コラム

入力フォームのデザイン作成で意識したいポイントを解説

入力フォームの作成において、デザインは非常に重要です。ユーザーにとって使いやすく、視覚的にわかりやすいデザインでないと、入力の途中で情報提供を断念してしまいかねません。フォームには成約や問い合わせ、アンケートなどさまざまな目的がありますが、いずれも事業運営での大切な役割を担います。

今回は入力完了率を高めるために、知っておきたい入力フォームデザインのポイントを解説します。


入力フォームのデザイン面で意識したい要素

初めに、入力フォームのデザインの際に意識したい要素を紹介します。主な要素には以下のようなものがあります。

ユーザビリティ:
フォームが入力する人にとって直感的にわかりやすく、また入力しやすいことはとても重要です。具体的には、入力フィールドやボタンの配置が明瞭で、迷わず操作できるように意識します。
また、その場でリアルタイムに表示されるエラーメッセージやヒントテキストなど、サポートを提供することでユーザーが正しい情報を入力しやすくなります。

視認性:
フォームの要素が明確に見えるようにするためには、適切なサイズのフォントとカラーパレットを使用する必要があります。フォントは一般的には16ポイント以上が見やすいとされます。特にスマートフォンでは、16ポイント以下だった場合に自動拡大されてしまう仕様のものがあるため、画面からフォームがはみ出したり、ボタンが隠れてしまったりする恐れがあります。

背景や各要素との色のコントラストは、強すぎても弱すぎても見づらくなります。必要な箇所が十分に確認できるように、カラー調整を行います。

レスポンシブデザイン:
フォームデザインには、PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスで適切に表示されることが求められます。画面サイズに応じてフォームのサイズや配置が見やすく変更される「レスポンシブデザイン」とし、どの端末でも同様のユーザビリティが得られるよう配慮する必要があります。

シンプルなデザイン:
入力フォームに過度な装飾は不要です。シンプルでクリアーなデザインを心がけ、ユーザーの理解のしやすさを第一に考えます。まぎらわしい装飾や複雑なレイアウトを避け、必要な情報だけを過不足無く提供するよう意識することが大切です。

ブランドの一貫性:
入力フォームにおいても、企業やブランドの一貫性を反映するデザイン要素であることが求められます。どのチャネルでも統一されたイメージを与えることは、ブランディング戦略の重要なポイントです。
ブランドカラー、統一性のあるフォント、ロゴなどを用いて、どの企業、どのブランドの何のための入力フォームであるのかを明示する必要があります。



入力フォームのデザインの決め方・選び方

入力フォームを作成する際のデザインの決め方やツールの選び方を解説します。

入力フォームデザインの決め方

目的と利用状況に合わせる:
ひと口に入力フォームといっても、申し込み・登録やアンケートなどさまざまなタイプがあります。フォームを使用する目的やユーザーの利用状況、自社の作成環境などを総合的に判断することに加え、フォームによってどのような情報を収集するのか、どのようなアクションを促したいのかを意識する必要があります。

お客さまアンケートであれば柔らかい印象の色みを使う、ビジネス仕様であればゴシック体のフォントを使うなど、フォームを設置する意図に即したデザインを考えます。

入力時のストレス・負担に着目する:
どのようなデザインにするにしても、ユーザーフレンドリーで使いやすい入力フォームであることが最も重要です。情報を正確に入力できるように、回答に合わせたフィールドタイプや入力制約を設定し、入力切り替えのような余分な負担を軽減します。
フォームの流れが直感的でスムーズなものになるように、回答するフィールドの順序やグループ分けを考えることも大切です。

可視性と視認性の向上を意識する:
各フォームの要素が見やすく、明確に表示されるようなデザインを選択します。フォントのサイズや色、コントラストを見やすく設定し、ユーザーが情報を正しく入力できるようサポートすることを心がけます。

フィードバックとエラーに対する指示を提供する:
フォームの送信後やエラーが生じた際に、わかりやすいフィードバックを提供することも重要です。成功メッセージやエラーメッセージが即時表示されるように設計し、ユーザーに対して次のステップを促します。

アクセシビリティを考慮する:
多様性に配慮したデザインを意識することで、現代に求められる企業としての姿勢が示されます。視覚障がい者や身体障がい者など、異なる特性を持つユーザーが問題無く利用できるよう、ラベリングやキーボード操作への対応を工夫し、補助技術への適合性などを考慮します。

効果的な入力フォームデザインをするためのツールの選び方

入力フォーム作成ツールは高度な知識を必要とせず、ニーズに合わせた各種フォームを作ることができます。入力フォーム作成ツールを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。

対応範囲の確認:
ほとんどのツールはさまざまな用途のフォームに対応していますが、自社で作りたいタイプのフォームのデザインが得意なツールを選ぶと、作成がより容易になります。申し込み、アンケートなど作成したいフォームに適したデザインが可能か、自社が提供したイメージを具現化できるかを確認します。

対応できるフォームと項目の種類の確認:
入力フォームの設置が今後も想定される場合には、将来性を考慮し、自社で必要となるフォームがそろっているか、また、ニーズがありそうな項目のバリエーションがどのくらいあるのかも確認するとよいでしょう。今後、必要に応じてその都度ツールを変更する手間が無く、作成されたフォームの統一性が保たれます。

入力フォームデザインのカスタマイズ性を確認:
自社のニーズに応じて柔軟な対応が可能か、ある程度の自由度があるかもポイントとなります。定型のフォームに編集内容の制限があったり、項目が思い通りに増やせなかったりすると、思うようなデザインができません。

作成と運用のしやすさを確認:
入力フォーム作成ツールの持ち味は、直感的なデザイン設計と容易な操作性にありますが、加えて設置後の運用のしやすさも重要です。サイト上での公開や、データ収集・活用、必要に応じたフォームの修正・変更がスムーズにできる仕様であることも考慮して選びます。


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入力完了率を高める入力フォームデザインのポイント

入力完了率を高めるために、留意したい入力フォームデザインのポイントを紹介します。

項目の数を最低限に抑える:
企業側としては多くの情報を集めたいところですが、入力する側の負担を考えて項目数を最低限とすることが大切です。途中で入力から離脱されてしまう結果とならないよう、入力完了率を意識した設計を行います。

縦一列の配置で円滑化を図る:
フォームが横並びだと入力がしづらくなります。流れを途切れさせないよう、縦一列に配置し、入力の継続を促します。

違和感の無い項目の並びにする:
関連性の無い項目が突然出現すると、入力する側に戸惑いが生じます。自然な流れで入力が続けられるよう、項目の内容に配慮します。

例やラベルは入力欄の外に記載する:
入力例や項目ラベルが入力欄の内部にあると、見づらいだけでなく、入力時に消えてしまい参考になりません。入力欄の中はユーザーの入力内容のみが反映されるようにし、例やラベルは入力欄の外に記載する必要があります。

選択方式を多用して自由入力部分を少なくする:
フォームを埋める作業はただでさえ負担を感じやすいものです。可能な限り選択方式を使い、自由入力を少なくする方向で設計します。

間違いやすい部分には例を表示する:
必要項目について空欄にされることを避けるためには、何を入力すればよいのかを明確に示す必要があります。説明しにくい場合には、具体的な例を表示してサポートします。



入力フォームデザインを吟味して効果を高めよう

設置したフォームの利用率や完了率が低い場合、入力フォームデザインに問題がある可能性もあります。ユーザーにとって入力しやすい形式か、流れがスムーズかを再検討してみることで、入力フォームの情報収集の効果が高まるかもしれません。フォームデザインを少し変えただけでも、入力のしやすさが向上し、違和感が解消されることもあります。

自社のフォームの目的を意識し、ユーザーが情報提供をしやすい入力フォームのデザインを考えたいものです。


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お客さまインタビュー

2023.08.07

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