調光フィルムをアクリルに活用する際のポイントと注意点を解説
近年、オフィスや商業施設、住宅など多岐にわたるシーンで利用されている調光フィルムは、電気のON/OFFで瞬時に透明から不透明に切り替わることができる画期的な素材です。プライバシーの保護やデザイン性の向上、安全性の確保など多くの役割を果たしています。
そして、アクリルはその優れた透明度と加工性から、窓やドア、パーテーションなどで利用されており、2つを組み合わせることで、それぞれの特性を最大限に活かすことができます。
本コラムでは、調光フィルムとアクリルの基本知識から、活用する際のメリットや注意点を詳しく解説します。
目次
1. 調光フィルムとアクリルの基本知識
2. 調光フィルムをアクリルに使用するメリット
3. 調光フィルムをアクリルに使用する際の注意点
4. アクリルにも使用することができる薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」のご紹介
5. まとめ
1.調光フィルムとアクリルの基本知識
はじめに、調光フィルムとアクリルの概要を解説していきます。
●調光フィルムとは
調光フィルムは、電気のON/OFFで瞬時に透明から不透明に切り替えることができる特殊なフィルムです。このフィルムは、液晶技術を応用しており、電圧の変換で透明な状態や、不透明な状態を創り出します。
オフィス・住宅・商業施設などにおいてブラインドやカーテンに代わる用途として活用されており、使用シーンに応じて見え方を自由に変更することができます。
例えば普段はセキュリティ対策やプライバシー確保のために不透明にしておき、必要な場面で透明に切り替えることで見え方を瞬時に変えるといった活用方法があります。
工場見学通路、医療関連施設などがその一例です。
加えて、スクリーンとして映像投影もできるため、会議室での資料投影や、ショーウィンドーに広告を映し出す演出も可能です。

●アクリルとは
アクリルは、アクリル酸エステルもしくは、メタクリル酸エステルの重合体で、透明性の高い合成樹脂です。
また、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)という合成樹脂で作られたものは「アクリルガラス」と呼ばれ、光透過率が高く、透明度が非常に高い素材です。
ガラスに比べて軽量で、優れた耐衝撃性を持つため、安全性の観点からもディスプレイや看板、建築用ガラスの代替品など多くの分野で利用されています。
また、アクリルは加工性に優れており、切断や曲げ加工が容易であることから、デザインの自由度が高いのも特徴です。耐候性も高く、屋外での使用にも適しています。
2.調光フィルムをアクリルに使用するメリット
調光フィルムは、アクリルと組み合わせることで、その特性を最大限に活かすことができます。
ここでは、プライバシー保護、デザイン性の向上、安全性の観点からその利点を詳しく見ていきます。
●プライバシー保護
調光フィルムをアクリルに使用する最も大きなメリットの一つは、プライバシーの保護です。オフィスや会議室、病院の診察室など、プライバシーが重要視される空間では、調光フィルムを使うことで簡単に視線を遮ることが可能です。電源を切ることで瞬時に不透明になり、外部からの視線を遮断します。これにより、必要な時だけプライバシーを確保し、不要な時には開放的な空間を維持することができます。
●デザイン性向上
調光フィルムはデザイン性の向上にも寄与します。アクリル自体が持つ透明感と調光フィルムの機能を組み合わせることで、開放感のある空間を演出することが可能です。商業施設や高級ホテルなどだけでなく、オフィスでも、デザインの一部として取り入れることで、空間全体の印象を開放的にすることができます。また、アクリルは加工しやすいため、様々な形状やサイズの窓やパーテーションに適用しやすいという利点があります。

●安全性
調光フィルムをアクリルに使用することで、安全性も向上します。アクリルはガラスに比べて割れにくく、破損した際にも鋭利な破片が飛び散るリスクが低いため、安全性が高い素材です。これにより、公共施設や教育機関、病院など、人が多く集まる場所でも安心して使用することができます。
3. 調光フィルムをアクリルに使用する際の注意点
続いて、調光フィルムをアクリルに使用する際の注意点について詳しく解説します。
●傷がつきやすい
アクリルは、ガラスに比べて軽量で加工しやすいという利点がありますが、耐久性においては注意が必要です。調光フィルムをアクリルに貼付ける場合、フィルム自体の耐久性はもちろん、アクリルの特性も考慮しなければなりません。アクリルは傷がつきやすいため、適切な保護措置をすることが求められます。また、日常的な使用や清掃時にフィルムに傷をつけないようメンテナンスにも注意が必要です。
●耐熱性
耐熱性について考慮する必要があります。調光フィルム の耐熱性は約80℃程度です。通常の使用環境では問題ありませんが、直射日光が長時間当たる場所などではアクリルが変形する可能性があります。そのため、特に高温になる可能性のある用途では、ガラス素材を選択することをおすすめします。
●使用環境
使用環境についても留意が必要です。調光フィルムは湿気や水分に弱いため、浴室や屋外などの湿度が高い場所では、フィルムの性能が低下する可能性があります。そのため、設置環境の確認が必要になります。
4.アクリルにも使用することができる薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」のご紹介
ここからは、アクリルにもガラスにも使用することができる、TOPPANの薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」をご紹介します。
●薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」とは?
LC MAGICとは、TOPPANの印刷技術を応用し液晶技術を活用した薄型の液晶調光フィルムです。電気のON/OFFで、瞬間的に透明/不透明を切り替えることができ、使用中には不透明にして目隠しとしての機能がある一方で、透明にして開放感も演出できるため、ブラインドやカーテンの代替品やサイネージのスクリーンとして使用できる画期的な製品として広く活用されています。
●LC MAGICの特徴
1. 超薄型・抜群の加工性
薄型フィルムの生産が可能で、曲面形状への対応や既存ガラスへの後貼り施工が容易なため、カスタマイズ性の高さからホテル・オフィスなどの建築物や車などのモビリティなど様々な分野で採用頂いております。
2.ノーマルモード・リバースモード 2種のラインアップ
一般的には、電源がONの際に、透明になる使用が多いですが、LC MAGICでは、電源OFF時に透明の仕様となるリバースモードもございます。ご用途に合わせてお選びいただけます。
3.高い透明性
アクリルやガラスの透明性を損なわないよう、高い透過率をもった薄型の液晶調光フィルムになっています。
4.国内最大級幅の1,450mm
国内最大級のサイズとなり、大きな開口の窓やパーテーションにも、1枚貼りが可能です。
5.映像投射スクリーン
不透明時には高画質高精細な映像の投射が可能になり、オフィスなどでは空間を有効活用することに役立っています。
6. 国内自社工場生産
印刷業で培われた塗布・ラミネート技術と自社工場での生産で、ご要望の数・大きさが提供可能です。(環境条件・要望内容に沿って実現可能な提案をさせていただきます)
5.まとめ
本コラムでは、調光フィルムとアクリルの基礎からメリット、注意点、さらにはアクリルにも使用することができる薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」のご紹介をしました。
商品の詳細は以下のサービスページでご覧いただけます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
2025.03.04