雪による電波の影響を受けない
IoTサービスe-Platchで
積雪地帯にある工場の点検作業を改善!
積雪地帯においては、工場運営においても雪かきなどの作業が必須となっており、
特に、積雪日数が月の大半を占める地域においては、
効率的な作業の妨げとなっているケースも多くあります。
様々な設備が相互に関係しあって、稼働する工場ですが、
電力や空調などのユーティリティ設備の点検作業については、
日々のメンテナンスや管理が重要です。
一方でこれらの設備は屋内外、工場敷地内の様々な場所に点在しており、
効率的な管理が難しいという状況があります。
特に、積雪時期においては、移動にも労力がかかってしまうため、
遠隔監視などを通して効率化することが大きな効果をもたらします。
本コラムでは、積雪地帯における点検作業を改善するe-Platchをご紹介します。
さらに8月20日に実施するWebセミナーでも、より詳しい事例などをご紹介しますので、
積雪地帯の点検改善についてお悩みの方は、TOPPANにご相談ください。
<目次>
■積雪地帯における工場運営の課題
■積雪地帯における設備の遠隔監視の有用性と課題
■工場設備の見える化を実現するe-Platchのご紹介
■まとめ
■積雪地帯における工場運営の課題
冒頭でご紹介した通り、工場敷地内に雪が積もると工場稼働に様々な悪影響を及ぼすため、
積雪する日が多い地域においては、対策が非常に重要です。
ここでは積雪が工場運営に及ぼす様々な影響についてご紹介します。
①物の運搬や人の移動への影響
降雪によって、交通状況への影響があるため、
出勤時や完成品・原材料の運搬時に影響を及ぼす可能性があります。
また、工場敷地内における積雪が発生すると、
移動に際して転倒のリスクも発生するため、対策を講じることが必要になります。
②安定稼働・稼働におけるコスト上昇
氷結や雪によって設備が誤作動・誤検知を起こす可能性があります。
また、気温の低下により、暖房・加熱設備の負荷が増加するため、
工場運営におけるコストが上昇するケースがあります。
③設備管理や遠隔監視への影響
設備の効率的な安定稼働を目指すためには、巡回点検や設備保全が重要となりますが、
そのためには、遠隔監視を導入することが効率的です。
遠隔監視を実現するためには、有線配線や無線通信の導入を検討する必要がありますが、
積雪によって無線通信が妨害されるリスクがあったり、
積雪時の状態を想定して有線の引き回し工事を実施する必要があるため、
改善策を検討するのも難しいという状況があります。
このように、工場運営において、積雪は様々な影響を及ぼします。
積雪地帯特有の課題が多く存在しているため、
十分に対策を考慮したうえで、対応を実施する必要があります。

■積雪地帯における設備の遠隔監視の有用性と課題
積雪時期における工場運営には様々な課題あることを説明しましたが、
特にユーティリティ設備は工場内の屋内外の様々な場所に存在しています。
これらの設備を人が巡回点検しているケースも多く、
人が移動する以上、足元の悪い状態での作業実施による転倒労災のリスクや、
設備の異常早期発見や、効率的な稼働を目指すためのモニタリングが難しいです。
さらには、敷地内に積雪すると通信の電波を妨害することもあるため、
有線ネットワークの構築のみならず、無線ネットワーク構築が難しい現場も多くあります。
そのため、遠隔監視の有用性を理解しながらも、
工事やメンテナンスにかかる費用や通信確率の難しさから、
改善が進んでいない現場も多くあります。

■工場設備の見える化を実現するe-Platchのご紹介
TOPPANが提供するe-Platchは、空間の温湿度、水質、
タンクなどからの液体の漏れ、コンプレッサの稼働状態、圧力など、
ユーティリティ設備の数値を遠隔で見える化するサービスです。
ここまで紹介してきた通り、長年稼働しているユーティリティ設備の改善に際しては、
様々な課題があり、様々な施策が考えられますが、
ここでは現場の課題の多くに対応できるe-Platchについてご紹介します。
①積雪時も安定通信が可能な専用ネットワーク
前述の通り、積雪地帯においては通信環境が大幅に劣化するケースもありますが、
こういった課題に対してもe-Platchであれば解決可能です。
e-Platchは、見通し10kmの通信が可能な無線通信を使用しているため、
電波の不感地帯においても問題なくデータを収集することが可能です。
また、無線通信を活用するため、有線ネットワークで必要な配線工事が不要です。
②簡単に設置・導入が可能
e-Platchは現場に設置されている圧力計や電力量計に
後付けでセンサーを設置することで無線化を実現します。
既存設備を有効活用するため、多額な投資を必要としません。
現場の計測器を無線化することで、現場での作業を軽減し、
データの自動収集による設備の稼働状況などを正確に把握することが可能になります。
また、現場状況をセンシングするための多種多様なデバイスを実装しており、
その多くが電池駆動、屋外設置可能であり、場所を選ばずに簡単に導入することが出来ます。
電池駆動であるため、電源工事の必要もありません。
③すぐに運用開始できるWEBアプリケーション
クラウドアプリケーションによって、
誰でも、どこからでも、簡単に設備の状態について確認することが可能になります。
自動でデータを記録し、表示するため、データの傾向監視を通して、
今後の改善に向けた施策の検討もサポート可能です。
さらには複数の通知先に対して異常のアラートメールを送る発報機能など、
ユーティリティ設備の稼働において有効な機能を実装しています。
このように、どこでも繋がる後付け設置可能なe-Platchで、
積雪地帯においても安価に遠隔監視を実現します。
遠隔監視の実現を通して、労働災害の予防・勤務環境、負担の軽減や、
データ取得による傾向監視やロス改善活動につなげることも可能です。
■まとめ
今回は、通信確立が難しい積雪地帯における工場運営で課題となりがちな、
設備の効率的な稼働や現場オペレーションの省力化を実現する施策についてご紹介しました。
25年7月に実施するWebセミナーでは、
積雪地帯におけるe-Platchの有用性についてより詳しくご紹介します。
セミナーにご興味がある方は下記のURLからお申込みをお願いいたします。
2025.07.07