DM(ダイレクトメール)のコスト削減方法:DMプラットフォーム『デジフラ®』を利用したDMコスト削減
DM(ダイレクトメール)は、企業のマーケティング活動において販促効果の高い有効な施策となりますが、実施には一定のコストがかかります。そこで本記事では、DMのコストを削減する方法について解説します。よりDM施策の費用対効果を向上させるためのヒントとしてぜひご活用ください。
DMの作成からお届けまでにかかるコスト
DMとは
DMとは、商品やサービスの情報をターゲットとなる個人や企業に発送で直接送り届ける手段です。電子化が進む現代においても、マーケティングや広告の有効な手法の一つであり、主に、通知や販促、営業活動に使用されます。ただ、マーケティングなどで使用する場合は、費用対効果を最大化するため、ターゲットや実施目的などをしっかりと企画・設計したうえで実施する必要があります。
また、お客さまのもとに送付しなければならない物がある場合に送付する封書もDMと呼ぶことがあります。例えばクレジットカード・キャッシュカードなどを送付する、カード送付DMがそれに該当します。
DMの作成からお届けまでに必要な工程
DMの一般的な実施工程を説明します。
①企画・提案:
DMの制作にあたり、目的やターゲット層を明確化し、キャンペーンの戦略やコンセプトを立案します。顧客のニーズを把握し、効果的なメッセージやアプローチを提案する段階です。
②デザイン制作:
企画で立案されたコンセプトに基づいて、DMのデザインを制作します。デザイナーが視覚的な要素やレイアウトを決定し、ブランドのアイデンティティーを反映させながら、魅力的なデザインを生み出します。
③校正・校閲:
デザイン制作が終わった後、DMの文章やイメージを校閲し、内容に誤りや不備がないかをチェックします。また、レイアウトの調整や文章の流れを確認し、読みやすさや理解しやすさを確保します。
④封入パターン/封入物管理:
DMの中に封入するアイテムや封入のパターンを計画し、必要な素材を準備します。顧客の属性に応じて、封入するパターンを指定し、印刷会社に情報を送ります。
⑤印刷:
デザインが最終確定されたら、DMを印刷します。DMに封入するチラシの数やページ数により、料金が変動します。
⑥封入封緘:
印刷されたDMに封入物を組み込み、封緘(封筒などに封をすること)を行います。
⑦発送:
封入が終わったDMを発送する工程です。郵便局や郵便事業者を利用し、ターゲット層にDMを送り届けます。適切な発送方法を選択し、発送のスケジュールや発送先の管理を行います。
DMの企画から発送までの流れ
DM施策にかかるコスト
前述のDM施策には様々なコストがかかりますので、主なものをご紹介します。
デザイン・コンテンツ作成費用:
デザインやコンテンツ作成を外注する場合、デザイン費用やコンテンツ企画費用が必要です。
リスト購入費用:
DMの発送リストを外部から購入する場合の費用です。ハウスリストを使用する場合は必要ありませんが、DMのターゲットに応じて検討する必要があります。
印刷費用:
DMに封入するチラなどの印刷のための費用です。自社で実施する場合は、用紙・インク・印刷機材などの購入コストがかかります。また費用は印刷物のサイズや数量によって大きく変動します。
発送費用:
DMの発送の際には、郵送料金や配送料金が必要です。郵便物の料金は重量制になっており、チラシやハガキの重さによって料金が変動します。また、サービスの選択によっても料金に違いがありますので、都度DMの内容に合わせて最適なものを選択していく必要があります。
DMのコスト削減方法
絞り込み見積もり
DMを送付するにあたり、コスト削減を実現するには以下のような手段が有効です。
ターゲットの絞り込み:
ターゲット層をより具体的に絞り込むことで、無駄なDMの送付を防ぎます。ターゲットのニーズや興味に合わせたリストを作成し、より効果的にメッセージを届けることができます。ターゲットの絞り込みにより、送付数を減らすことができ、印刷や発送にかかるコストを削減できます。
発送物の大きさ・重量調整:
DMの大きさや重量を適切に調整することで、発送料や印刷コストを節約できます。小型化や軽量化を検討し、料金が割安な郵便クラスを選択することで、送付コストを削減できます。
発送リストの精査:
DMを送る対象となる発送リストを定期的に精査し、不要な受け手を取り除くことで、無駄な送付を避けます。アドレスの更新や退会者の除外、重複データの整理などを行うことで、コストを削減し、効果的なDM送付を行うことができます。
配送事業者の再設定(相見積もり):
複数の配送事業者に見積もりを依頼し、料金やサービスを比較することで、より経済的な選択が可能です。配送事業者の料金体系やサービス品質を検討し、適切な業者を選定することで、発送コストを削減できます。
電子媒体との連携:
DMを電子媒体と連携させることで、印刷・発送のコストを抑えることが可能です。例えば、DMで特別なURLやQRコードを掲載し、オンラインへ誘導することで、実現が可能です。また、一部の顧客には電子メールやSNSを利用してDMを代替することも選択肢となります。
閲覧度の低い封入物がコスト増を招いている?
閲覧度が低い封入物
DMの中でも、お客さまのもとに送付しなければならない物がある場合には、閲覧度が低い印刷物を封入している場合があります。例えばカード会社においては、クレジットカードを送付する際、約款を封入します。約款は生活者にとっては、何度も見返すものではなく、閲覧度が高いものではありません。閲覧度が低いにもかかわらず、ページ数が多く、製造コスト・重量増を引き起こす要因となっています。
法律(金商法)の改正によって約款などを電子媒体で配布することが可能に
金融商品取引法(金商法)の改正により、DMの約款や重要事項説明書を電磁的方法で提供することが可能になりました。これにより、印刷費や発送の重量単価を削減し、効果的なコストダウンが実現できます。環境への負荷も低減し、効率的な配布が可能となります。
新しいDMプラットフォーム「デジフラ®」とは
デジフラ®とは、封入物をデジタル化することで柔軟な情報発信を可能にし、DMに関する発送・印刷・管理の業務負荷やコストを削減するサービスです。
紙で送付していたガイドやチラシなどをQRコードのリンク先に集約
印刷物を最小限にして、チラシや各種ガイド、約款などはQRコード先に電子カタログ形式で集約することができます。お客さまにお送りする情報量を減らすこと無く、DMに関する発送・印刷のコストを削減することが可能です。
デジフラ導入後のDM企画から発送までの流れ
封入パターンごとにQRコードを発行しカードブランドや顧客の属性ごとに電子封入物を送付
顧客の属性に応じて、封入物のパターンを設定することが可能です。例えば20代女性に送付する際と40代男性に送付する際のパターンを分けて設定することが可能なので、顧客のニーズに合わせたプロモーションが可能です。従来、紙で印刷する場合にはそれぞれのパターンに合わせたチラシを印刷し、封入封緘する作業が必要でしたが、デジフラ®を用いることで、封入物のデザインを作成すれば、それを封入パターンに設定するだけで顧客に応じた訴求が簡単に実現できます。パターンの設定も専用の画面が用意されており、簡単に設定・管理することが可能です。
デジフラ®が目指す世界
QRコードの入ったDMを送付することで発送・印刷・管理のコストを削減
以上のように、QRコードから遷移するリンク先にチラシやガイド、約款などを集約することで、発送・印刷・管理のコストを削減することが可能です。また、デジフラ®の導入は、サステナビリティ経営の一環としてのペーパーレス促進に寄与することが可能です。印刷物を必要な数だけ製造し、適正な在庫管理を実施することは環境経営において重要な要素の一つです。
閲覧データを元にPDCAを回して、今後のマーケティングに生かす
送付後は顧客行動を把握し、DMを起点としたマーケティングのPDCAを実現します。パターンごとに閲覧回数をログできるため、そのフィードバックをもとに今後のマーケティング方法を思索することができるきっかけとなります。紙のDMでは実現できないPDCAを回すことが可能です。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
2023.10.02