス PIP-Maker」を導入するまでの経緯を教えてください。

北陸電力からお客さまへのアプローチの一つに、定期的にお送りしているメールマガジンがあります。テキストメールなので開封率なども計測できていませんし、ご紹介したいことを丁寧に説明すると文章が長くなってしまったり、マンネリ化といった悩みがあり、何か新しい試みを行う必要性を感じていました。

そこで、もっと視覚的に訴求できる「動画」に着目したんです。その件をトッパンフォームズさんに相談したところ、2種類の動画制作サービスをご紹介いただきました。

一つは、一人ひとりに向けたパーソナライズされた動画制作ができるサービスでした。細やかな機能が魅力で、動画の面白さを実感できたのですが、コスト面で断念。お客さまへの訴求に動画を使うのは初めてで費用対効果が見えないだけに、できるだけイニシャルコストを抑えたいと考えたからです。
そして、紹介していただいたもう一つが「ビジネス動画セルフサービス PIP‐Maker」でした。トライアル期間を2週間ほどいただいて実際に動画を作ってみたのですが、思っていた以上に簡単にできたという印象です。コスト面でもスモールスタートが可能だったので、すぐに正式導入に向けての手続きを進めていただけるよう、トッパンフォームズさんにご連絡しました。

――導入を決めたポイントは何だったのでしょうか?

動画の基になるのはパワーポイント資料なので、スライドの移動や削除などもすぐにでき、動画の一部だけを変えたパターンを作成したいときなどもスムーズでした。自分が作ったものがダイレクトにお客さまに届くことになるので、細かな調整がしやすいのはうれしかったですね。

また、資料を動画にするまでの工程がとても短いので、動画で気になる部分があればすぐに直して再アップできますし、視聴数や離脱数、コンバージョン率(以下、CV率)などが確認できることも大きな魅力でした。

資料の制作から動画公開まで、トライアル期間でメリットを体感できたことも大きいですね。同じチームのメンバーに試作した動画を見てもらったところ、全員がその簡単さとクオリティーに驚いて、満場一致で導入が決定したんです。


目で見て、耳で聞いて分かりやすく、お客さまの動きを促すような動画を作りました

――初めて動画を活用した施策を教えてください。

北陸電力の無料Web会員サービス「ほくリンク」のポイントサービス「電気deポイントプラス」への加入訴求です。申し込み方法は簡単ですが、ご契約内容によってはメニュー変更が必要になることもあるため、その違いなどのご説明が難しいんです。

テキストメールだと長文で硬くなってしまいがちな内容ですが、動画なら目で見て、音声で聞いてご説明できるので、とても分かりやすくご紹介できると考えました。

――実際に動画を作成する際に、意識した点や工夫した点を教えてください。

パワーポイント資料に関しては、私は社内資料しか作った経験がなかったため、ベースとなる資料作成は他の方にお願いしました。全体のストーリーやスライド数などをお伝えして作ってもらい、最終の調整は私が行いました。

動画は音を消して見る方も多いので、スライドだけでも内容が理解できることを意識して、音声はスライドの補足というイメージで作りました。弊社スタッフの代わりにお客さまに案内をしてくれるアバターには落ち着いて優しそうな印象の女性を選び、明るくハキハキしていて聞き取りやすい音声を選択しました。

50種類以上のアバター、100種類以上の音声から選ぶことができたので、とても楽しかったです(笑)。プラン名称など弊社特有の言葉もあるのでイントネーションに違和感がないか心配していましたが、スムーズに話してくれました。

アップした動画のチェックは、必ずスマートフォンで行いました。お客さまのPCとスマートフォンの使用率は半々くらいですが、画面の小さなスマートフォンでも文字が読みづらくないか、伝わりにくい部分はないかを意識して確認しました。

――動画内で“選択肢”を取り入れた理由は何でしょうか?

動画制作中も、分からないことがあればトッパンフォームズさんに確認していたのですが、その中で「お客さまの動きを組み込んだ方がより効果的ではないか」とのご意見をいただいたんです。

途中にABの選択肢を作り、どちらに該当するか選んでもらう。ただ説明動画を見るだけではなく、お客さまに参加してもらうことで、より理解を深められるものになったという印象です。選択された数の計測もできますし、この操作は取り入れて良かったと思います。


10%のCV率を達成し、これからもっと活用できるように制作経験を積み重ねたい

――動画を公開後、何か反響はありましたか?

同僚から「見たよ」と声を掛けられることが増えましたね。メールマガジンに掲載した結果を見るとお客さまの視聴数はだいたい3%ほどで、動画からお申し込みをしてくださったCV率は約10%。初の試みなので比較対象がないのですが、ベンダーさんが「すごい数字です」と言ってくれました。制作中はお客さまに動画が受け入れていただけるかどうか不安もあったので、とてもうれしかったです。

また、トッパンフォームズさんが他部署も含めた勉強会を開いてくれたことを受けて、他部門でも社内研修で活用する準備を進めています。これまで誰かが講師となって説明しなければならなかったことを動画ではアバターが行ってくれるので、業務時間の削減や効率化、働き方改革に良いと好評のようです。

――その後も動画制作は順調に進んでいますか?

ベンダーさんからアドバイスをいただき、スマートフォンで動画の電話番号をタップすると電話がかかるようにする技を覚えました(笑)。

他にも、同僚からの「アバターに目が行って内容に集中できない」といった意見などを参考にアバターの登場時間を短くするなど、より良い動画にできるよう試行錯誤を続けています。

また、最近は動画のタイトルに「〇分で分かる」といった文言を入れています。その時間ピッタリに動画の長さを合わせるのが大変なのですが…ちょっと意地になってこだわっているところもありますね(笑)。実は、最初に作った動画は、伝えたいことを全て詰め込んで7分もの大作になってしまったんです。社内で推敲を重ねて公開時には2分になりましたが、その後進めている動画では90秒が目安になっています。

――動画制作の今後の展望や目標を教えてください。

動画で説明した方が分かりやすい情報は、他にもたくさんあると考えています。最初は動画自体の効果も分からなかったのですが、視聴数やCV率を見える化できたこともあり、より良い動画が作れるようになっていくと思います。

とはいえ、まったく別の新しい動画を続々と作っていくのは大変です。現在、メールマガジンでは必ず動画のURLを掲載しているのですが、リンク先の動画は同じでもテキスト文言を毎回変えるなどして、幅広い方にアプローチできるように動画の入り口のパターンを増やすことにも気を配っています。

他にも、紙のダイレクトメール(DM)にQRコードを載せて、そこから動画に誘導することも行っています。詳細説明を動画に任せることで、DMの誌面もスッキリできるので、良いところを補い合っていると思います。これまでできていなかったマーケティング面においても、動画制作への期待値は大きいですね。

――ありがとうございました。

※ 本事例の内容は執筆当時のものです。
※ トッパン・フォームズ株式会社は2023年4月1日付でTOPPANエッジ株式会社に社名変更いたしました。
※ QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。


おすすめ記事


2019.11.12

新着記事 LATEST ARTICLE
    人気記事 POPULAR ARTICLE
      関連サービス SERVICE