【導入事例】三機工業株式会社
三機工業株式会社は建築設備事業や、プラント設備事業を展開している総合設備建設会社です。
グループ会社の三機グリーンテック株式会社が下田市清掃センターの設備の管理を請け負っており、
下田市清掃センターにおいては送風機、コンベアの音の異常監視や、
燃焼ガス冷却設備の冷却水圧力を遠隔でモニタリングするために、
e-Platchをご活用いただいています。
今回は、三機工業株式会社の岩井様、柴田様にe-Platchの導入理由、
導入を通して実現したいことについてお話をお伺いしました。
三機工業株式会社 プラント設備事業本部 シニアエキスパート 岩井 良博 様(左)
三機工業株式会社 R&Dセンター ICTソリューション開発部 柴田 一栄 様(右)
―三機工業の事業内容や事業の中でお抱えになっていた課題を教えて下さい。
岩井様:
建築設備事業、プラント設備事業を展開しており、
プラント設備事業では、機械システム事業としてコンベアや搬送システムを取り扱っており、
環境システム事業として下水処理場や浄水場、ごみ焼却施設などの設備を設計、施工しています。
設計、施工した設備をグループ会社の三機グリーンテック株式会社で補修、維持管理しています。
柴田様:
様々な物件を維持管理する中で、作業の省力化が課題となっていました。
ーe-Platchを導入するに至った背景について教えて下さい。
柴田様:
ごみ焼却施設は送風機などの予備機が無い特注の機器が多く、故障発生による影響が大きいため、
遠隔監視・故障予知を通じてごみ焼却施設の安定稼働と省力化を実現する狙いで、
IoTサービスの導入を検討しました。
はじめにWi-Fiで見える化を実施することも検討しましたが、
隔壁を電波が越えるのが難しかったため、
構造物の影響を受けにくい920MHz帯の通信規格を採用している点と、
実装されているセンサーの種類が多様であることで、
利用できるシーンが多いと判断し、導入に至りました。
―運用されている内容について教えて下さい。
柴田様:
送風機・地下の灰コンベアの故障予測のために収音センサーを設置し、
焼却炉から出てきた排ガスを冷やす圧力計に磁気センサーを設置しています。
振動センサーで故障予測をすることも検討しましたが、
現場の運転員が従来から行っていた異音による故障検出が行えるセンサーの存在を知り、
故障予測の実現可能性を見込めると考えました。
―e-Platch導入後の感想についてお聞かせください。
岩井様:
まず、導入に際しては実際に現地に来ていただき、
現場の環境を確認しながら、導入内容の検討、
実際の機器設置のサポートまで対応いただけたので、安心して導入に至ることが出来ました。
柴田様:
導入後は、現地のデータを遠隔で確認することが出来るようになり、
現場の情報と併せてデータのクロスチェックが可能になりました。
仮に現地で異常が起きているものの、すぐには気付かなかったような状況でも、
過去のデータの履歴も残すことが出来、遠隔でデータの閲覧が可能になりました。
また、データの自動収集によって人員を効率的に配置できる見込みを立てることもできています。
―現在取り組まれている現場の改善について教えて下さい。
柴田様:
下田市清掃センターにはe-Platchだけではなく、
送風機の熱異常を検知するためのサーモカメラの導入や、
施設全体の稼働状況を監視しています。
今後は、取得したデータを組み合わせることで、
より発展した傾向監視や、データの関連性の確認を実施し、
効率的な設備の運用に役立てていきたいです。
そのため、現在はe-PlatchのAPI機能を使用し、データ利活用を目指した検証を進めています。
■まとめ
今回はごみ焼却施設におけるe-Platchの活用事例についてご紹介いたしました。
e-Platchは様々な場所における設備保全をサポート可能なサービスです。
人手不足や、デジタル化などの施設管理における課題でお悩みの方は、
是非TOPPANにご相談ください。
2024.10.23