採用事例

バリアフィルム採用事例~医療・医薬品・ヘルスケア編~

医療・医薬品・ヘルスケア分野では、製品の品質を維持するため、パッケージには酸素バリア、水蒸気バリア機能が求められます。安全性に配慮し、中身が見える透明なパッケージのニーズも多くあります。また、環境配慮の観点からアルミを使わない、アルミレスパッケージに切り替える動きもあります。

TOPPANのバリアフィルムGL BARRIERは優れたバリア性、透明性を持ち、さまざまな用途で使用されています。本コラムでは、医療・医薬品・ヘルスケア分野でのGL BARRIERの採用事例をご紹介します。


GL BARRIERとは~医薬品などで重宝される理由とは

「GL BARRIER」とは世界最高水準のバリア性能を持つ透明バリアフィルムで、独自開発のコーティング層と高品位の蒸着層を組み合わせた多層構造により印刷やラミネートなどの後加工適性にも優れ、安定したバリア性能を発揮します。

医療・医薬品、ヘルスケア用品において製品の品質保持は使用者の安全性においても非常に重要です。製品の品質に悪影響を及ぼすような酸化、湿度、光などの外部の影響から製品を保護し、品質を維持することは、医療・医薬品、ヘルスケア用品の外装の役割の一つとなります。そのため、医療・医薬品、ヘルスケア用品などの外装やパッケージには製品の安全性を保持できるバリアフィルムのような機能性の高いフィルムが利用され重宝されているのです。

それでは医療・医薬品、ヘルスケア用品において具体的にどのような製品でバリアフィルム「GL BARRIER」が利用されているか事例で詳しくご紹介します。


採用事例

医療・医薬品・ヘルスケア分野におけるTOPPANのバリアフィルム「GL BARRIER」採用例は以下の通りです。さまざまな形態、内容物で利用されています。

1. 経腸栄養食、流動食、輸液のパッケージ
2. 目薬の外装
3. サプリメントや粉末の薬の分包パッケージ
4. 薬の包装シート(PTP包装シート)の外装
5. 薬や試薬のボトル容器のラベル


経腸栄養食、流動食、輸液のパッケージ

ー従来の課題:酸素・水蒸気による劣化防止、中身の視認性
経腸栄養食、流動食、輸液は、中身(製剤)の品質担保のため、包材のバリア性が必要です。包材のバリア性がなければ、酸素による劣化や、水分が抜けて濃度変化を起こしてしまいます。包材にアルミを使用すれば防ぐことができますが、中身が見えないので残量がわからないという欠点があります。

ー採用のポイント
経腸栄養食、流動食、輸液のパッケージでの採用ポイントは、酸素バリア性、水蒸気バリア性と透明性です。GL BARRIERは酸素・水蒸気バリア性が高く、内容物の酸素による劣化や、水分が包材の外に抜けてしまうのを抑えられるので、中身の品質を維持できます。また、透明性により、中身の残量を目視で確認できるようになります。これらの機能性付与により、残量を確認しながら投与することができます。


目薬の外装

ー従来の課題:水分蒸散防止、環境配慮
目薬の内容物蒸散による品質変化を防止するために、目薬の外装パッケージには水分蒸散防止機能が求められます。そのため従来はアルミのパッケージを使用していましたが、近年は環境配慮の観点からアルミレスパッケージが求められます。

ー採用のポイント
目薬の外装パッケージの採用ポイントは、水分蒸散防止機能です。目薬が入っているプラスチック容器をさらにGL BARRIERの外装で包むことで、長期にわたり水分の蒸散を防ぎ、品質を維持できます。GL BARRIERはアルミからの置き換えにも最適です。


サプリメントや粉末の薬の分包パッケージ

ー従来の課題:透明性、中身の視認性
サプリメントを1回分ずつ小分けするためのパッケージは、透明で、内容物のサプリメントを目視で確認できることが必要でした。

ー採用のポイント
GL BARRIERは透明なため中身のサプリメントや薬を目視で確認でき、安心です。かつ、高いバリア性により中身のサプリメントや薬の品質を保持できます。



薬の包装シート(PTP包装シート)の外装

ー従来の課題:品質維持、環境配慮
薬の包装シート(PTP包装シート)を包む外装は中身の品質を維持するハイバリア性が求められます。外装は環境配慮のためにアルミレスパッケージが求められることが多くなっています。

ー採用のポイント
採用のポイントは、GL BARRIERはアルミを使用せずにアルミパッケージに匹敵するハイバリア性を持ち、中身の品質を維持できることです。環境配慮と品質維持を両立できます。


薬や試薬のボトル容器のラベル

ー従来の課題:水分蒸散防止
点眼薬や点鼻薬などの薬や試薬を入れる小さなボトル容器は、水分蒸散防止が課題になります。この課題に対して、従来はボトル容器自体を変更することが一般的でした。しかし、ボトル容器を変更するにはコストがかかります。

ー採用のポイント
GL BARRIERは優れたバリア性を持つためラベルとしてボトル容器に巻きつけることでも、水分蒸散防止効果を発揮します。ボトル容器自体を変更しなくても、水分蒸散対策が可能です。


まとめ

本コラムでは医療・医薬・ヘルスケア業界におけるGL BARRIERの採用事例についてご紹介しました。GL BARRIERは、高い酸素バリア性と水蒸気バリア性を持ち、医薬品・ヘルスケア用品の品質維持や環境配慮などの点で多くの商品パッケージに採用されています。特に、医薬品は効力を維持するために、水分や酸素といった外部の要因による変質を防止する必要があります。そのため、GL BARRIERの高いバリア性は医薬品業界において重要な役割を果たしています。用途に合わせて最適なバリアフィルムをご提案し、お客さまのニーズにお応えします。お気軽にお問い合わせください。

2024.02.20

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