スマートフィルムとは?メリットや導入事例をご紹介!
スマートフィルムは、電気のON/OFF操作によって瞬時に透明から不透明に切り替えることや調整ができる先進的なフィルムです。オフィスや商業施設、住宅などで、プライバシーの保護やデザイン性の向上、安全性の確保など多くの役割を果たしています。
本コラムでは、スマートフィルムの概要や仕組み、企業での利用による具体的なメリット、そして実際の導入事例について詳しく解説します。
目次
1. スマートフィルムとは
2. スマートフィルムの企業におけるメリット
3. スマートフィルムを活用した導入事例をご紹介
4. 液晶技術を利用した薄型液晶スマートフィルム「LC MAGIC」のご紹介
5. まとめ
1.スマートフィルムとは
はじめに、スマートフィルムの概要を解説していきます。
●スマートフィルムとは
スマートフィルムは、現代の建築やインテリアデザインにおいて革新的なソリューションとして注目されている特殊なフィルムです。このフィルムは、電気のON/OFF操作によって瞬時に透明から不透明に切り替えることができるため、プライバシー保護や空間の演出において非常に便利です。スマートフィルムは、液晶技術を応用しており、内部に含まれる液晶分子が電圧の変換によって配列を変えることで、透明な状態や不透明な状態を作り出します。この技術により、従来のブラインドやカーテンといった物理的な遮蔽物を必要とせずに、空間の見え方を自由に変更できるのです。
スマートフィルムの用途は多岐にわたります。オフィスや住宅、商業施設などでの使用が一般的ですが、特にセキュリティ対策やプライバシー確保が求められる場所での利用が増えています。例えば、工場見学通路や医療関連施設では、必要に応じて透明に切り替えることで、見学者や患者のプライバシーを守りながらも、視界を確保することができます。また、スマートフィルムはスクリーンとしても利用可能であり、会議室での資料投影やショーウィンドーに広告を映し出すといった演出も可能です。
●スマートフィルムの仕組みや技術について
スマートフィルムの透明/不透明が切り替わる仕組みは、動作原理によってPDLC方式、PNLC方式、SPD方式、エレクトロクロミック方式などに分類されており、使用環境や条件に応じて使い分けられています。
例えば、TOPPANが製造している「LC MAGIC」は、PNLC方式を採用しています。この方式では、通電によって液晶分子の配向が変わり、その結果として透明/不透明が切り替わります。具体的には、液晶分子が均衡状態になると透明になり、不均衡状態になると不透明になります。このシンプルな動作原理により、プライバシーの確保や日射の調整が容易に行えるのです。
さらに、スマートフィルムの特性を理解する上で重要なのが「光学特性」です。光学特性とは、フィルムに対して光がどのように透過、反射、屈折、吸収されるかを示すものです。これを数値化する指標として、「全光線透過率」「平行線透過率」「ヘイズ」があります。これらの指標を用いることで、フィルムの透明度や曇り度を具体的に評価することができます。これにより、設計者や建築家は、フィルムの選定においてより精度の高い判断を下すことが可能になります。
2.スマートフィルムの企業におけるメリット
続いて、スマートフィルムが企業にどのようなメリットをもたらすかについて詳しく解説します。
●プライバシーの向上
まず、スマートフィルムはプライバシーの向上に大きく寄与します。オフィスや会議室、病院の診察室など、プライバシーが重視される空間では、スマートフィルムを使用することで簡単に視線を遮ることが可能です。電気のON/OFFで瞬時に透明から不透明に切り替えることができるため、必要な時だけプライバシーを確保し、不要な時には開放的な空間を維持することができます。
●デザイン性と柔軟性
フィルム自体が持つ透明感と調光機能を組み合わせることで、電源ON時では、不透明にしてパーテーションとして利用し、電源OFF時には透明にして開放感のある空間を演出することが可能です。オフィス内のパーテーションや窓に取り入れることで、空間全体の印象を大きく変えることができます。また、スマートフィルムは加工しやすいため、様々な形状やサイズの窓に適用できる柔軟性があります。このため、商業施設や高級ホテル、さらには一般のオフィスにおいても、デザインの一部として活用することができます。
●安全性
スマートフィルムをアクリル板に使用することで、安全性も向上します。アクリルはガラスに比べて割れにくく、破損した際にも鋭利な破片が飛び散るリスクが低いため、安全性が高い素材です。これにより、公共施設や教育機関、病院など、人が多く集まる場所でも安心して使用することができます。
3. スマートフィルムを活用した導入事例をご紹介
続いて、スマートフィルムを活用した導入事例をご紹介します。
●オフィスの会議室

オフィスの会議室のガラスパーテーションにスマートフィルムを施した事例です。
ガラスパーテーションは空間を明るくし、開放感を出すことができます。一方で、会議中はプライバシー保護や集中のために、目隠しをすることで、外部からの視線を遮り、集中力を高めることができます。そこでスマートフィルムをガラスパーテーションに施し、会議中には不透明に切り替えられるようにして、効率を高めています。
●店舗の窓ガラス

兵庫県姫路市にあるヤマダストアー新青山店では、店舗のガラスにスマートフィルム「LC MAGIC」を採用しています。このシステムは、普段は透明なガラスが直射日光を感知すると自動的にすりガラス状に変わる仕組みを持ち、生鮮食品を守りながらも、光を取り入れることができます。これにより、店内は明るく開放的な雰囲気を保ちながら、商品を日光から守ることができ、店舗のデザイン性と機能性を両立しています。
●ホテルの浴室

ホテルの浴室への導入事例です。
客間と日本庭園をあしらったバスルームの間仕切りとして導入した事例です。スイッチのON/OFFで透明時には日本庭園を眺め、不透明時には入浴時のプライバシーを確保します。これにより、必要な時にプライバシーを確保しつつ、普段は広々とした空間を演出することができます。また、スマートフィルムはプロジェクターのスクリーンとしても利用可能であり、浴室内での映像鑑賞など、新たな宿泊体験を提供することができます。このように、スマートフィルムはホテルの客室においても、快適で高級感のある空間作りに貢献しています。
■スマートフィルムを導入する際のポイント
会社でスマートフィルムを導入する際には以下のようなポイントを押さえることが重要です。
〇目的の明確化
プライバシーの確保、エネルギー効率の向上、デザイン性の向上などスマートフィルムによって何を達成したいのかを明確にすることで、適切なタイプの製品選定が可能になります。
〇設置環境の確認
設置する窓のサイズや形状などに適したスマートフィルムであるかを予め考慮する必要があります。
〇品質や耐久性
製品の品質や耐久性などを確認することが重要です。長期間の使用に耐えうる製品を選ぶことで、後々のトラブルを避けることができます。
上記等の点を意識してスマートフィルムを選定しましょう。
■スマートフィルムの導入の流れ
スマートフィルムは一般的に以下のような流れで導入されます。
〇現地調査と設計
導入予定の場所を調査し、必要な設計を行います。窓のサイズ、形状、電源の位置などを確認し、フィルムのカスタマイズが必要かどうかを判断します。
〇設置準備
現場の清掃や電気配線の確認など導入に向けた準備を行います。
〇設置
ベンダーまたは専門業者によってスマートフィルムの設置が行われます。
〇テストと調整
設置後、フィルムの動作テストを行い、必要に応じて調整を行います。フィルムのオン/オフの切り替えに問題無いかなどを確認します。
スマートフィルムの導入にあたっては以上の流れを事前に理解しておくことが大切です。
4. 液晶技術を利用した薄型液晶スマートフィルム「LC MAGIC」のご紹介
最後に、液晶技術を利用したTOPPANの薄型液晶スマートフィルム「LC MAGIC」をご紹介します。
●薄型液晶スマートフィルム「LC MAGIC」とは?
LC MAGICとは、TOPPANの印刷技術を応用し液晶技術を活用した薄型の液晶スマートフィルムです。電気のON/OFFで、瞬間的に透明/不透明を切り替えることができ、使用中には不透明にして目隠しとしての機能がある一方で、透明にして開放感も演出できるため、ブラインドやカーテンの代替品やサイネージのスクリーンとして使用できる画期的な製品として広く活用されています。
●LC MAGICの特徴
1. 超薄型・抜群の加工性
薄型フィルムの生産が可能で、曲面形状への対応や既存ガラスへの後貼り施工が容易なため、カスタマイズ性の高さからホテル・オフィスなどの建築物や車などのモビリティなど様々な分野で採用頂いております。
2.ノーマルモード・リバースモード 2種のラインアップ
一般的には、電源がONの際に、透明になる使用が多いですが、LC MAGICでは、電源OFF時に透明の仕様となるリバースモードもございます。ご用途に合わせてお選びいただけます。
3.高い透明性
アクリルやガラスの透明性を損なわないよう、高い透過率をもった薄型の液晶スマートフィルムになっています。
4.国内最大級幅の1,450mm
国内最大級のサイズとなり、大きな開口の窓やパーテーションにも、1枚貼りが可能です。
5.映像投射スクリーン
不透明時には高画質高精細な映像の投射が可能になり、オフィスなどでは空間を有効活用することに役立っています。
6. 国内自社工場生産
印刷業で培われた塗布・ラミネート技術と自社工場での生産で、ご要望の数・大きさが提供可能です。(環境条件・要望内容に沿って実現可能な提案をさせていただきます)
5.まとめ
本コラムでは、スマートフィルムの概要からメリット、導入事例、さらには液晶技術を利用したTOPPANの薄型液晶スマートフィルム「LC MAGIC」のご紹介をしました。
商品の詳細は以下のサービスページでご覧いただけます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
2025.03.04